大詩人ゲーテ没

大詩人ゲーテ没

ゲーテの詩に書かれた不滅のドイツ歌曲

シューベルト(1797〜1828)作曲、歌曲《野ばら》

ドイツの詩人で作家のヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749〜1832)が他界した日である。クラシックの歌曲に詩を提供した詩人は数多くいるが、『若きヴェルテルの悩み』で脚光を浴びたゲーテは、詩才にも優れ、名歌曲が生まれるとき、母のような役割を果たした。

ゲーテの詩に多くの音楽を付けたのがシューベルトである。ゲーテ=シューベルト作品は《魔王》《憩いのない愛》《ミューズの子》など、リート(ドイツ語歌曲)の宝庫。なかでも《野ばら》は世界中で民謡のように歌われている彼らの永遠のヒット曲だ。
近藤朔風の日本語詩は「 童は見たり、野なかの薔薇、清らに咲ける、その色愛でつ、飽かずながむ、紅におう、野なかの薔薇」であるが、原詩は、男の子がばらを乱暴に扱い、ばらは男の子をとげで刺すが、結局折られてしまうという内容。男の子の乱暴な行いに対するばらの抵抗を描いた歌である。

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