RecordLabel WHITE&GOLD英国初出
Recording&Weight STEREO(160g)
クルツは、それほど多くの録音を遺さなかったが、ロシアバレエ団との深いつながりから、一般にバレエ指揮者とみなされており、レパートリーや録音の中心はバレエ音楽で占められた。バレエ音楽の指揮者としては、西側で定評を勝ち得ていた。其の証左としてステレオ黎明期の英国EMIにチャイコフスキーのバレエ音楽、フィルハモニアと収録している。ウォルター・レッグもロシア・バレエは、やはり本場の指揮者のほうが、カラヤンより売れると考えていた節がある。
地味だが、なかなかの好演。やや固い締まった響きで、音楽の運びはオーソドックスだが、独特のバランス感覚を持ち合わせた名演。絢爛豪華なカラヤン・ウィーンフィル盤も良いが、たまには 本場の指揮者でジックリと と思いたくなる演奏です。