¥82,000
絶頂期のクリーヴランド管弦楽団の音色の美しさも特筆すべきもので、オーケストラ全体がまるでひとつの楽器のように聴こえます。西側の指揮者は真似できない、普段の演奏とはかけ離れた厳格な演奏です。優秀録音、名演、名盤。
説明
西側の指揮者は真似できない何かが有る、かけ離れた厳格な演奏です。
指揮者ジョージ・セルの最大の業績はオハイオ州の地方都市クリーブランドのオーケストラを、大都会のニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス各名門オーケストラに比肩する、いや場合によっては凌駕する全米屈指の名門オーケストラに育て上げたことではないでしょう。
その演奏スタイルは独裁者と揶揄されたセルの芸風を反映して、驚くべき透明さや精緻とバランスを持って演奏することであったという。セルはまたオーケストラの、ある特定のセクションが目立つことを嫌い、アンサンブル全体がスムーズかつ同質に統合されることを徹底したとも云う。
こうしたセルの演奏から、まず伝わってくるのは、あたりを払うような威厳であり、作品の本質を奥底まで見つめようとする鋭い視線が窺える。
絶頂期のクリーヴランド管弦楽団の音色の美しさも特筆すべきもので、オーケストラ全体がまるでひとつの楽器のように聴こえます。ギッシリ詰まって密度が高い証左か…とにかく、セルの棒にかかると実に格調高く、またスケールの大きなものとなる。
さらに、旋律の歌わせ方などは、セルがハンガリー出身であることも思い出させてくれます。西側の指揮者は真似できない何かが有ります。普段の演奏とはかけ離れた厳格な演奏です。盤はノーノイズです。
1960年10月21日、セヴェランス・ホール、クリーヴランド録音。
Record Label | BLUE&SILVER |
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Recording&Weight | STEREO (165g) |
Release&Stamper | 1961 1/2 |