DE DGG SLPM138 659 ムラヴィンスキー レニングラード・フィル チャイコフスキー・交響曲6番「悲愴」

¥20,000

鉄の意志を持ったクールな音楽が隙のない一定の鼓動を保ちながら聴き手に迫ります。最高峰の名演、RED STEREO LOGO、ALLE で始まる初期チューリップ盤。優秀録音、名演、名盤

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説明


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1938年の常任指揮者就任以来、およそ50年間レニングラード・フィルの常任指揮者として君臨したムラヴィンスキーは絶大なカリスマ性と鋭いセンスで聴衆を虜にしました。このチャイコフスキーの第6番は、1960年に行われたイギリス公演の後、オーストリアの楽友協会ホールで録音され、同録音最高峰の名盤です。

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意外と知られていない事実として、本録音はレニングラードではなくて、ウィーンの楽友協会大ホールだったということです。5番のロンドン・ウェンブリー・タウンホールの録音セッション同様、木質で間接音の効いた響きは、其のせいではと勝手に思っています。

作曲家、指揮者、オーケストラ全てメイド・イン・ロシアの本盤に、当時世界最高水準にあったドイツ・グラモフォンの技術と間接音がタップリと乗る楽友協会ホールの会場提供という幸運が重なって出来上がった稀有な名盤。おそらくレニングラードの会場で露メロディアが製作したら、こうはいかなかったと思います。

緊張感精妙さがありながら、力感に溢れ内に炎を燃えたぎらせている。爆発寸前の感情や熱気を押さえながら、闘志をもって突き進んで行く。表情は厳しい、ニコリともせずに毅然としつつ、最後には激しく慟哭する。まるで精緻で練り上げられた演奏でありながら、感情と感動に満ち溢れている。

鉄の意志を持ったクールな音楽が隙のない一定の鼓動を保ちながら聴き手に迫ります。

1960年の秋、ムラヴィンスキーはレニングラード・フィルを率いてイギリス、フランスをはじめとした7カ国を巡り34回の公演を持ちました。この時、ドイツ・グラモフォン社は、ロンドンとウィーンでチャイコフスキーの後期の交響曲3曲の録音を行っています。1960年と言えば、東西冷戦のまっ只中であり、旧ソ連の威信かけたような緊迫感漂う尋常ならざる演奏は、ムラヴィンスキーの情念と団員必死の一生懸命さが伝わってくるようだ ― 成功しなかった場合、旧ソ連共産党から粛清される恐怖感もあったろうに。

故に、このアルバムは時代背景を考慮すると歴史的にも価値があると思う。

このレコードに聴く演奏にはロシア的な泥臭さはなく、冷酷なようでいて19世紀的なロマンティシズムと都会的な洗練さも感じられます。弦楽器、管楽器がユニゾンで動く、チャイコフスキーの悪癖とも言えるところでの、同じ旋律に微妙な違いをつけるなど、楽譜の一音一音に至るまでの細心の配慮は見事です。ムラヴィンスキーに率いられたレニングラード・フィルは一糸乱れぬ、まるで軍隊のように感ずるでしょう。

しかし、ソ連軍隊と西側先進録音技術の融合の成果は大きい。英DECCAの技術は第二次大戦中に潜水艦ソナー開発の一翼を担った賜物。戦後の動乱でフルトヴェングラーの録音テープをソ連軍隊が持ち帰ったことなどあれども、営利拡大の目標を同じに持てば、斯の名盤を作り出した。東西、それぞれの秀でたところを活かすと全地球的な平和の象徴になるのですよ。

RecordLabel TULIP MADE IN GERMANY
Recording&Weight STEREO (150g)
Release&Stamper 3/66
Record date 1960年11月ウィーン、ムジークフェラインザール

優秀録音、名演、名盤。
RED STEREO LOGOシール。

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