説明
Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/users/0/amadeusrecord/web/store/classical/wp-content/plugins/spider-facebook/spider-facebook.php on line 465
ジョコンダ・デ・ヴィートは、14世紀イタリアの宗教歌ラウダからヴィオッティまで続いたイタリアの古い歌の伝統を現代に復活させた偉大なヴァイオリニストであり、ジネット・ヌヴーとともに今世紀の女性ヴァイオリニストの最高の高みに達した人であることは間違いない。
目鼻立ちの造作の大きな彼女の容貌のように、その音楽は大人物の雰囲気をたたえており、その瞳に映った聡明さは演奏にも投影されている。
残されたレコード中、最も成功した演奏は『ブラームスの協奏曲』、フィッシャーと共演の2つの『ヴァイオリン・ソナタ』、そして『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲』である、と思う。それらはことごとく第一級の名演揃いである。
イタリアの古い僧院のたたずまいの様な、含みのある陰影と思索的な深み
名手が楽器を選ぶのか。楽器が弾き手を選ぶことも有るようだ。中古のアナログ・レコードの中でヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタのレコードには目ン玉の飛び出る超高額盤が多い。
残された録音は少ないジョコンダ・デ・ヴィート。本盤もその残された貴重な記録の一枚。このレコードを聴かなければ、それは解らない。屈指のストラディヴァリウスの明るく艶やかな高音、まろやかな逞しさを持つ低音で音楽の旋律美が味わえる。そこを味わいたいから競うようにコレクションされるのだ。一枚のレコードの範疇を超えた超高額ではあるけど、ストラディヴァリウスの銘器を名手が弾いた様々な音色を手元に持てるのです。
デ・ヴィートの燃えるように情熱的で鮮やかなヴァイオリン・ソロに圧倒される思いで、ティボー譲りの魂の叫びが直接聞こえてくる。楽器の輝きだけに限らず音楽の流れもスムーズでウィットに富んでおり、イタリア特有の燦々と降りそそぐ陽の光に照らされながらのびやかに朗々と演奏しているような趣があり、その豊潤で実り豊かな表現を存分に堪能することができました。
ジョコンダ・デ・ヴィートの演奏ではフルトヴェングラーとのライブ録音があるけれど、このルドルフ・シュヴァルツ指揮の正規録音の方がずっと優れている。オーケストラもよくドライブしていてなかなか重厚で細部までよく磨かれた演奏だと思う。ただ1953年の録音ということで、それほど優秀録音というわけでもないので誤解なきように。
RecordLabel | “LARGE DOG IN SEMI-CIRCLE” WITH GOLD LETTERING |
---|---|
Recording&Weight | MONO FLAT (210g) |
Release&Stamper | 2N/4N |
1953年2月25〜27日、3月2〜5日ロンドン、キングスウェイ・ホール録音。
レビュー
レビューはまだありません。