最初に聴く、名曲名盤*オーケストラの共感が感じられる ショルティ指揮ロンドン響マーラー・交響曲1番『巨人』

最初に聴く、名曲名盤*オーケストラの共感が感じられる ショルティ指揮ロンドン響マーラー・交響曲1番『巨人』

通販レコードのご案内この説得力は、英デッカ社の巧みなノウハウの蓄積からくる自信の現れだと思います。《仏ORANGE WITH SILVER LETTERING(ワイド・バンド、デッカ溝ありED1相当)盤》FR DECCA SXL6113 ショルティ マーラー・巨人 このマーラー、ゆっくりのテンポの美しい旋律は、とても《ラインの黄金》のドンナーを収録した同じ指揮者とは思えません、ショルティのイメージから聴き始めはマッシブでガチガチに硬派な演奏で、しなやかさに欠ける演奏と思いきや、単にオーケストラを煽るだけではなくて、あるいは自らの底にあるロマンティシズムが目覚めたからなのか、オーケストラ共々非常に共感に満ち、時にロマンティックなうねりすら聴かせるのですが、それが類い希なほどの説得力を持って聴き手に迫ってきます。  冒頭からただならない気配が支配し、その空気が全曲を覆う。本盤では、名器ウィーン・フィルを英国のロンドン交響楽団に持ち替えていますが、基本的にはウィーン・フィルと共通部分が多い演奏だと思います。しかし、ロンドン交響楽団を選んだことで《巨人》の新たな魅力を引き出しました。それは英Decca社の彗眼(けいがん)だったと思います。レコードの定盤に《巨人》を定着させた、とにかく凄まじい演奏。1964年1月、2月ロンドン、キングズウェイ・ホールでのセッション録音。Producer – John Culshaw / Engineer – James Lock。優秀録音、名演、名盤 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトレコード番号SXL6113作曲家グスタフ・マーラーオーケストラロンドン交響楽団指揮者ゲオルク・ショルティ録音種別STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 ORANGE WITH SILVER LETTERING(大デッカ溝ED1相当), STEREO 1枚組(160g), Release 1964。コンディションジャケット状態EXレコード状態M-製盤国FR(フランス)盤当時盤自体は英国本国のデッカ社から輸入して著作権の関係からラベルのみ印刷・貼り付けたそうです。ED3 に間違えられそうですが、溝なしORIGINAL RECORDING BY THE DECCA CO,.LTD LONDONです。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-12568 販売価格 2,200円(税込) 販売価格 2,750円(税込) (さらに…)...
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リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

カラヤンのモーツァルト演奏のスタイルは変化することはなかった。 カラヤンとベルリン・フィルのモーツァルトで、《ハフナー》、《リンツ》、《プラハ》、39番、40番と《ジュピター》は二種類あるが、引き締まったモーツァルトを聞きたいか、ゴージャスで華やかなサウンドを楽しみたいか。好みで選んで聞くのが良いが、名手の揃ったベルリン・フィルの木管楽器を楽しむにはEMI盤が勝る。優美に磨かれた、華麗なモーツァルト。カラヤン美学の徹底した演奏です。スケールの大きな中にも美しさがちりばめられ、この上なく心地の良い響き。ベルリン・フィルとカラヤンの見事なコラボレーションが生み出した、不朽不滅のモーツァルト後期交響曲集をここに聴くことができます。  録音場所はイエス・キリスト教会で、1970年9月に行なわれた。この時期、カラヤンとベルリン・フィルのコンビはEMIと、ドイツ・グラモフォンで旺盛に録音を行った。よく知られているように、ダーレム地区の騒音問題などもあって、カラヤンのベルリンでの録音拠点は、1973年からベルリン・フィルハーモニーに移りますが、このモーツァルト後期交響曲集と、ブルックナーの第4番&第7番、チャイコフスキーの後期交響曲集に関しては非常に短い期間で録音場所を違えて再録音をおこなっているのです。  1970年当時のカラヤンは、イエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗なサウンドを志向していましたが、5年後の録音場所は、ベルリン・フィルハーモニーに移って精悍なモーツァルトを聞かせている。単なる再録音ということになりますので、5年という短い期間にカラヤンの嗜好が変化したことを十分に窺わせます。こちらが一般的にはカラヤンのモーツァルトだろう。 通販レコードのご案内リハーサル盤付き4枚組初版です。《英モノクロ切手盤、初発》GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集 カラヤン&ベルリン・フィルによるモーツァルト:後期6大交響曲集。同コンビで1975~1977年にはDGGからもリリースされたときは驚きをもって迎えられたとのことですが、EMI盤がダーレムのイエス・キリスト教会での録音、DGG盤がフィルハーモニーザールでの録音ということで、サウンドの傾向には大きな違いが見られます。  本盤はイエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗な仕上がりとなっています。4枚組ですが、4枚目は(第39番、40番、41番の)リハーサルが収録されており、カラヤンがどのように音楽を作っていったのかが、よくわかります。カラヤン&ベルリン・フィルの録音は星の数くらい沢山あるが、ベルリン・フィルの実力を最高に引き出しているという点では当盤も最右翼でしょう。ベルリン・フィル伝統のアンサンブルは健在で他に得られない圧倒的なものです。1970年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音、リーフレット付属。 通販レコード詳細・コンディション、価格 Wolfgang Amadeus Mozart, Herbert von Karajan, Berliner Philharmoniker ‎– The Last Six Symphoniesプロダクトレコード番号SLS809作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトオーケストラベルリン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン録音種別STEREOWHITE & BLACK STAMP DOG, STEREO 4枚組(110g/130g/130g/130g), Release 1971, Stamper 2G/2G 1G/1G 2G/2G 1G/3。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態EXレコード状態EX++製盤国GB(イギリス)盤《モノクロ切手 白枠》セミサークルレーベルのニッパー君の部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためです。このスタンプ・ニッパー・ラベル(ER3)は、郵便切手が白黒(モノクロ)になります。番号で見ると、ASD2470 あたりから 2750 あたり まではカラー・ニッパーがオリジナルでこれ以降は、モノクロのニッパーが初版ということになるらしい。この、ASD シリーズの半円ニッパーとスタンプ(カラー、モノクロ両方とも)ニッパーの LP は盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく優秀なプレス技術といえます。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=25163 オーダーは 品番 / 34-25163 販売価格 8,800円(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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ストレスのない伸びやかなサウンドが豊かに拡がる*クレンペラー フィルハーモニア管 ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》

ストレスのない伸びやかなサウンドが豊かに拡がる*クレンペラー フィルハーモニア管 ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》

通販レコードのご案内一抹の甘えも許さない。作品の外面には無頓着。怜悧な電子頭脳で意地悪なほどに分析していく。《英ロイヤル・ブルー、金文字盤》GB COLUMBIA 33CX1346 クレンペラー ベートーヴェン 英雄 音のエネルギーにあふれた古きよき時代の香りがする再生音で、ベートーヴェンの魂に肉薄するかの如きクレンペラーの演奏は聴きたいものです。それは一抹の甘えも許さない大変ストイックなものであり、遅めのテンポながらだれることなく凝縮した世界を創出している。  どうして、この感じがCDでは伝わらず、かつて、こういうベートーヴェン演奏が有りましたというようなコマーシャリズムに思えるのかな。  そこには情報量の課題が有るんでしょうね。いずれ満足させてくれるデジタル版も出てくるでしょう。その時に『この音だ』と膝を叩く時に、みんなが同時に出来るように多くの人に聴いて欲しい。そのためには無理の無い価格で買えることが大事なこと。  フィルハーモニア管弦楽団との初期の録音。遅めのテンポ、壮大なスケール感、圧倒的な迫力など、クレンペラーらしい名演です。1955年盤は、ステレオ録音とモノラル録音が同時進行で行われ、ステレオ録音がクリストファー・パーカー、モノラル録音がダグラス・ラーターにより収録されました。モノラル録音。1955年10月3-4日、12月17日ロンドン、キングズウェイ・ホールでのウォルター・レッグ&ダグラス・ラーターによる録音。名演奏、優秀録音、名盤。 20世紀を代表する巨匠の録音にして歴史的名盤。英国盤 SAX2364 初期盤の良好なものは入手困難につき、コンディション抜群かつ高音質の本盤を大推薦いたします。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトCOLUMBIA 33CX1346 – Otto Klemperer, Philharmonia Orchestra ‎– BEETHOVEN - Symphony No.3 Eroicaレコード番号33CX1346作曲家ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンオーケストラフィルハーモニア管弦楽団指揮者オットー・クレンペラー録音種別MONO 販売レコードのカバー、レーベル写真 DARK BLUE WITH GOLD LETTERING, MONO 1枚組 (160g), Stamper 9N/3N。コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国GB(イギリス)盤《コロムビア金文字レーベル(Magic Notes Royal Blue Gold Lettering)》モノラルの初版レーベル。濃い青色地に金文字がベースとなっており、中央に大きく COLUMBIA の文字が描かれ、上部にトレードマークの音符がある。33CXの1001から1949までの初版に使われている。コロンビアのモノラルレーベルの代表的なレーベル。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-25485 販売価格 2,500円(税別) (さらに…)...
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モノラル盤とステレオ盤の録音エンジニアが異なる◉クーベリック指揮ウィーン・フィル◯ブラームス・交響曲2番

モノラル盤とステレオ盤の録音エンジニアが異なる◉クーベリック指揮ウィーン・フィル◯ブラームス・交響曲2番

音楽評論家・福島章恭氏が最愛の全集とブログで表現している、ステレオ初期のウィーン・フィルとの貴重な最初のセッション録音。通販レコードのご案内《最初期ブルーボーダージャケット、初期スタンパー盤》GB DECCA SXL2059 ラファエル・クーベリック ブラームス・交響曲2番 以前、国内盤CDの発売時に収録時間の関係からか提示部の繰り返しと楽章間のタイミングの縮小などといった一部が割愛された状態で発売されていただけで、2014年になってようやく完全な形でCD化されて話題になっていました。 全集としては2種しかないクーベリックのブラームスの交響曲全集のうち、ステレオ初期のウィーン・フィルとの貴重な最初のセッション録音。ステレオ録音を始めたばかりの DECCA が、まだ40歳代になったばかりの若いクーベリックを使って全集録音を遂行しようとしたことは、当時いかに彼に期待を寄せていたかを物語っているとも言えます。 <div class="analogsound" 演奏は強靭な精神力を基に、クーベリック独自の圧倒的なブラームス感が濃厚に描かれています。これはひとえに、ウィーン・フィルと DECCA との組み合わせだからこその成果と言えましょう。  とはいえ、実のところ。初出時はモノラル盤( LXT 5339 )で発売されました。聴き比べてみると面白いことに気がつくのですが、モノラル盤とステレオ盤の録音エンジニアが異なるようです。最初期ブルーボーダージャケットなので、モノラル盤とデザインが共通。その為、録音エンジニアの名前はクレジットされていません。エリック・スミスのプロデュース、ジェームズ・ブラウンの録音。 Recorded 28th Feb - 4th Mar 1957 in the Sofiensaal, Vienna。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクト品番34-16810レコード番号SXL2059作曲家ヨハネス・ブラームスオーケストラウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者ラファエル・クーベリック録音種別STEREOコンディションジャケット状態M-レコード状態EX製盤国GB(イギリス)盤 販売レコードのカバー、レーベル写真最初期ブルーボーダージャケット, WIDE BAND WITH GROOVE "ORIGINAL RECORDING BY THE DECCA" ED1 ORIGINAL, STEREO 1枚組(160g), Release 58.11。 ED1(左上に ORIGINAL RECORDING BY ) SXL シリーズは SXL 2001 から始まる 2,000 番台、SXL 6001 から始まる 6,000 番台がありますが、2,000番台の全てと6,000番台前半のレコードがこれに該当します。レーベル中にデザインされている銀色の帯(黒色で「FULL FREQUENCY」と書かれている)の幅が13ミリメートルあり、ED4よりかなり広い。そのため、「ワイド・バンド」とも呼ばれています。また、ラベル上部、10時位置から右向きに「Original Recording By ...」の文字が見られます。 更に、ラージ・レーベルの外周から約1センチのところに溝(GROOVE)があり、この3つが揃っているものを ED1 (English Decca 1)と呼び、SXLの最初期ラベルとなります。このレーベルが、デッカのステレオレコードの中でも、もっともプレスの時期が早く、オーディオファイルたちの憧れの的です。 通販レコード詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=16810 品番34-16810特別価格11,440 円(税込)通常価格14,300 円(税込)「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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ストレスのない伸びやかなサウンドが豊かに拡がる*クレンペラー フィルハーモニア管 ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》

ストレスのない伸びやかなサウンドが豊かに拡がる*クレンペラー フィルハーモニア管 ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》

通販レコードのご案内一抹の甘えも許さない。作品の外面には無頓着。怜悧な電子頭脳で意地悪なほどに分析していく。《英ロイヤル・ブルー、金文字盤》GB COLUMBIA 33CX1346 クレンペラー ベートーヴェン 英雄 音のエネルギーにあふれた古きよき時代の香りがする再生音で、ベートーヴェンの魂に肉薄するかの如きクレンペラーの演奏は聴きたいものです。それは一抹の甘えも許さない大変ストイックなものであり、遅めのテンポながらだれることなく凝縮した世界を創出している。  どうして、この感じがCDでは伝わらず、かつて、こういうベートーヴェン演奏が有りましたというようなコマーシャリズムに思えるのかな。  そこには情報量の課題が有るんでしょうね。いずれ満足させてくれるデジタル版も出てくるでしょう。その時に『この音だ』と膝を叩く時に、みんなが同時に出来るように多くの人に聴いて欲しい。そのためには無理の無い価格で買えることが大事なこと。  フィルハーモニア管弦楽団との初期の録音。遅めのテンポ、壮大なスケール感、圧倒的な迫力など、クレンペラーらしい名演です。1955年盤は、ステレオ録音とモノラル録音が同時進行で行われ、ステレオ録音がクリストファー・パーカー、モノラル録音がダグラス・ラーターにより収録されました。モノラル録音。1955年10月3-4日、12月17日ロンドン、キングズウェイ・ホールでのウォルター・レッグ&ダグラス・ラーターによる録音。名演奏、優秀録音、名盤。 20世紀を代表する巨匠の録音にして歴史的名盤。英国盤 SAX2364 初期盤の良好なものは入手困難につき、コンディション抜群かつ高音質の本盤を大推薦いたします。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトCOLUMBIA 33CX1346 – Otto Klemperer, Philharmonia Orchestra ‎– BEETHOVEN - Symphony No.3 Eroicaレコード番号33CX1346作曲家ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンオーケストラフィルハーモニア管弦楽団指揮者オットー・クレンペラー録音種別MONODARK BLUE WITH GOLD LETTERING, MONO 1枚組 (150g), Stamper 1N/1N。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国GB(イギリス)盤《コロムビア金文字レーベル(Magic Notes Royal Blue Gold Lettering)》モノラルの初版レーベル。濃い青色地に金文字がベースとなっており、中央に大きく COLUMBIA の文字が描かれ、上部にトレードマークの音符がある。33CXの1001から1949までの初版に使われている。コロンビアのモノラルレーベルの代表的なレーベル。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-24848 販売価格 2,750円(税込) (さらに…)...
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イメージから程遠くドラマティック過ぎる◉フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル◯ベートーヴェン・交響曲6番「田園」

イメージから程遠くドラマティック過ぎる◉フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル◯ベートーヴェン・交響曲6番「田園」

そこがフルトヴェングラーの悪い癖、いや、超スローテンポが次第に加速していく意思的な表現になっているところがフルトヴェングラーらしい。 ピリオド楽器演奏や、ベートーヴェン時代の音楽習慣が研究されて、それを反映した現代の演奏に慣れきると、巨大なスケールに驚かされる。この曲の持つ一般的イメージからはほど遠い・深刻かつ重い表現です。  極めて遅いテンポで、じっくりと始まって徐々に巨大に高揚していく。特に第1楽章と第2楽章は異様に思えるほどにテンポが遅い表現で、一部評論家からはフルトヴェングラーの「田園」はドラマティック過ぎるという評が昔出ていたほどだが、それも頷ける。しかし、音楽が停滞したりもたれると感じることは全く有りません。  先輩格のニキッシュから習得したという指揮棒の動きによっていかにオーケストラの響きや音色が変わるかという明確な確信の元、自分の理想の響きをオーケストラから引き出すことに成功していったフルトヴェングラーは、次第にそのデモーニッシュな表現が聴衆を圧倒する。当然、彼の指揮するオペラや協奏曲もあたかも一大交響曲の様であることや、テンポが大きく変動することを疑問に思う聴衆もいたが、所詮、こうした指揮法はフルトヴェングラーの長所、特徴の裏返しみたいなもので一般的な凡庸指揮者とカテゴリーを異にするフルトヴェングラーのキャラクタとして不動のものとなっている。  全く機械的ではない指揮振りからも推測されるように、楽曲のテンポの緩急が他の指揮者に比べて非常に多いと感じます。しかし移り変わりがスムーズなため我々聴き手は否応なくその音楽の波に揺さぶられてしまうのである。  フルトヴェングラーはブラームスを評して「非常に客観的な音楽家」といい、「音楽における客観とは、音楽と精神、精神と音楽が結び付いてひとつになった時に起こるのである」といっています。この偉大な指揮者はブラームスの音楽は彼の哲学そのものであると喝破したのです。それは、そのままベートーヴェンにも当てはまり。それがドイツの交響曲に対する彼の表現方法なのだろう。  ここでは弦楽器の美しいウィーン・フィルの特質が活き、十分に歌わせ柔らかく艶やかな音色が音楽に寄り添って、かつての田園風景に誘います。超スローテンポで始まる前半。第2楽章が特に遅い。一方、第5楽章は次第に少しずつ速くなっていってしまう。しかし、それはテンポを支える内容の濃さを持っている事にほかならない。  フルトヴェングラーの音楽を讃えて、「音楽の二元論についての非常に明確な観念が彼にはあった。感情的な関与を抑制しなくても、構造をあきらかにしてみせることができた。彼の演奏は、明晰とはなにか硬直したことであるはずだと思っている人がきくと、はじめは明晰に造形されていないように感じる。推移の達人であるフルトヴェングラーは逆に、弦の主題をそれとわからぬぐらい遅らせて強調するとか、すべてが展開を経験したのだから、再現部は提示部とまったく変えて形造るというような、だれもしないことをする。彼の演奏には全体の関連から断ち切られた部分はなく、すべてが有機的に感じられる。」とバレンボイムの言葉を確信しました。これが没後半世紀を経て今尚、エンスーなファンが存在する所以でしょう。 フルトヴェングラーだけが成し得た、人間感情の吐露が神々しさと凌ぎ合っているところに魅力を覚えるのです。通販レコードのご案内US HMV LHMV1066 フルトヴェングラー/ウィーン・フィル ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 本盤聴くに際して戦後10数年しか経過していないのに大戦を戦った敵国の20世紀で最も偉大な指揮者のひとり、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーを最高の指揮者と見なしていた証左と思える傑作盤 ― 米国はフルトヴェングラーを国の歴史の激動の時代を通じて、彼自身を偉大なドイツの音楽の伝統の忠実な守護者と見なし、決してスコアへの彼のアプローチはヒットラーのように独裁的ではなかったと感じ取っていたことが本盤からぷんぷん匂います。 戦後のスタジオ録音でフルトヴェングラーの録音の中では音が良い。 ― 一概にフルトヴェングラーの音が悪いというのは、演奏された響きに対して録音の響きが浅いのだ。 ― フルトヴェングラーの EMI 録音のなかでは音の彫りが深く、ヌケが良くウィーン・フィルの弦楽、木管、ホルン等が美しく聴こえます。フルトヴェングラーの音に悩まずに済むレコードです。1952年11月ウィーン楽友協会大ホール、フルトヴェングラー晩年のウィーン・フィルとの「田園」スタジオ正規録音です。 プロダクト品番34-27137レコード番号LHMV1066作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンオーケストラウィーン・フィハーモニー管弦楽団指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー録音種別MONO1952年11月ウィーン楽友協会大ホールでのスタジオ録音。 販売レコードのカバー、レーベル写真 米国HMV社製, フラット MONO (190g)重量盤, Stamper E3RP-5342 1S/1S。 コンディション ジャケット状態M-レコード状態EX+製盤国US(アメリカ合衆国)盤 通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダー番号34-27137販売価格3,300円(税込) < div class="analogsound"> ヴィルヘルム・フルトヴェングラーは、つねにトスカニーニ、ワルターと並称される20世紀最大の巨匠であるが、その役割は、ただ指揮者として偉大であったというばかりでなく、唯物的感覚的な今日の音楽認識世界のなかで、正統的ロマン主義を意義づけ、音楽の思弁的有機的意味を復活した、というような点でも歴史的存在なのである。フルトヴェングラー年譜1886年(明治19) 0歳1月25日、ベルリンにて誕生。父は高名な考古学者アドルフ・フルトヴェングラー(1853~1907)。1906年(明治39) 20歳2月19日、カイム管弦楽団(現在のミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団)を指揮してデビュー。ベートーヴェンの“献堂式”序曲とブルックナーの交響曲第9番を演奏。1922年(大正11) 36歳1月23日に急逝したアルトゥール・ニキシュ(1855~1922)の後任として、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1928年まで)およびベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任。1926年(大正15) 40歳10月16日、初録音。曲目はウェーバーの歌劇“魔弾の射手”序曲。1927年(昭和2) 41歳フェリックス・ワインガルトナー(1863~1942)の後継としてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任(1930年まで)。1933年(昭和8) 47歳9月15日、プロイセン枢密顧問官に就任。11月15日には帝国音楽院副総裁に就任。1934年(昭和9) 48歳11月25日、ドイッチェ・アルゲマイネ・ツァイトゥンク日曜版に「ヒンデミット事件」と題した論文を投稿。ヒンデミットの歌劇“画家マチス”を上演禁止したナチスと対立。12月5日、プロイセン枢密顧問官および帝国音楽院副総裁を辞任。1935年3月に両者和解し、指揮台に復帰する。1937年(昭和12) 51歳10月8日と11月3日、戦前最高の名盤と謳われたベートーヴェンの交響曲第5番を録音。1942年(昭和17) 56歳4月19日、ヒトラー生誕前夜祭でベートーヴェンの交響曲第9番を指揮。1944年(昭和19) 58歳12月、戦災に苦しむ同胞のためウィーン、ムジークフェラインザールにてベートーヴェンの交響曲第3番“英雄(エロイカ)”を放送用に録音。1953年にアメリカ、ウラニア社がレコード化し「ウラニアのエロイカ」として有名な録音となる。1945年(昭和20) 59歳1月28日、ウィーン・フィル定期演奏会へ戦前の最後の出演。1月30日にウィーンを発ちスイスへ亡命。第2次大戦終結後、連合軍から戦時中のナチ協力を疑われ、演奏禁止処分を受ける。1947年(昭和22) 61歳5月25日、「非ナチ化」裁判の無罪判決をうけ、戦後初めてベルリン・フィルの指揮台に立つ。曲目はベートーヴェンの交響曲第5番“運命”、同第6番“田園”ほか。1948年(昭和23) 62歳10月24日、ベルリンでブラームスの交響曲第4番を指揮。実況録音が巨匠没後の1959年にLP化され、同曲最高の名演の一つと言われるようになる。1951年(昭和26) 65歳7月29日、バイロイト音楽祭再開記念演奏会でベートーヴェンの交響曲第9番を指揮(7月29日)。このときの録音は彼の没後にLP発売され「バイロイトの第9」として有名になる。1952年(昭和27) 66歳11月26、27日、EMIへベートーヴェンの交響曲第3番“英雄”をセッション録音。同曲録音集、また巨匠のセッション録音中でも屈指の名盤との評価を得る。1953年(昭和28) 67歳5月14日、DGへシューマンの交響曲第4番をセッション録音。巨匠の最も優れたレコーディングとして知られるもので、音楽之友社刊『新編名曲名盤300』でもこの曲のベスト・ワンとして推されている名盤。1954年(昭和29) 68歳11月30日、ドイツ、バーデン=バーデンにて肺炎により死去。 (さらに…)...
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この曲の持つ意外な一面を露わにする☆クレンペラー指揮フィルハーモニア管・ベートーヴェン:交響曲第4番、「献堂式」序曲

この曲の持つ意外な一面を露わにする☆クレンペラー指揮フィルハーモニア管・ベートーヴェン:交響曲第4番、「献堂式」序曲

通販レコードのご案内クレンペラーならではの巨大で重厚な響きは、ときに“流麗”、“繊細”という表現が使われる “ベートーヴェンの交響曲第4番” でも変わらず特質が現れている。盤質良好《MAGIC NOTES SEMI-CIRCLE》GB COLUMBIA SAX2354 クレンペラー ベートーヴェン:交響曲4番、「献堂式」序曲 何ものにも揺るがない安定感と、確かに古いスタイルながら純粋にスコアを再現した音が、本盤には一杯詰まっている。オーケストラの配置が第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが指揮者の左右に配置される古いスタイルで、包み込まれるような感覚はステレオ録音で聴く場合には、やはり和音の動きなどこの配置の方が好ましい。本盤を聴くとクレンペラーが作り出す「偉大な精神の創造 ― スローテンポの音作り ―」によって隠れていた音符が一音一音浮かび上がってきます。ゆったりとしたテンポをとったのは、透徹した目でスコアを読み、一点一画をおろそかにしないようにとも思いたくなる。この気迫の籠った快演は聴き手に感動を与えずにはおきません。 また何度聴いても飽きません。ロマンティックな演奏ではなく、峻厳なベートーヴェンとなっている。壮大な宇宙の広がりがクレンペラーならではだ。フィルハーモニアは、まさにクレンペラーの為にレッグが作り出した 楽器 だと言う事、しみじみと感じました。英 EMI の偉大なレコード・プロデューサー ウォルター・レッグは、1954年に目をかけていたカラヤンがベルリンに去ると、すぐさま当時、実力に見合ったポストに恵まれなかったクレンペラーに白羽の矢を立て、この巨匠による最良の演奏記録を残すことを開始した。このレッグが理想とした、クラシック音楽の基準となるレコード盤をつくるという大仕事は、彼が EMI を去る1963年までクレンペラー&フィルハーモニアによって夥しい数が生み出されました。  この時代はモノーラル・テイクとステレオ・テイクが同時進行していました。モノーラルはダグラス・ラター、ステレオはクリストファー・パーカーと、それぞれ違うプロデューサーが担当していました。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクト品番34-27410レコード番号SAX2354作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンオーケストラフィルハーモニア管弦楽団指揮者オットー・クレンペラー録音種別STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 MAGIC NOTES SEMI-CIRCLE, STEREO (140g), Stamper 11/12。 コンディションジャケット状態EXレコード状態EX++製盤国GB(イギリス)盤ターコイズ・ラベルが初出。 1957年10月21、25日(4番)、1959年10月(序曲)ロンドン、キングズウェイ・ホール(4番)、アビー・ロード第1スタジオ(序曲)、ステレオ録音。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。品番34-27410販売価格8,800円(税込)「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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クラシック名録音106究極ガイドが選んだ◉ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ響 ベートーヴェン・交響曲9番「合唱」

クラシック名録音106究極ガイドが選んだ◉ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ響 ベートーヴェン・交響曲9番「合唱」

通販レコードのご案内嶋護・著「クラシック名録音106究極ガイド」でも紹介されています。NL DECCA 6BB121/2 (演奏者)ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴ交響楽団 ピラール・ローレンガー イヴォンヌ・ミントン スチュアート・バロウズ マルッティ・タルヴェラ (曲目)ベートーヴェン・交響曲9番「合唱」 ヨーロッパ的気品を持たない無骨な演奏がかえって刺激的な魅力を生み出している唯一無二のオーディオファイル盤に仕上がってる名盤で米国THE ABSOLUTE SOUND誌所謂TAS推薦盤としても高名。それもケネス・ウィルキンソンとゴードン・バリーが録音エンジニア務めているから当然言えば当然、オーディオルームがホールと化します。1972年5月シカゴ、イリノイ大学クランナートセンター録音、P&E:ケネス・ウィルキンソン、ゴードン・パリー&デヴィッド・ハーヴェイ詳細掲載ページ半世紀にわたり一貫してDECCAに録音し数々の名盤を遺した重要なアーティストであり続けた。そのレパートリーは多岐にわたり、バッハからショスタコーヴィチまで幅広く網羅。おそらく有名交響曲作家で1曲もやっていないのはシベリウスぐらいではないか。ショルティは、1972年5月から1974年9月にかけて、シカゴ交響楽団を指揮して初のベートーヴェンの交響曲全集を録音しました。さらに、その後1986~89年にも再録音がなされています。それ以前、1950年代に録音されたロンドン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン・フィルとのレコードは全集に至っていませんでした。特に5、7、9番は2回目の全集より力強さとアグレッシブさが前面に出ており、より良い。この説得力は、英デッカ社の巧みなノウハウに負うところ大だと思います。エンジニアは英デッカの大御所ケネス・ウィルキンソンと弟子のジェームス・ロック。3つの会場を使った彼らの録音にありがちな事情ですが統一感があり、一番状態が良いのが第9番で、響きを抑えて明瞭感と質感を確保し、締まりのある中低域が気持ちよく響く仕上がり。 地鳴りする音が刻まれているのは当然か、とにかく凄まじい演奏。冒頭からただならない気配が支配し、その空気が全曲を覆う。オーケストラの響きは深々としていて実在感があり、息の長い旋律には生命感が漲り、押しと引きの対比も鮮やかで精鋭シカゴ響のもつ驚異的な表現力の幅がいかんなく発揮されています。ショルティのイメージから聴き始めはマッシブでガチガチに硬派な演奏で、しなやかさに欠ける演奏になるかと思いきや、単にオーケストラを煽るだけではなくて ― あるいは自らの底にあるロマンチズムが目覚めたからなのか ― オーケストラ共々非常に共感に満ち、時にロマンティックなうねりすら聴かせるのですが、それが類い希なほどの説得力を持って聴き手に迫ってきます。 来日時のベートーヴェンに感心したことを思い出させる、ただし推進力のあるだけの爆演ではなく、非常に生真面目な演奏でスコアに書かれた一つ一つの音を大事にしたベートーヴェンである。ショルティの音楽の特性は硬派、豪快、ダイナミックで、甘えのない厳格かつ躍動感に溢れる演奏。その反面 、比類なき生彩に満ち満ちた輝きを放つ。早いテンポでオーケストラを煽り、楽器を鳴らしまくるため聞き逃されてしまうが、対位法などのオーケストレーションを含む曲の構造に留意し精緻なアンサンブルを要求するといった論理的なアプローチも特色の一つで、完全主義者といわれる所以でもある。サー・ゲオルク・ショルティならではの筋肉質な演奏で、鮮やかに浮かび上がるベートーヴェンの交響曲特有のフォルムの美しさや堅牢さを味わえる。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトレコード番号6BB121/2作曲家ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン演奏者ピラール・ローレンガー イヴォンヌ・ミントン スチュアート・バロウズ マルッティ・タルヴェラオーケストラシカゴ交響楽団指揮者ゲオルグ・ショルティ録音種別STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態EXレコード状態M-製盤国NL(オランダ)盤NARROW BAND ED4, STEREO2枚組 (160g/150g), Release 1972通販レコード詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダー番号34-17333特別価格8,800円(税込)通常価格11,000円(税込) (さらに…)...
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愛がそこから湧き出るように、その音符を愛してください*バルビローリ指揮BBC響 ベートーヴェン・交響曲第3番《英雄》

愛がそこから湧き出るように、その音符を愛してください*バルビローリ指揮BBC響 ベートーヴェン・交響曲第3番《英雄》

通販レコードのご案内バルビローリのベートーヴェンは比較的珍しく、稀少レパートリーのコレクターズアイテム。《英初期カラー・スタンプ・ドッグ盤》GB EMI ASD2348 バルビローリ ベートーヴェン・交響曲3番「英雄」 バルビローリ卿晩年の演奏ですが、音楽は冒頭から表現意欲にあふれ、遅いテンポの中にさまざまな要素が、丹念かつドラマティックに描き込まれて情報量はとにかく膨大。この指揮者が元来、劇的なものへの強い志向を持っていた事を十分に窺わせるユニークな名演です。  “良質なワインのように、年を経るに連れて芳醇な味わいを醸しだした指揮者”と評されるように、バルビローリは典型的な大器晩成型で、極めてヒューマンな人柄とリハーサルのたびごとに『その音符を愛してください、愛がそこから湧き出るように』と楽員に呼びかけたという音楽への奉仕者の姿は、聴衆と楽員の双方から敬愛を浴びた。  1967年ステレオ録音の『英雄』は、ロマン主義的なベートーヴェン ー しかも〈ロマン主義的傾向〉、ロマンティックな情緒と言い換えたほうが理解しやすいだろう ー がデフォルメされて表現されている。激しく好みの分かれる演奏だろう。この演奏は、バルビローリの音楽を愛する人々でなければ、なかなかに容認できない程の個性を備えており、この演奏によって、場合によってはベートーヴェンのこの交響曲を誤解してしまうという危険さえ孕んでいるとも言える。しかし、わたしはここに ー 別項を立ててもいいくらいに ー 拘りたい。折しも同時期に起こる〈古楽器演奏〉それを尻目に徹頭徹尾、晩年のバルビローリ流に染め上げられた良く歌い、伸びやかな、発見も有るベートーヴェンだ。  際立って長いのが第2楽章であり、音楽が止まってしまうのではないかと思うほどギリギリ瀬戸際のテンポで、一音一音を慈しむかのように音を紡いでゆくそのスタイルは、彼のマーラーにもつながるような節がある。進めば進むほどテンポが遅くなり、それはあたかも大地のうねりのようである。しかし決してテンションが下がることはなく、聴く者の耳を離さないパワーと緊張感と魅力に溢れている。ウィーン・フィルは都合がつかなかったのか、彼が後世に遺したいベートーヴェンを演るには当時のハレ管では崩壊しただろう。そこでBBC交響楽団の技量と底力に期待し、最善の可能性を感じたのだろう。遅咲きの狂い咲き、ならぬ。翌年急逝する最後の大輪、ギリギリのチャンスだったのだ。バルビローリのベートーヴェンの交響曲録音は意外に少なく調べた限りでは次の5回となります。  ベートーヴェンの交響曲第4番:ニューヨークフィル(1936年録音)/交響曲第5番:ハレ管弦楽団(1947年録音)/交響曲第1番:ハレ管弦楽団(1958年録音)/交響曲第8番:ハレ管弦楽団(1958年録音)/交響曲第3番:BBC交響楽団(1967年録音)。  この時代の巨匠と言われた指揮者のなかでは、異例と言っていいほどの少なさです。そして、最もバルビローリらしさが炸裂しているのが、この「エロイカ」でしょう。スローなテンポで朗々と歌われる「エロイカ」は、バルビローリだからこそ成し得た名演だと思います。是非、一度聴いて下さい。 詳細掲載ページ (さらに…)...
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真空管アンプで楽しみたい名曲名盤レコード〜オリンピックなら金メダル級のデッカ・ロンドンのベスト100 定番16〜20

真空管アンプで楽しみたい名曲名盤レコード〜オリンピックなら金メダル級のデッカ・ロンドンのベスト100 定番16〜20

往年のまさに定盤中の定盤として一世を風靡した盤の日本国内初出盤。アナログ的で引き締まった密度のある音と音色で、楽音も豊か。情報量が多く、対旋律の細部に至るまで明瞭に浮かび上がってくる。高域は空間が広く、光彩ある音色。低域は重厚で厚みがある。オーケストレーションが立体的に浮かび上がる。モノクロではなくこんなにカラフルで立体的な音響。 再生音だけではなく、半世紀以前制作盤とは思えない状態と豪華装丁には驚かれるとおもいます。ハンドメイドの余韻が感じられます。是非英国オリジナル盤所有する方、比較試聴して頂きたい。低評価に放置されていた国内最初期盤に、こんな良い音刻まれていたのか!と吃驚する。 通販レコードのご案内JP LONDON SLC1646 ハンス・シュミット=イッセルシュテット/ウィーン・フィルハーモニー管 ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」/エグモント序曲自然に対する讃美をのびやかに再現した《田園》。ベートーヴェン屈指の人気曲をドイツの名指揮者シュミット=イッセルシュテットが名門ウィーン・フィルを指揮し、ドイツ音楽の伝統を踏まえた演奏で再現しています。録音はハイファイとして評価が高かった当時の英デッカの特徴である、高音弦のややきらびやかなサウンドに仕上がっています。1967年4月ウィーン録音。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 通販レコードのご案内JP LONDON SLC1143 アンセルメ/スイスロマンド管 チャイコフスキー バレエ音楽「白鳥の湖」ハイライトアンセルメが最も得意としたロマンティック・バレエを代表する《白鳥の湖》の聴きどころを一枚に収めたアルバム。古今東西のバレエ音楽の中でも最も普遍的な人気を獲得している名作が、チャイコフスキーの作曲した3作品です。スイス生まれの大指揮者アンセルメが録音した、名盤の誉れ高い全曲盤からの抜粋。「バレエ音楽の神様」と呼ばれたアンセルメの豊富な経験に裏付けられた巧みな演奏は、華やかな舞台を彷彿とさせる楽しさに満ちています。1959年6月ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール録音。どこの国の音楽を演奏するときでも、オーケストラは、常に美しく高鳴らなければなりません 1978年の夏にスイスを訪れた志鳥栄八郎に、スイスの音楽関係者のひとりが、こう言ったとのことだ。「いまスイスの音楽界は、太陽が沈んで、暗闇の状態です。」この太陽がエルンスト・アンセルメであることはいうまでもない。  これほど、生前のアンセルメの存在は巨大だったし、その功績も、はかりしれないものがあったのである。だからこの、アンセルメ没後10年を記念して、ジュネーブで“アンセルメ国際指揮者コンクール”が開かれるようになった。  アンセルメは、1883年にスイスのヴェヴェイで生まれ、1969年の2月に、86歳の天寿をまっとうした、スイスの誇る世界的な大指揮者である。青年時代に数学を学んだが、その後、指揮者の道を選び、1918年にスイス・ロマンド管弦楽団を創設し、1968年の秋に勇退する約50年の間に、このオーケストラの実力を世界的な水準にまで引き上げたのであった。ひとりの指揮者が、約半世紀も同じオーケストラを指揮するということは、驚倒すべき記録で、歴史上、まだ数人しかその例を見ない。アンセルメにとって、スイス・ロマンド管弦楽団は、まさに、自在に演奏できる“愛器”のようなものだったのである。  彼は、世紀のバレエ興行師と言われたバレエ・リュッスの主宰者ディアギレフと親交を結んでから、ドビュッシー、ラヴェル、オネゲル、マルタンらとも親しくなり、こうした一流の作曲家たちの作品を、数多く初演している。こうしたところをみても、この巨匠の体には、近代・現代音楽の歴史が、深く彫り刻まれていたといってよい。  アンセルメは、フランス、スイス、イタリア、スペイン、ロシアの音楽を得意としていたが、ドイツ音楽にも深い理解を示していた。そして、これらの音楽を、いつも客観的な態度で見つめ、精密な設計で組み立て、表情豊かに、しかも光彩陸離にまとめあげるのを得意としていた。  彼は、2度来日しているが、亡くなるわずか半年前の1968年の夏に来日した時、アンセルメと京都を旅した志鳥は、その時アンセルメが語った、「ラテン系の音楽とゲルマン系の音楽とでは、もちろん、音楽の内容も、また響きも、大いに違います。しかし、どこの国の音楽を演奏するときでも、オーケストラは、常に美しく高鳴らなければなりません」といった言葉を、思い出すということだった。このように巨匠は、いつも〝美しい響き〟を追究していた人なのであった。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 1.比類なき広大な周波数レンジ(10Hz~35KHz)、2.めざましいトランジェント特性(卓越した解像度)、3.迫真のエネルギー感(瞬発力ある圧倒的な迫力)、4.低歪率(清澄な透明感、混濁のない音質)、5.アナログの精密度(キメが細かい、なめらかな肌触り)等のクオリティを有し、特別高品質材料を使用した超重量レコード(180g)に特別限定プレスと謳われた宣伝文句は30年前は「誇大広告」と不審に思いましたが、オーディオ装置止揚した故か、やはり一級のオーディオファイル盤として再認識。超一流アーティストで構成した、クラシックのベーシック・ライブラリー。DECCA黄金時代の名盤が勢揃い。 通販レコードのご案内JP LONDON SLC4473 スタンリー・ブラック/ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団と合唱団 大いなるロシア!フェイズ4の華やかな録音が世界各国の美しいメロディーをさがしました。楽しいお国めぐり、今回は……1960/70年代に君臨したムード・ミュージックの雄、スタンリー・ブラック。ロシアものともなれば極めつけ。ロシア民謡をはじめとするお馴染みの旋律が雄大なサウンドに変身。こういう徹底して真剣にドラマティックな造り方は、今となっては生れ得ない貴重なもの。とくに東西という枠組がなくなりつつある現在では。Side-1メドウランド二つのギターモスコーの夜は更けてバラライカでSide-2剣の舞黒い瞳トレパークヴォルカの舟歌バーバヤガーの小屋〜キエフの大きな門 この録音で用いられた《Phase 4 Stereo》はDeccaが1960年代初頭、他社に先駆けて導入した20チャンネル・マルチトラック収録。メカ好きで有名だったストコフスキーはポピュラーやイージー・リスニングの分野で採用されはじめていたPhase 4 Stereo(フェイズ・フォー・ステレオ)方式を自身の録音に応用しようと提案。そのため、レコーディング・スタッフもDeccaの通常のクラシック収録とは違う、専門チームが当たったといいます。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 通販レコードのご案内JP LONDON K15C9087-8 クナツパーツブッシュ/ウィーン・フィル ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕/ヴェーゼンドンクの歌(第4面)今もって絶大な人気を誇るドイツの名指揮者ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)の数少ないDECCAのステレオ音源から、代表盤のひとつであるワーグナー作曲《ヴァルキューレ》第1幕。クナッパーツブッシュは、ワーグナーの聖地バイロイトで開催される「バイロイト音楽祭」に於いて、1951年~60年代前半までほぼ毎年登場し、数々の伝説的名演を残したことで広く知られています。この楽劇《ヴァルキューレ》第1幕の録音にあたっては、当時のDECCAの名プロデューサー、ジョン・カルショウが、稀代のワーグナー歌手として君臨するも、1953年にはオペラの舞台から引退していた晩年のキルステン・フラグスタート(ソプラノ)を説得を重ねて起用した貴重な録音ということでも当時話題になりました。なお、第4面には、20世紀最高のワーグナー・ソプラノの一人と言われるキルステン・フラグスタートの《ヴェーゼンドンク歌曲集》を収録。クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルの美しい伴奏と共に感銘深い歌唱を聴かせてくれます。名歌唱の数々は、美しさ、スケール、洗練のすべてにおいて非の打ちどころがなく、録音当時62歳だったとは思えない、圧倒的な完成度を持って描かれています。 1956年6月(ヴェーゼンドンク歌曲集)、1957年10月ウィーン、ゾフィエンザール録音。 キルステン・フラグスタート(ジークリンデ:ソプラノ)、セット・スヴァンホルム(ジークムント:テノール)、アルノルト・ヴァン・ミル(フンディング:バス)オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 通販レコードのご案内JP LONDON L25C-3033 ショルティ シカゴ交響楽団 ムソルグスキー・展覧会の絵/ラヴェル・クープランの墓ムソルグスキーの独創的なピアノ作品をラヴェルが華麗にオーケストレーションした『展覧会の絵』。迫力満点のオーケストラの醍醐味がたっぷりと味わえる一枚。1980年録音の本盤演奏はロシア指揮者による土俗っぽいものではなく、かと言って洒落たものでもないけれど、ショルティの研ぎ澄まされたバランス感覚とヴィルトゥオーソ集団のシカゴ響による完璧なアンサンブルにより、重量感と透明感が同居した圧倒的な演奏です。1980年5月5-8日シカゴ、メディナ・テンプル録音。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで (さらに…)...
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