通販レコードのご案内 “鍵盤の獅子王”と異名をとったバックハウスのピアノには甘さがない。しかしそこには味わいがあり、心に沁みるような語りかけを持っている。

【SP盤】GB HMV 5524 WILHELM BACKHAUS CONCERTO.Part Ⅱ.《初回発売、片面盤》【SP盤】GB HMV 5524 WILHELM BACKHAUS CONCERTO.Part Ⅱ. 収録曲は、グリーグ作曲のピアノ協奏曲のパート2。1909年7月15日録音。
 ピアノ協奏曲は、1868年デンマークのセレレズに訪問している間に作曲されたグリーグ初期の傑作。フランツ・リストが本作品を初見で弾いて絶賛した、古今のピアノ協奏曲の中でも重要な位置を占める「名曲」。世界初の協奏曲録音に選ばれたバックハウスは、この時若干25歳。全6分の短縮版でのアコースティック録音だった。第3楽章は、ノルウェー舞曲を思わせる第1主題と、中間部の叙情性に溢れた牧歌的なメロディーが聞き所。
 ヴィルヘルム・バックハウス(1884年3月26日~1969年7月5日)はドイツのピアニストで、後年にスイスに移住しスイス国籍を取得している。バックハウスの師匠はオイゲン・ダルベールなのだが、ダルベールはフランツ・リストの門下生であり、リストの師匠はツェルニーである。そして、ツェルニーの師匠はベートーヴェン本人。故にバックハウスはベートーヴェンの直系の弟子とされる。ただし、直系と入ってもバックハウスの演奏スタイルは、直接の師であるダルベールとは異なるので、音楽に対する姿勢をベートーヴェンから受け継いでいると捉えるのがいいだろう。
 バックハウスの初録音は1908年、EMI へのものだった。当時24歳のバックハウスはすでにベルリンやロンドンで大変な名声を博していた。1912年、バックハウスはニューヨークでウォルター・ダムロッシュ指揮、ニューヨーク交響楽団の演奏でベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を演奏しているが、この時の絶賛の批評が熱狂的だ。
「彼の演奏スタイルは全く非凡で彼のアピアランスはまさにオリンポスの山から降り立った気高き神に似たものがあった」
「彼のテクニックは神業である。バックハウスはアントン・ルビンシュテイン、フランツ・リスト及びイグナツ・ヤン・パデレフスキーの世界3大ピアニスト打って一丸としたようなピアニストである」
 このグリーグは、“鍵盤の獅子王”と異名を得ていた若い当時の録音。晩年の演奏はLPレコードで名盤とされるものが多くあり、演奏スタイルは良く認識されているものですが、若いころの“鍵盤の獅子王”は一味も二味も異なり、その異名通りの演奏を聞かせます。

【SP盤】GB HMV 5524 WILHELM BACKHAUS …

1909年7月15日のアコースティック録音。当時は片面盤。両面プレスの技術はまだ難しかったからですが、このレコードは裏面にエンジェルマークが浮彫りされています。
ほかには縁飾りのあるものや演奏者のサインがエッチングされているものなどもあり、眺めて楽しめる工芸品の趣も感じるものです。

品番
34-13528
商品名
【SP盤】GB HMV 5524 WILHELM BACKHAUS CONCERTO.Part Ⅱ.
レコード番号
5524
作曲家
エドヴァルド・グリーグ
演奏者
ウィルヘルム・バックハウス
オーケストラ
ロイヤル・アルバート・ホール・オーケストラ
指揮者
ランドン・ロナルド
レコード状態
EX-
製盤国
GB(イギリス)盤
片面盤(2面の録音なし)。

“LARGE DOG IN SEMI-CIRCLE” WITH GOLD LETTERING, MONO 1枚組(475g)。

オーダーは
品番 / 34-13528
販売価格
2,500 円(税別)

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