小節線にとらわれないようにといい、歌手のように旋律を歌わせる大切さを教えてくれたピアニスト

通販レコードのご案内《初版盤》GB EMI CSD3671-3 フランソワ ラヴェル:ピアノ作品集

人間性を映し出す演奏が大きな魅力。

  • 1970年に46歳で急死したフランソワにとっては、絶頂期であり晩年にも当たる1967年録音のラヴェル・ピアノソロ作品全集。1969年発売の初版です。
    フランソワのインスピレーションが冴えわたる、今聴いても斬新なラヴェル。録音も極めて優秀な名盤です。
  • GB EMI CSD3671-3 フランソワ ラヴェル:ピアノ作品集
ラヴェルはこまやかで知的で洗練された作品を書き、その奥にはユーモアとウイットが潜んでいる。その真髄をフランソワは鋭敏な感性で嗅ぎ取り、イマジネーション豊かなラヴェルの世界を絵巻物のように繰り広げる。そこからは19世紀末のパリの空気、一種のデカダンスの雰囲気もただよってくる。フランソワで聴くとラヴェルの作曲家としてのすばらしさを改めて知らされる。
アルフレッド・コルトーに見出され、マルグリット・ロンに師事したサンソン・フランソワのピアノは、型にはまらず風変わりで、かつ瀟洒な演奏だなということくらいは直感的にも感じ取りやすい。お酒とタバコとコーヒーを大量に摂取し、ジャズを愛し、作曲や詩作を行ったフランソワ。46年の濃密な人生のなかで残された録音は聴き手の心を高揚させ、至福のときを味あわせてくれる。
モーツァルトはあまりにも自分に近いと考え、近づこうとしなかったし、ベートーヴェンやブラームスは敬遠していた。その代わり、ショパンを熱愛し、ドビュッシーやラヴェルを愛奏し、リスト、プロコフィエフ、シューマンのコンチェルトをワールドツアーで何度も演奏した。それは貴重な遺産であり、先の東京オリンピックから大阪万博、アポロ11合の月明着陸を知る世代にとって宝物であり、とくにクラシックだろうが、ジャズだろうがを問わないピアノ音楽愛好家には生涯の心の友でもある。
【収録曲】
亡き王女のためのパヴァーヌ
水の戯れ
古風なメヌエット

ソナティネ
マ・メール・ロワ(第2ピアノ:ピエール・バルビゼ)
ハイドンの名によるメヌエット
夜のガスパール
高雅で感傷的なワルツ
前奏曲
シャブリエ風に
ボロディン風に
クープランの墓

1966年、1967年録音。ブックレット付属、優秀録音、名演、名盤

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
CSD3671-3
作曲家
モーリス・ラヴェル
演奏者
サンソン・フランソワ
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB EMI CSD3671-3 フランソワ ラヴェル:ピアノ作品集
GB EMI CSD3671-3 フランソワ ラヴェル:ピアノ作品集
BLACK WITH SILVER LETTERING, STEREO 3枚組 (140g/130g/130g), Release 1969, Stamper 2/5 4/2 2/2.

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤

通販レコード

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  • オーダー番号34-25904
  • 販売価格33,000円(税込)

サンソン・フランソワの音楽には、大胆かつ繊細。この言葉がぴったりです。天才ピアニスト輩出者の少ないフランスの中での「天才」「異才」。楽譜を自分のものにして演奏する、そんな天才肌の音楽家は少なくなりました。音楽家だけでなくどの分野においても今の時代、天才は少なくなりました。天才として生まれても生きにくい時代のような気もします。彼のような天才肌の職人のようなピアニストは例え長生きしたとしても、今のような時代は辛かったでしょう。辻井伸行が「心にしみいる」演奏だとしたら、こちらは「心が揺さぶられる」演奏です。

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