鬼才指揮者の若き日の名演、優秀録音◉マゼール指揮ウィーン・フィル◯チャイコフスキー・交響曲第4番

鬼才指揮者の若き日の名演、優秀録音◉マゼール指揮ウィーン・フィル◯チャイコフスキー・交響曲第4番

通販レコードのご案内超能力の域。楽譜を熟知した指揮の緻密さは驚嘆すべきものがあった。《ED2、オリジナル盤》GB DECCA SXL6157 マゼール&VPO チャイコフスキー・ 交響曲4番早熟の天才として幼いころからヴァイオリン奏者として名を成し、ニューイヤーコンサートではボスコフスキー再来とばかりに弾き振り感動与えてくれました。彼の指揮のもとで演奏した、ウィーン・フィルの楽団員は記憶力の抜群な指揮者だったと当時を語っていた。譜面をめくること無く、頭のなかでめくりながら指揮をしているようだったという。ドラマティックな展開に富むこの曲を覇気あふれるタクトで、ぐいぐい引っ張るマゼールの力量が魅力。この曲のカラヤンの演奏はすごい。しかし、そのカラヤンに畏怖を感じさせていたであろうマゼールの音楽もまたすごい。そんな超才能は、早熟の天才所以もある。8歳で大学オケを指揮してデビュー、9歳でストコフスキーの招きでロサンゼルス・フィルを指揮、さらにトスカニーニに認められNBC交響楽団を指揮、ニューヨーク・フィルにもデビューした。その少年に対して練習中はわざと音を外して嫌がらせをする立派な大人たちに、マゼール少年はプロの指揮者としてその間違いを指摘し健全な人間関係を築いていったという。このウィーン・フィルとの録音の前に、ドイツ・グラモフォンでベルリン・フィルとの録音もある。30歳の史上最年少でバイロイト音楽祭デビューを飾った時の録音で、わずか数年前までフルトヴェングラーが指揮し、今は帝王カラヤンが君臨する天下のベルリン・フィルを相手にしている。その5年後、名匠カルーショーが(5番のプロデュースを最後に)身を引いた後のことだ。当時のレコード会社の協定では掟破り覚悟のギリギリといえる同一曲の録音をウィーン・フィルで敢行。英国 DECCA 社としてはカラヤンとの契約が継続できるか不安定要素だったのだろう。たとえ保険としてのマゼールの器用だったとして、チャイコフスキーの交響曲、協奏曲をまとまった形で今、私たちは楽しむことができているのは嬉しいことです。チャイコフスキーは、録音が良いことは必須です。本盤は、クールかつクリアな雰囲気となっており、シベリウス同様チャイコフスキーにもピッタリ。朗々と鳴り渡る金管や明晰なティンパニなどは立派にロシアの雰囲気を醸し出している。決して明るすぎることのないシャープさは、けっして曲想から逸脱してはいません。英国 DECCA 録音の面目躍如といったところでしょうか。素晴らしい録音です。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクト GB Decca SXL6157 – Lorin Maazel – Vienna Philharmonic Orchestra – Tchaikovsky ‎– Symphony No.4品番34-16384レコード番号SXL6157作曲家ピョートル・チャイコフスキーオーケストラウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者ロリン・マゼール録音種別STEREO コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国GB(イギリス)盤 Producer: Erik Smith Engineer: Gordon Parry Recording location: Sofiensaal, Vienna, September 1963 - October 1964 まだ若かったマゼールが、ウィーン・フィルを指揮してデッカにおこなったセッション録音。録音会場は、かつてデッカがウィーン・フィルとのセッション録音に多用したゾフィエンザールで、このホールでの収録時に顕著な生々しいサウンドが演奏の個性をいっそう引き立てています。 「ffss」のロゴ・マークでも知られたその鮮明な響きは細部にこだわり抜くマゼールの芸風との相性も良く、通常では意識しないような細部の音型をシャープに立ち上がらせたり自在で俊敏なドライヴ感を克明に伝えるなど、当時のマゼールならではの魅力をいっそう際立たせていたように思います。 ロマン派交響曲としてのスリルやダイナミズムを往年のウィーン・フィルの個性豊かな美しいサウンドで実現したユニークな内容。 販売レコードのカバー、レーベル写真 ED2 レーベル中にデザインされている銀色の帯(黒色で「 FULL FREQUENCY 」と書かれている)の幅が13ミリメートルあり、ED4 よりかなり広い。そのため、「ワイド・バンド」とも呼ばれています。またラージ・レーベルの外周から約1センチのところに溝( GROOVE )があります。ここまではファースト・ラベルと同一デザインです。ただし、ラベル上部10時位置の文字が、「 Made in England By … 」に変更になりました。多くの専門家の間で、このセカンド( ED2 )の音質は、ファーストラベル( ED1 )に似ているという意見が多いです。 WIDE BAND WITH GROOVE MADE IN ENGLAND ED2, STEREO 1枚組(150g), Release 1965, Stamper 1W/3G。 通販レコード品番34-16384特別価格8,800 円(税込)通常価格11,000 円 詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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対向配置の弦楽と名手ぞろいの管楽とが醸し出す奥行きのある音色*クーベリック バイエルン放送響 シューマン・交響曲全集

対向配置の弦楽と名手ぞろいの管楽とが醸し出す奥行きのある音色*クーベリック バイエルン放送響 シューマン・交響曲全集

クーベリックが好んだ対向配置の弦楽パートと、名手ぞろいの管楽パートとが一体になって醸し出す奥行きのある音色に魅了される。 ラファエル・クーベリック(チェコ 1914〜1996)は初心者も上級者も楽しめる音楽を聴かせてくれる。この頃のクーベリックはドイツ・グラモフォンでもカラヤンやベームとならんで売り出されていた指揮者で、音楽雑誌でグラモフォンの広告をみると、よくこの3人の顔写真が並んでいたものでした。  その演奏に、ブルーノ・ワルターやフルトヴェングラー ― 柔軟な感受性と潔癖な音楽観、思索的な表情において ― この二人の素質に共通点を見いだすことは不可能ではないが、彼に欠けるものは魔性的な自我である。  弦の国チェコの黎明期を支えた大ヴァイオリニスト、ヤン・クーベリックを父に持つサラブレッドの音楽家ラファエル。若くして指揮者デビュー、ターリッヒと伴に1930年代からチェコの楽団を支えたが、1948年祖国のクーデターによる政治体制崩壊を契機に米国に亡命、1950〜53年シカゴ交響楽団の常任時代、反共産主義の反発に遭い不遇の時代と揶揄されていますが、同時期に英 EMI 社や独 DGG と契約。レコード製作に対して不偏の熱い想いを汲み取るに足る名演を展開しています。クーベリックの清楚で無垢な表現の特徴が、エーリッヒ・クライバーを父に持つカルロス・クライバーを思い起こさせたりします。 通販レコードのご案内《ドイツ・プレス盤》DE CBS 79324 ラファエル・クーベリック バイエルン放送交響楽団 シューマン:交響曲全集/マンフレッド序曲 本盤は、最充実期のクーベリックが手兵バイエルン放送交響楽団と残したシューマン。ゆったりとしたテンポで進められるが、音楽が剛毅で折り目正しく、まったく弛緩しない。まさにドイツ音楽というべき演奏。オーケストラの渋めの音色も作品によく合っている。モーツァルトの一連の後期交響曲集が素晴らしく思えた通り、その自然に流れる抒情性が共通していて好ましい。誰がこんなに朗らかに人間味のある演奏が出来ようか、クーベリックの素朴な音楽作りが、これらの曲にとてもフィットしている。ここ数年、シューマンの交響曲の録音は活発で、そういう中でこの演奏は、「普遍的で古典的な演奏」。若い指揮者が勢い込んで聴かせる生気溌溂ぶりはここにはなく、また個性的指揮者がもったいぶって聴かせる妙に重い神秘性もなく、オーケストラのごくありふれた古典的レパートリーとして処理されている。  ベートーヴェンと相性の良いクーベリックなので、重くならずしっかりと刻む音楽の歩みはベートーヴェンを聴いているかのように広大な景色を眺めるような感覚である。角がなくまろやかでかつ密度の濃いバイエルン放送交響楽団も相変わらず素晴らしい。端正で粘らない演奏ながら美しさ、哀愁感も十分表現されている深みのあるバイエルン放送交響楽団の音色に、何よりも引き込まれる。曲の性格とクーベリックの特性が最上の相性を示している、曲想に最適な速度で強さとしなやかさを併せ持つ演奏。特別な加速や減速を用いることなく充実した音楽運びで盛り上がりをつくり上げる。  クーベリックは対向配置について、「弦楽器によってオーケストラの前面に壁をつくる」という意味のことを以前語っていましたが、その壁の透明度がどこまでも高く理想的に聳え立てば、弦楽の壁越しに聴こえる管楽器が弦楽の壁に遮られること無く、最高の響きで突き抜けてくる思い切りの良い管楽器のパワーを聴かせてくれているだけでなく、その弦楽の壁とのコラボレーションが、奥行き感のある音色に、さらに相乗効果を引き出しているようで、もうこの音の響きや色合いを聴いているだけでも、なにかとてつもなくありがたい福音を聴いていような気がしたほどでした。  首席指揮者を20年近く務めたバイエルン放送交響楽団を退任する最後のシーズン(1979年)に録音。この退任前後にCBSに録音したLP9枚分の演奏は、この名指揮者の最円熟期の芸術の深まりを刻印した名演ぞろい。クーベリックによるCBS録音の劈頭を飾った名演で、1960年代のベルリン・フィルとのドイツ・グラモフォン盤に続く2度目のシューマンの交響曲全集録音となった。  ヨーロッパ屈指の音響を誇るミュンヘンのヘルクレスザールにおけるセッションで収録されたアナログ最後期の名録音でもある。音楽の局面に合わせて繊細微妙に移ろい、対向配置の弦楽パートと、名手ぞろいのバイエルン放響交響楽団の管楽パートとが一体になって醸し出す奥行きのある音色は、まさにシューマン演奏の理想像ともいえる。 1979年5月18日~26日(1-3番)、1979年9月27日~30日(4番、マンフレッド序曲作品115)ミュンヘン、ヘルクレスザールでの録音セッション。 通販レコード詳細・コンディション、価格 Rafael Kubelik, Bavarian Symphony Orchestra ‎– Schumann - Symphonien No.1-4, Manfred Overtureプロダクトレコード番号CBS79324作曲家ロベルト・シューマンオーケストラバイエルン放送交響楽団指揮者ラファエル・クーベリック録音種別STEREODARK GRAY WITH BLACK LETTERING, STEREO 3枚組 (120g/120g/120g), Release 1979。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態EX++製盤国DE(ドイツ)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 オーダーは 品番 / 34-27459 販売価格 8,800円(税込) (さらに…)...
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プレミアム盤撰 ― 決定盤〝ウラニアのエロイカ〟、デ・ヴィートの高額盤、セルが生涯愛していたシューマンの交響曲

プレミアム盤撰 ― 決定盤〝ウラニアのエロイカ〟、デ・ヴィートの高額盤、セルが生涯愛していたシューマンの交響曲

決定盤〝ウラニアのエロイカ〟通販レコードのご案内US URANIA URLP7095 フルトヴェングラー ベートヴェン:交響曲3番「英雄」ピリオド楽器演奏や、ベートーヴェン時代の音楽習慣が研究されて、それを反映した現代の演奏に慣れきると、極めて遅いテンポで、じっくりと始まって徐々に巨大に高揚していく。しかし、音楽が停滞したりもたれると感じることは全く有りません。 フルトヴェングラーの演奏は急激なアッチェレランドなど部分的なデフォルメに驚かされるが、決して全体の統一感を損なわないし不思議と構造的な破綻を感じない。そんな相反することを同時に成し遂げられる演奏家はフルトヴェングラーしか居ないし、人間感情の吐露が神々しさと凌ぎ合っているところに魅力を覚えるのでしょう。 伝え方がフルトヴェングラーは演奏会場の聴衆であり、ラジオ放送の向こうにある聴き手や、レコードを通して聴かせることを念頭に置いたカラヤンとの違いでしょう。1953年に米ウラニア社から発売され、フルトヴェングラー自身の訴えによって一時発売が中止され幻と化した、高名な〝ウラニアのエロイカ〟 ― いまだ決定盤と言われる名演奏、1944年とはとても信じられない生々しい音質、すべてが圧倒的なオリジナル盤です。細かな擦れ跡はありますが、ジリパチノイズ程度で、周期的なスクラッチノイズはありません。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 鮮度では群を抜いている ― 一枚のレコードの範疇を超えた高額盤。通販レコードのご案内GB EMI ALP1856 ジョコンダ・デ・ヴィート/クーベリック バッハ ヴァイオリン協奏曲/モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番名手が楽器を選ぶのか。楽器が弾き手を選ぶことも有るようだ。 中古のアナログ・レコードの中でヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタのレコードには目ン玉の飛び出る超高額盤が多い。 残された録音は少ないジョコンダ・デ・ヴィート。本盤もその残された貴重な記録の一枚。 このレコードを聴かなければ、それは解らない。屈指のストラディヴァリウスの明るく艶やかな高音、まろやかな逞しさを持つ低音で音楽の旋律美が味わえる。そこを味わいたいから競うようにコレクションされるのだ。一枚のレコードの範疇を超えた超高額ではあるけど、ストラディヴァリウスの銘器を名手が弾いた様々な音色を手元に持てるのです。 過去に様々な形で復刻されてきましたが、全く新鮮な感動を与えてくれるでしょう。GB EMI ALP1856 ジョコンダ・デ・ヴィート/クーベリック バッハ ヴァイオリン協奏曲/モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番" title=">GB EMI ALP1856 ジョコンダ・デ・ヴィート/クーベリック バッハ ヴァイオリン協奏曲/モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番" itemprop="image">HMVのステレオ初期のオリジナル盤は、クラシック音楽のすべてのLPレコードの中でも最も入手の難しいLPの一つといわれているものです。本盤の状態なら軽く$5000以上する世界一発掘が困難な高額盤EMI ASD429のモノ盤。恐らく当盤は鮮度では群を抜いていると思われます。デ・ヴィートの燃えるように情熱的で鮮やかなヴァイオリン・ソロに圧倒される思いで、ティボー譲りの魂の叫びが直接聞こえてくる。楽器の輝きだけに限らず音楽の流れもスムーズでウィットに富んでおり、イタリア特有の燦々と降りそそぐ陽の光に照らされながらのびやかに朗々と演奏しているような趣があり、その豊潤で実り豊かな表現を存分に堪能することができました。 ウォルター・レッグ肝煎りでバッハは1959年6月24、25日ロンドン、アビーロード・スタジオ モーツァルトは1959年1月21、22日、11月6日ロンドン、キングズウェイ・ホールセッションで収録したデ・ヴィートの数少ないEMIオリジナル盤です。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで セルが生涯にわたって愛していたシューマンの交響曲通販レコードのご案内GB COLUMBIA SAX2506 セル シューマン:交響曲3番「ライン」/マンフレッド序曲セルの最大の業績はオハイオ州の地方都市クリーブランドのオーケストラを、大都会のニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス各オーケストラに比肩する、いや場合によっては凌駕する全米屈指の名門オーケストラに育て上げたことではないでしょう。その演奏スタイルは独裁者と揶揄されたセルの芸風を反映して、驚くべき透明さや精緻とバランスを持って演奏することであったという。 セルはまたオーケストラのある特定のセクションが目立つことを嫌い、アンサンブル全体がスムーズかつ同質に統合されることを徹底したとも云う。こうしたセルの演奏からまず伝わってくるのは、あたりを払うような威厳であり、作品の本質を奥底まで見つめようとする鋭い視線が窺える。 ハンガリー生まれの指揮者ジョージ・セルは、生涯にわたってシューマンの交響曲を愛していました。1930年、彼がセントルイス交響楽団を指揮してアメリカ・デビューを果たしたときの演目はシューマンの「ライン交響曲」でしたし、以後も彼は折に触れてシューマンの交響曲を取り上げてきました。絶頂期のクリーヴランド管弦楽団のみごとなアンサンブルと音色の美しさは特筆すべきもので、オーケストラ全体がまるでひとつの楽器のように聴こえます。この代表作シューマンの「ライン」はステレオ初期の決定盤として何度も再発売されてきた名盤中の名盤。セルは気品あふれる表現で聞かせてくれます。ジョージ・セルはオーストリア=ハンガリー帝国時代のブタペストで生まれました。3歳からウィーン音楽院でピアノ、指揮、作曲を学び、11歳でモーツァルトのピアノ協奏曲を弾いてピアニストとしてデビュー。ヨーロッパ各地へ演奏旅行を行い、自作曲も披露、「モーツァルトの再来」とも評されます。作曲家・指揮者だったリヒャルト・シュトラウスに認められ、ベルリン国立歌劇場のアシスタント指揮者となったのは、18歳のとき。オーストラリアへの演奏旅行の帰途に第二次世界大戦が勃発、トスカニーニの援助でNBC響の客演指揮者として迎えられる形でアメリカにとどまり、帰国をあきらめざるを得なかった。 戦後早々にクリーヴランド管弦楽団の音楽監督に就任。経営陣から一切のマネジメントの権限を手に入れたセルは大改革を行います。楽団員の半分以上を解雇し、罵声を浴びせながらも徹底した訓練を行い、10年足らずで世界第一級のオーケストラに育て上げました。 そんな怖いセルがウィーン・フィルの客演に招かれたときのエピソードは有名です。ウィーン・フィルの団員たちが、彼の指揮に対して勇気を出して文句をつけたときのこと、セルはきっぱりとこう言ったそうです。わたしは諸君に招かれてきた。だから諸君は私を追い出すこともできる。つまり二つの道がある。諸君の馴染んだやり方でやるか、わたしのやりたいようにやるか。わたしは最初のやり方に賛成しない。だから第二の道しかないわけだ!感情移入を行わない禁欲的で厳密な解釈と終身雇用が日常だった日本では特に「冷徹な」指揮者とする評価が、米COLUMBIAの日本での発売元が、CBSソニーになったことも相まって、マイナスのイメージもあったが、楽譜に書かれている指示に正直であれば、作曲家のイメージした音楽が顕現するのです。 ギルドシステムの強かったアメリカの楽団スタイルを、固定メンバーとし、オーディションを勝ち抜いた精鋭たちによって構成したことでカラヤンのベルリン・フィルでもできなかった、精密な完璧さという意味では比類のない演奏を実現した。 経営難にあったクリーヴランド管に、リヒャルト・シュトラウス時代の大編成は望むことはできなかったろうが、小編成であるが故緩やかな楽章での色彩豊かなアンサンブル、疾走感あふれる演奏で響きが引き締まり、強靭さが増すことをリヒャルト・シュトラウスから学んだことでもあったのではないか。 いわゆる「セルの楽器」の面目躍如とも言うべき精緻なアンサンブルを駆使して極めて引き締まった演奏を展開しているが、呼吸の浅い浅薄さには陥っていないものの、いささか血の通っていないメカニックな響きや、凝縮化の度合いが過ぎることに起因するスケールの小ささなど、様々な欠点として感じられることもおこるが、ことシューマンとドヴォルザークの交響曲に関しては、これらの楽曲への深い愛着にも起因すると思われるが、クリーヴランド管弦楽団の各団員にもある種の自由を与えるなど、より柔軟性のある演奏を行わせていて、いささかもメカニックな血も涙もない演奏には陥っておらず、各フレーズの端々から滲み出してくる滋味豊かな情感には抗し難い魅力に満ち溢れている。また、格調の高さにおいても比類のないものがあり、いい意味での知情バランスのとれた素晴らしい名演に仕上がっている。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで (さらに…)...
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ストラヴィンスキーを先取りしている響きがする★ケルテス指揮ウィーン・フィル モーツァルト・交響曲33&39番

ストラヴィンスキーを先取りしている響きがする★ケルテス指揮ウィーン・フィル モーツァルト・交響曲33&39番

休暇中に行方不明になったケルテス。彼の人気は当時カラヤンを凌ぐ勢いだった。モーツァルトのジュピターが録音されなかったことは残念だ。1960年録音の「新世界より」から始まったケルテスとウィーン・フィルの録音は、そのどれもが忘れがたい名演ですが、一連のモーツァルト作品の録音はその気品溢れる格調高い演奏で高い評価を得ています。  カルーショーの旗振りでカラヤン指揮ウィーン・フィルが実現し、モーツァルトの40,41番だけで中断した穴を埋めるようにケルテスが後期6大交響曲を録音。表紙デザインに演奏家の姿がないのは、セットにした時に違和感がないようにか。  ニキッシュに始まり、ライナー、フリッチャイ、オーマンディ、セル、ショルティと続くハンガリー指揮者界の栄誉を受け継ぐ期待のホープであったケルテス。ビートルズやビーチボーイズが音楽界のトップだった時代。ケルテスもまたバレンボイムや、ジャクリーヌと同じ感性の世代だったのではないだろうか。もし、彼が、これからという時期に他界しなかったら、アバドや小澤世代のケルテスの存在は20世紀末の指揮者の勢力地図を大きく塗り替えていたろうと誰もが思っています。  1961年録音のウィーン・フィルとの《新世界より》が大評判を呼び、その続編として第8番がロンドン交響楽団と録音されました。以降、1967年に発売された再度の《新世界より》を含め、1968年の序曲集までも録音したドヴォルザークの交響曲、管弦楽曲の全集。ストラヴィンスキーを予見させるような新鮮なモーツァルト、ウィーン・フィルとのシューベルトはとにかくも、ブラームスのセレナードまで含めた交響曲全集へと、DECCAレーベルの入れ込みようは並々ならず。ウィーン・フィルをカラヤンの指揮で録音するための契約が上手くいかなかった場合の保険にしては、カラヤンを煽っている感じ。カラヤンより21歳年下の若さは旺盛にDECCAの要望を熟していく。ケルテス&ウィーン・フィルが残した数少ないモーツァルトの名演、かつ優秀録音 通販レコードのご案内《英ワイド・バンド ED1溝あり盤》GB DECCA SXL6056 ケルテス&ウィーン・フィル モーツァルト:交響曲33番&39番 ケルテスのモーツァルト・交響曲の録音は少なく、DECCA・SXLシリーズの初期録音は当盤のみ。ほかは25番、29番、35番、36番、40番を事故死の前年に録音している。せめて、第41番「ジュピター」は聞きたかった。ドヴォルザーク:交響曲9番「新世界」(SXL 2289)の名演と同じウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのモーツァルト、演奏は言うまでもなく録音・プレスと三拍子揃った名盤。Recorded Oct 1962 in the Sofiensaal, Vienna。  数少ないモーツァルトだが、他のモーツァルトの演奏を毎日のように聴いていてもケルテスの録音を聞くとおやっと思わされる。このレコードで聞ける第39番は鳥肌モノ。変ホ長調という調性は管楽器が良く鳴る調性であるからかフルートの音色が美しい。一方、弦楽器の開放弦とは、あまり関係がないので全体として暖かくてふんわりとした響きになります。澄んだ音色、熱く弾き込んでいっても一糸乱れぬ細かい音符、ほんとうに見事です。ウィーン・フィルの弦楽器群の素晴らしさを堪能できるレコードです。 イシュトヴァン・ケルテス(1929~1973年)はハンガリーのブダペストに生まれリスト音楽院でゾルターン・コダーイ等に学んだ。1956年に亡命した後は西側で活動し、1965年から1968年までロンドン交響楽団の首席指揮者を務めた。その時 DECCA に残した一連のドヴォルザーク作品は有名。その他ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団等とも録音を残す。その将来は期待されていたがイスラエルのテル・アビブの海岸で遊泳中に高波にさらわれ行方不明に。ウィーン・フィルのブラームス・交響曲全曲の録音の合間の休暇中の出来事だった。ケルテスの死を無駄にしないと、ウィーン・フィルは指揮者無しで録音が完了していなかった部分を演奏して追悼としたことはレコード録音史の語り草。 通販レコード詳細・コンディション、価格 GB DECCA SXL6056 – Istvan Kertesz, Vienna Philharmonic - MOZART - Symphonies 33 & 39プロダクトレコード番号SXL6056作曲家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトオーケストラウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者イシュトヴァン・ケルテス録音種別STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 希少なED1オリジナル盤です。少しノイズがあるため、値段は相場よりかなり下げています。 WIDE BAND WITH GROOVE "ORIGINAL RECORDING BY THW DECCA" ED1, STEREO 1枚組(145g), Release 1963, Stamper 1E/1E 初期スタンパー。コンディションジャケット状態EXレコード状態EX+製盤国GB(イギリス)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-27353 販売価格 19,800円(税込) https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27353 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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一刀彫り★フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル ベルリン・フィル ブラームス 交響曲4番、ハイドンの主題による変奏曲

一刀彫り★フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル ベルリン・フィル ブラームス 交響曲4番、ハイドンの主題による変奏曲

通販レコードのご案内フルトヴェングラーのブラームスには数多くの録音が残されていますが、その中でも屈指の名演として名高いのがこの第4番です。緩急自在、テンポやダイナミクスがまさしく息づくように熱く再現されてゆくさまは圧巻。《赤盤》JP 東芝音楽工業 AB8033 フルトヴェングラー/ウィーン・フィル/ベルリン・フィル ブラームス 交響曲第4番/ハイドン主題変奏曲ベルリン・フィルの「ハイドンの主題による変奏曲」は ― この変奏曲のような形式であると ― 交響曲の場合と違って、フルトヴェングラーの即興的で自由なテンポ感覚と、ブラームスの形式感が違和感なく同居する感じがします。各変奏の個性がよく描き分けられて、楽想の変化がドラマティック。オーケストラの動きは直線的でアクセントが強く、それは半ば強引で深い呼吸で旋律を歌って欲しい期待も持つほど、テンポ速めの変奏は、一刀彫りのような荒々しさとライヴ感覚に満ちた清々しさがあって、構成としても緊密で聴き応えがある。販売レコードのカバー、レーベル写真通販レコード詳細・コンディション、価格プロダクトレコード番号AB8033作曲家ヨハネス・ブラームスオーケストラウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー録音種別MONO東芝EMI前身東芝音楽工業製, MONO 1枚組 (160g) 重量盤。コンディションジャケット状態EXレコード状態M-製盤国JP(日本)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-25265 販売価格 ¥2,750(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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生涯心と耳を感動させる☆プレミアム5選 バイロイトの第九 終戦を願うマタイ 女性ならではの切ない情念が包むブラームス

生涯心と耳を感動させる☆プレミアム5選 バイロイトの第九 終戦を願うマタイ 女性ならではの切ない情念が包むブラームス

20世紀の人類の遺産、バイロイトの第九。 通販レコードのご案内《仏LARGE DOG IN SEMI-CIRCLE盤》FR VSM FALP30048-49 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー エリザベート・シュワルツコップ エリザベート・ヘンゲン ハンス・ホップ オットー・エーデルマン バイロイト祝祭管弦楽団 ベートーヴェン:交響曲9番(1951年バイロイト音楽祭) 1951年7月29日、バイロイト祝祭劇場でのライヴ録音。通称「バイロイトの第九」はバイロイト音楽祭の戦後初開催の初日に行われた伝説の実況録音盤で、まさに20世紀の人類の遺産ともいうべきレコードです。英国盤(超高価)を除けば最も音質的評価の高いフランス盤、盤質も良好でこなれた価格のお勧め品。フランス・プレス盤、モノラル録音。1951年7月29日にバイロイト祝祭劇場でのライヴ録音。優秀録音、名演、名盤。 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27453 破滅的な大戦争を前にして、この受難曲演奏会が最後となることを知っていたかのような、迫真の記録。 通販レコードのご案内《南アプレス盤、Minigrooveプラムレーベル》ZA PHILIPS A00150L ウィレム・メンゲルベルク カール・エルブ ウィレム・ラヴェリ ヨー・フィンセント イローナ・ドゥリゴ ルイ・ファン・トゥルダー ヘルマン・シャイ コンセルトヘボウ管弦楽団 アムステルダム・トーンクンスト合唱団 バッハ:マタイ受難曲 オランダの巨匠メンゲルベルクは、1895年にコンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者となって以来バッハの演奏に情熱を注ぎ、とりわけ「マタイ受難曲」を多く取り上げました。毎年復活祭に演奏する伝統は、第二次世界大戦勃発により途絶えてしまったそうです。これは第二次世界大戦直前の1939年4月2日の歴史的ライヴ録音。誰もが魂を揺さぶられる名演中の名演です。1952年発売のオリジナル、入手困難レア盤。珍しい南アフリカ共和国プレスですが音質クリアで問題ありません。ノイズは全体的にごく僅かな良好盤です。モノラル録音。1939年4月2日にアムステルダム、コンセルトヘボウでの録音。カルル・エルプ(テノール)、ウィレム・ラヴェッリ(バス)、ジョー・ヴィンセント(ソプラノ)、イローナ・ドゥリゴ(アルト)、ルイ・ファン・トゥルダー(テノール)、ヘルマン・シャイ(バス)、ピエト・ファン・エグモンド(オルガン)、ヨハンネス・デン・ヘルトグ(ハープシコード)、ルイ・ツィンマーマン(ヴァイオリン)、G.ブランハード(オーボエ・ダ・モーレ)、W.ペッデモルス(オーボエ・ダ・カッチャ)、フーベルト・バルワーザー(フルート)、ザンハルスト少年合唱団(合唱指揮:ウィレム・ヘスペ)。  メンゲルベルクがアムステルダム・コンセルトヘボウ管に君臨する1899年以来、毎年棕櫚の日曜日(復活祭直前の日曜日)に演奏されてきた「マタイ受難曲」。1939年4月2日の祝日にオランダ放送によって収録された、名演として名高いライブ録音です。この演奏は、バッハの演奏スタイルにおける、一昔前の、モニュメンタルでロマン派的な伝統を代表するものとはいえ、心の奥深いところで感動している精神性、痛切さ、共感を有するものです。あたかも、現場に居合わせた人全員が、1939年9月に欧州で勃発する破滅的な大戦争を前にして、この受難曲演奏会が最後となることを知っていたかのような、迫真の記録を聴くことができます。 昔から伝説的に語られていますが、第39曲の有名なアルトのアリア「憐れみたまえ、わが神よ、したたり落つるわが涙のゆえに」、第47曲「主よ、憐れみたまえ」で観客がすすり泣く声が入っています。それくらい異様な空気の中で演奏が進みます。演奏スタイルはロマンティックで、現代から見れば、モダン・オーケストラでの恣意的な演奏と取られても仕方がない類ですが、けして良いとは言い難い音質ともども物ともしない感動を呼びます。その時代背景を知れば、尚更その衝撃だけでも演奏が心に突き刺さり残ります。カール・リヒター盤と並んでこの曲最高の名盤、かつ人類の至宝とまで讃えられた逸品。イエスの受難と弟子たちの懊悩をここまで文学的に表出した演奏は唯一無二なものです。 SPレコード録音の時代ですが、イギリス、ドイツと同様、北海を挟んで向かい合うオランダでも兵器としての音響技術が進んでいた。このライブ録音は、フィリップス=ミラー録音システムが用いられている。この録音システムは、黒色に塗布されたセルロイドのフィルム上に、サファイア・ガラスの針で刻みこんで録音し、映写フィルム同様に読み取るものです。(映画のサウンドトラックに利用される方式とほぼ同じ)この方式により、当時の商業レコードである78回転SPレコード録音よりも長時間かつ、より広い周波数帯域の収録が可能となりました。 しかし、録音成果は完璧なものではありません。突然の電圧不安定によるものか音量レベルが変動したりも起こりますが、良い部分では、1950年代初期のテープ録音に匹敵する音質に達し、感動的な場面におけるメンゲルベルクの迫力を聴き取ることが可能です。 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27452 前期ロマン派に対するクレンペラーのアプローチは素晴らしい。毅然として、べたつかない浪漫を感じます。 通販レコードのご案内《BLUE & SILVER オリジナル》GB COLUMBIA SAX2397 オットー・クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」 クレンペラーならではの分厚く荘厳な、唯一無二の「ザ・グレート」。貴重なB/S初期盤、ノイズはごくわずかな良好盤です。しなやかさも感じられる各楽器の音色、バランスは鮮明でした。イギリス・プレス、オリジナル盤、ステレオ録音。1960年11月にロンドン、キングズウェイ・ホールでのセッション録音。プロデュースはウォルター・レッグ、エンジニアはクリストファー・パーカー。優秀録音、名演、名盤。  シューベルト交響曲第9番「ザ・グレイト」、シューベルトの交響曲の中でも「未完成」と肩を並べる名作交響曲。後に誕生した多くの交響曲に影響を及ぼした。シューベルトの死後、発見された「未完成」は、「名誉ディプロマ」を授与された返礼としてグラーツ楽友協会に贈ったが、劇付随音楽『ロザムンデ』に音楽を流用するため第3・第4楽章の楽譜の返還を求め、グラーツ楽友協会側は残りの楽章が送られてくるだろうからと引き出しの奥にしまい込まれていた。 シューベルトの死後から、10年。墓参をしたシューマンはウィーンのシューベルト宅を訪問した。故人の部屋を管理していた兄フェルディナントは死後そのままにシューベルトの仕事机を保管していた。シューベルトはあくまで歌曲や小規模な室内楽、ピアノ曲などを演奏する、気心知れた仲間内の演奏会「シューベルティアーデ」の作曲家という認識しか持っていなかったシューマンは、その机の上にあった長大な交響曲を発見し、シューベルトを歌曲の作曲家と見ていた自らの認識を覆すその作品に驚愕した。1826年に完成された、同曲はウィーン楽友協会へ献辞を添えて提出されていたが、演奏困難との理由で演奏されることはなかった。演奏されるのを待つばかりの楽譜は、シューベルトの仕事机の上にそのままあった。 指示通りに演奏しても60分以上かかる大曲であり、シューマンは曲をジャン・パウルの小説にたとえ、「すばらしい長さ (天国的な長さ)」と賞賛している。シューマンはぜひこれを演奏したい、とメンデルスゾーンのもとに楽譜が届けられた。1838年3月21日、メンデルスゾーンの指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏によって、この交響曲は初演された。 シューベルトの死後から、10年。ベートーヴェンを尊敬してやまなかったシューベルト、渾身の交響曲はついに音となり、鳴り響いた。ベートーヴェンの交響曲の規模の大きさと力強さとを受け継ぎ、彼独自のロマン性を加えて完成された作品となっており、後のブルックナー、マーラー、20世紀のショスタコーヴィチなどの交響曲につながっている。 20世紀を代表する巨匠クレンペラーがフィルハーモニアと贈るシューベルトの大人気交響曲。クレンペラーが得意としたマーラーやブルックナーの交響曲に匹敵する長大な交響曲である「ザ・グレイト」は、重厚的かつバランス良く奏でられる。覇気がある演奏で、曲の存在感はより大きいものとなっている。ホルン2本のユニゾンでおおらかに始まる第1楽章の開始部分は、シューマンの交響曲第1番『春』やメンデルスゾーンの交響曲第2番、ブラームスのピアノ協奏曲第2番のモデルとなっている。リズミカルなモチーフを主体として主題が構成されている主部は、尊敬してやまなかったベートーヴェンの特に交響曲第7番と多くの共通点を持つ一方で、大胆な転調や和声進行にシューベルトらしさが満ちあふれている。第3楽章はスケルツォ、後のブルックナー後期作品を思わせるような息せき切るような主部の旋律と、シューベルトらしい旋律に溢れた雄大な中間部トリオの対照が効果的である。長大な最終楽章。この楽章ならではのオスティナートと強弱のコントラスト、激しい転調に特徴があり非常に急速で息を付かせない。旋律にはベートーヴェンの交響曲第9番の「歓喜の主題」が改変されて引用されており、ベートーヴェンに対するオマージュと考えられる。 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27454 語り継がれていく名盤 ― 聴き手の心を震わせる、誉れ高き名盤。 通販レコードのご案内《英プレス盤 SEMI-CIRCLE ANGEL》GB ANGEL ANG35137 ヨハンナ・マルツィ パウル・クレツキ フィルハーモニア管弦楽団 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 マルツィの代表的な名盤で、英COLUMBIA盤はコレクターズ・アイテムとして有名な高額盤。このANGEL盤は英国プレスでジャケットのみ米国で作られています。値段はCOLUMBIA盤よりかなりリーズナブルです。イギリス・プレス盤、モノラル録音。1954年2月にロンドン、キングズウェイ・ホールでのセッション録音。  ヨハンナ・マルツィは1924年ハンガリー生まれ。生前のフバイに教えを受け、その才能を約束された。大戦を逃れ、夫婦はスイスへ移住。当初、オランダで活動を行う。1950年、スイスで出会った富豪からイタリアの銘器、カルロ・ベルゴンツィ「タシリオ」を貸与され、全ての録音に使用した。1953年ロンドン・デビューを果たし、そして、ウォルター・レッグの目に留まり、このブラームスが英Columbiaで最初の録音となった。  その容姿ゆえ、英国で人気の高かったマルツィのブラームスはこのように録音され、60年を経た今なお多くのファンから高い支持を得ている。今から思えば女流ヴァイオリニスト・ブームというのは、このLPから始まったように思う。このレコード録音ほど、それまで意識したことのなかった女流奏者という存在を印象付けたLPは無い。確かにこの曲には名だたる名演がひしめく。ブラームスという曲と女流というのがとても合っているようだ。女性ならではの切ない情念が包み、しかもそれが高い気品を持った名品。  いかに優れた音楽家であったにせよ、ハンガリーの片田舎出身のヴァイオリニストが、その死後40年以上経た今日も名声と伝説とオーラを保ち解き放っているという事実は驚嘆に値する。勿論この名声と伝説はこれからも語り継がれていくと思います。  異常なまでの集中力とそれを支える精神力は、マルツィの演奏に感じさせる類いまれな緊張感のエネルギーみたいなもので、演奏する作品と何とも云えない一体感を感じさせてくれます。 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27451 アメリカの挑発にも、どこ吹く風。ソ連の若き演奏家が戦争の不安を吹っ飛ばしてしまう。 通販レコードのご案内《英プレス LARGE DOG IN SEMI-CIRCLE 盤》GB EMI ALP1460 ダヴィッド・オイストラフ シャルル・ミュンシュ ボストン交響楽団 ショーソン:詩曲、サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ、ベルリオーズ:ロメオとジュリエット(抜粋) ショーソンの『詩曲』の名演として知られる1枚。ソロ・ヴァイオリンがオイストラフという非常に贅沢なキャスティングです。イギリス・プレス盤、モノラル録音。1955年12月14日にボストン、シンフォニー・ホールでのセッション録音。 このほの暗い響きは、印象派以降の近代フランスの音楽には滅多に聞かれないもので、ショーソン独特のものである。というよりもこの曲独特と言ってよいだろう。ショーソンは若くして(44歳)不慮の事故(一部では自殺説もあるそうです)で亡くなったために、日本での認知度はあまり高くないようです。そんな中で、唯一知れ渡っているのがこの「詩曲」です。幼い頃から優れた家庭教師によって英才教育を施され、幸せな結婚と裕福な家庭生活を築き上げると言う、ヨーロッパにおける典型的な中産階級の一員でした。ショーソンは表面的には非常に恵まれた環境のもとでその人生を送ったかのように見えます。しかし、そんな表面的な豊かさとは裏腹に、彼の作品からは、その内面に巣くっているどうしようもないペシミズムが見え隠れします。この「詩曲」の全編を覆っているほの暗さには、世紀末ヨーロッパを蔽っていた、とらえ所のない漠然とした焦燥感や苛立ちのようなものが反映しています。 神秘的に静かに始まって、そしてあまりおおきな盛り上がりも見せずに最後も静かに曲を閉じるこの作品は、それほど一般受けする作品とも言えません。最初はツルゲーネフの『勝ち誇れる恋の歌』に触発されて書き始められたものの、やがてはその標題性を破棄して、ただ単に『詩曲』とされたのは、狭い文学世界のテーマを乗り越えて、その様な時代の風を反映したより普遍性の高い作品になった事への自負もあったのでしょう。技巧的とはほど遠いソロは華麗さの対極にある静謐さをたたえ、穏やかに歩を進める。  オイストラフの艶のある美音。ミュンシュ、ボストン交響楽団の伴奏も、豊かな色彩感と独特の抒情性を十全に表現し、ワーグナーの影響を受けたと言われるショーソンの情熱的な側面をも捉えた名演です。オイストラフがアメリカにデビューした頃の録音です。オイストラフはよく言われているように、若い時代の切れ味の鋭い演奏と、晩年のゆったりとした演奏とで、別人のような姿を見せます。そこには、何か音楽に対する「価値観」が変わったかのような変貌ぶりだったように思えます。 ここでのオイストラフは太めの豊かな響きでグイグイと作品を描いていきます。それに対してミュンシュの方もオーケストラを思いっきり煽り鳴らして世紀末の儚い夢 ― 先行きの不安など吹っ飛ばしてしまいそうです。  サン=サーンスの『序奏とロンド・カプリチオーソ』と同日に収録され、そのカップリングで発売された。当時の雪解けによって、ソ連の演奏家が徐々に西側に登場しはじめたころの文化的状況を背景にした歴史的な録音。詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27450 (さらに…)...
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名曲名盤縁起 63歳で世に出た作曲家のピュリッツァー賞受賞曲 アイヴズ〜交響曲第3番《キャンプの集い》より第1楽章

名曲名盤縁起 63歳で世に出た作曲家のピュリッツァー賞受賞曲 アイヴズ〜交響曲第3番《キャンプの集い》より第1楽章

〝日曜作曲家〟アイヴズ没 ― 1954年5月19日 チャールズ・アイヴズというアメリカの、隠れた偉大な作曲家がいる。彼は大きな保険会社の副社長を務めながら、その余暇に実験的な音楽をひっそりと書いた“日曜作曲家”だった。自分の作品が演奏されることを好まず、保険会社を勇退してからは世捨て人のような生活を送ったため、その作品は長く世に出ることがなかった。彼が作曲家として世に出るきっかけになったのは、1947年にピュリッツァー賞を受けたことだった。   受賞の理由となったのは、1904年に書かれたまま楽譜が納屋で眠っていた3番目の交響曲の初演(1946年)だった。この交響曲は3楽章から成り、その第1楽章は「昔馴染みが集まる」と名付けられ、賛美歌風の美しい調べによって、遠くに過ぎ去った友人たちとの日々が回想される。辛辣な批評で知られたハロルド・チャールズ・ショーンバーグは、「アイヴズの音楽は、それ自体がアメリカ音楽史である」と記している。今日は名声を嫌ったアイヴズの命日。 (さらに…)...
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DGGに無い魅力が本盤に有る*カラヤン指揮ベルリン・フィル ドヴォルザーク・新世界より、スメタナ・モルダウ

DGGに無い魅力が本盤に有る*カラヤン指揮ベルリン・フィル ドヴォルザーク・新世界より、スメタナ・モルダウ

決して手抜きをしないのがカラヤンと完璧主義者のレッグ・コンビが生み出した陶酔。理想的なレコード・サウンド! スタイリッシュなドヴォルザークの《新世界より》です。  この名曲はドヴォルザークの交響曲第9番ですが、レコード盤のラベル面、レコード・カバー裏のライナーを見ればわかりますが、交響曲第5番と表記されています。カラヤンは DGG でも同曲をレコード発売しますが、それでは「第5(9)番」と初版では印刷されている。  ドヴォルザークの原典版がチェコ国内では整備され始めていましたが、国際版で作品番号の変更が行われるようになった時期だったから、まだローカル色がどうこうという状態じゃなかった。カラヤンがつくる洗練されたスタイルこそがドヴォルザークの一般音楽ファンに浸透させるのには大きな働きとなったと信じている。 カラヤンは同曲を何度も録音しており、EMIだけで2回録音していますが、これは1957-58年の旧録音で、カラヤン壮年期のベルリン・フィル就任3年目のセッション。カラヤンの英国コロムビア/EMI録音は基本的にフィルハーモニア管弦楽団ですが、これは珍しいベルリン・フィルとの録音。  この時期、DGG 専属だったベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と EMI への録音が始まる。レッグが EMI から去るのも間近と思われていたこの頃で、カラヤンの DGG 移籍のための手切れ金替わりとされる。懐疑的な思いを EMI はステレオ録音に持っていて、一方ではステレオ録音をしたいというカラヤンの強い希望を持っていて。その条件として EMI の提案がベルリン・フィルを指揮しての《新世界より》だったのだろう。  英コロムビア時代のカラヤンの指揮は殆どがフィルハーモニア管弦楽団ですが、本盤はコロムビア時代には大変珍しいベルリン・フィルハーモニーとの組み合わせ。《新世界より》には、フィルハーモニアでレコードを発売するよりも「ベルリン・フィルが EMI に初登場!」の効果は大きかっただろう。だったらステレオ盤で発売しても成果はあると算用したと思う。同じ日にヒンデミットの《画家マチス》も録音している。後に《モルダウ》を組み合わせる変更になったのかと想像する。 通販レコードのご案内昭和37年発売の日本コロムビア盤。JP COLUMBIA RS-3008 カラヤン ベルリン・フィル ドヴォルザーク:交響曲9(5)番「新世界より」、スメタナ:交響詩「モルダウ」英 EMI の偉大なレコード・プロデューサー ウォルター・レッグは戦後ナチ党員であったとして演奏を禁じられていたカラヤンの為に、レッグ自ら1945年に創立したフィルハーモニア管弦楽団を提供し、レコード録音で大きな成功を収めた。1954年にドイツ音楽界に君臨していたフルトヴェングラーの急逝にともない、翌55年にカラヤンは、ついにヨーロッパ楽壇の頂点ともいえるベルリン・フィルの首席指揮者の地位に登りつめた。ここでレッグとカラヤンの関係は終止符を打つが、この約10年間に残したレッグ&カラヤン&フィルハーモニアのレコードの数々は、正に基準となるようなレコードであったと断言出来ると思います。演奏はオーケストラに合奏の完璧な正確さを要求し、音を徹底的に磨き上げることによって聴衆に陶酔感をもたらせ、さらにはダイナミズムと洗練さを同時に追求するスタイルで、完全主義者だったレッグとうまが合ったのは当然といえば当然で、出来栄えも隙が無い。決して手抜きをしないのがカラヤンの信条であったという。DGG盤にない魅力が本盤には有ります。英コロムビア時代のカラヤンの指揮は殆どがフィルハーモニア管弦楽団ですが、本盤はコロムビア時代には大変珍しいベルリン・フィルハーモニーとの組み合わせ。記憶では本盤含めて2枚しかないと思います。1959年初発盤。■録音年月日:1957年11月28・29日、58年1月6・7日(新世界から)、5月18~20日(新世界から、モルダウ) ■録音場所:グリュンネヴァルト教会、ベルリン ■録音:ステレオ ■スタッフ:P:ウォルター・レッグ、E:ホルスト・リントナー 通販レコード詳細・コンディション、価格 録音秀逸オーディオファイル盤なのは言うまでもない。録音された時代と同じ空気を感じられるのが初期盤収集の楽しみを十二分に与えてくれる名盤です。プロダクトレコード番号RS-3008作曲家アントニーン・ドヴォルザークオーケストラベルリン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン録音種別STEREO1962.2発売日本コロムビア製ターコイズレーベル国内初出, STEREO 1枚組 155g 重量盤, 英国COLUMBIA同一スタンパー YRX 使用盤。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国JP(日本)盤LP黎明期の息吹が聴こえてきそうな程よく還暦迎えたような訂装、骨董盤としては奇跡的。60年前製造盤とは思えません。レーベル・ガイド 日本コロムビア社社史によると同社クラシック・レコードの歴史は、英コロムビア(EMI)、米コロムビア(CBS)から原盤の供給、それを国内盤として発売して生業立ててきました。 当時の日本国内情勢では米英からの供給代理店変更は当たり前、例として1960年に東芝音楽工業株式会社が設立され、1962年には英コロムビアとの契約を終了。さらに1968年には、CBSソニーレコード株式会社が設立。同年6月末日をもって、米コロムビアとの原盤供給使用契約が終結。これによって日本コロムビアは、EMIとCBSという二大メジャーレーベルの国内発売権喪失干されてしまいます。二大レーベルを失ったことにより、日本コロムビア社洋楽部門は、必然的に自主制作の道をたどって行くことなります。基本的に日本コロムビア社の製作は版権手放す1968年以前になります。 個人的にはマスターテープが移籍後のCBS/SONY制作盤より新鮮な時制作されている所為か、同じワルター、セル、バーンスタイン等々指揮者からブダペスト四重奏団などの室内楽問わず中域厚く好んで聞きますが、今となっては日本コロムビア盤は半世紀以上前の製造でニアミント盤探すのには苦労しています。オーダー・リンクと販売価格詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-27118 販売価格 2,750円(税込) (さらに…)...
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奇跡の証明★バルビローリ指揮ニュー・フィルハーモニア、ベイカー マーラー・交響曲第5番、リュッケルトの詩による5つの歌曲

奇跡の証明★バルビローリ指揮ニュー・フィルハーモニア、ベイカー マーラー・交響曲第5番、リュッケルトの詩による5つの歌曲

通販レコードのご案内ジョンの深い読みの解釈がベルリン・フィルの団員を感動させ、一人の指揮者の音楽に対する共感がオーケストラという人間の集団を魔法に包んだ超一流芸術家の貴重な遺産。《英初期カラー・スタンプ・ドッグ盤[オリジナル]》GB EMI ASD2518-9 バルビローリ マーラー・交響曲5番/リュッケルト歌曲集 バルビローリにはベルリン・フィルの団員から請われて録音したマーラーの第九があります。バルビローリが振るマーラーは、一級のオーディオファイル盤として通用する優秀録音。バルビローリの演奏は情感豊かな演奏とよく言われますが、マーラーに関しては客観的な楽曲の構築と正確なテンポ設定に裏づけされた演奏だと思います。そしてまた、一人の指揮者の音楽に対する共感が、オーケストラという人間の集団を魔法に包んだ奇跡の証明とも思っています。  ジョンの深い読みの解釈がベルリンフィルの団員を感動させたとも聞いています。長生きしてマーラー全曲完結してほしかった。バルビローリ最晩年の、数少ないマーラーの正規スタジオ録音。人気のマーラー5番の中でも屈指の名演として知られる一枚。同じく名盤として知られるバーンスタンのような劇的なドラマとは対照的ながら、じっくりとマーラーの耽美的な旋律の美しさを堪能できる、感動的な名演です。リュッケルト歌曲集もベーカーの名唱が素晴らしい名演です。  初期カラー切手オリジナル盤としてはコンディションも上々です。 詳細掲載ページ プロダクト品番34-24170レコード番号ASD2518-9作曲家グスタフ・マーラー演奏家ジャネット・ベイカーオーケストラニュー・フィルハーモニア管弦楽団指揮家ジョン・バルビローリ録音種別STEREO1969年、ステレオ録音。優秀録音、名演、名盤、リーフレット付属。 販売レコードのカバー、レーベル写真 EARLY COLOR STAMP DOG ORIGINAL, STEREO 2枚組 (140g/120g), Release 1969, Stamper 2/2 3G/6G。 コンディション ジャケット状態M-レコード状態EX++製盤国GB(イギリス)盤 《カラー切手ドッグ》 赤の地にセミサークルラベルの上半分の半円の中に描かれていた蓄音機とニッパー君の絵の部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためです。ASD2470 あたりから 2750 あたりまではカラー・ニッパーがオリジナルで、これ以降はモノクロのニッパーが初版ということになる。盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく優秀なプレス技術といえます。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダー番号34-24170販売価格14,300円(税込) (さらに…)...
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この曲の持つ意外な一面を露わにする☆クレンペラー指揮フィルハーモニア管・ベートーヴェン:交響曲第4番、「献堂式」序曲

この曲の持つ意外な一面を露わにする☆クレンペラー指揮フィルハーモニア管・ベートーヴェン:交響曲第4番、「献堂式」序曲

通販レコードのご案内クレンペラーならではの巨大で重厚な響きは、ときに“流麗”、“繊細”という表現が使われる “ベートーヴェンの交響曲第4番” でも変わらず特質が現れている。盤質良好《MAGIC NOTES SEMI-CIRCLE》GB COLUMBIA SAX2354 クレンペラー ベートーヴェン:交響曲4番、「献堂式」序曲 何ものにも揺るがない安定感と、確かに古いスタイルながら純粋にスコアを再現した音が、本盤には一杯詰まっている。オーケストラの配置が第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが指揮者の左右に配置される古いスタイルで、包み込まれるような感覚はステレオ録音で聴く場合には、やはり和音の動きなどこの配置の方が好ましい。本盤を聴くとクレンペラーが作り出す「偉大な精神の創造 ― スローテンポの音作り ―」によって隠れていた音符が一音一音浮かび上がってきます。ゆったりとしたテンポをとったのは、透徹した目でスコアを読み、一点一画をおろそかにしないようにとも思いたくなる。この気迫の籠った快演は聴き手に感動を与えずにはおきません。 また何度聴いても飽きません。ロマンティックな演奏ではなく、峻厳なベートーヴェンとなっている。壮大な宇宙の広がりがクレンペラーならではだ。フィルハーモニアは、まさにクレンペラーの為にレッグが作り出した 楽器 だと言う事、しみじみと感じました。英 EMI の偉大なレコード・プロデューサー ウォルター・レッグは、1954年に目をかけていたカラヤンがベルリンに去ると、すぐさま当時、実力に見合ったポストに恵まれなかったクレンペラーに白羽の矢を立て、この巨匠による最良の演奏記録を残すことを開始した。このレッグが理想とした、クラシック音楽の基準となるレコード盤をつくるという大仕事は、彼が EMI を去る1963年までクレンペラー&フィルハーモニアによって夥しい数が生み出されました。  この時代はモノーラル・テイクとステレオ・テイクが同時進行していました。モノーラルはダグラス・ラター、ステレオはクリストファー・パーカーと、それぞれ違うプロデューサーが担当していました。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクト品番34-27410レコード番号SAX2354作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンオーケストラフィルハーモニア管弦楽団指揮者オットー・クレンペラー録音種別STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 MAGIC NOTES SEMI-CIRCLE, STEREO (140g), Stamper 11/12。 コンディションジャケット状態EXレコード状態EX++製盤国GB(イギリス)盤ターコイズ・ラベルが初出。 1957年10月21、25日(4番)、1959年10月(序曲)ロンドン、キングズウェイ・ホール(4番)、アビー・ロード第1スタジオ(序曲)、ステレオ録音。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。品番34-27410販売価格8,800円(税込)「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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