♪鋭利で完璧なテクニック★クールな感覚 コーガン、コンドラシン指揮モスクワ・フィル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

♪鋭利で完璧なテクニック★クールな感覚 コーガン、コンドラシン指揮モスクワ・フィル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

 ブラームスの音楽は秋か、冬かと「きらクラ」等で話題にされているが、秋の寂しさ、色づく街並み…そういったブラームスとは少し違うが、これも、ブラームスだと断言できる演奏があった。  旧ソ連出身のソリスト、指揮者、そして楽団によるブラームスの演奏には、当時のソ連の政治情勢など絡まり、時として異常な情景さえ浮かびでてくる。何か得たいの知れない叫びのような、そして、それは決して大騒ぎでないように抑えているような。このような演奏も、また「ブラームス」の音楽が内面に秘めている幸福感というものである。通販レコードのご案内姿勢の良さ、端正な仕上げ、演奏の潔癖さとして聴き手に伝わってくる、男性的な演奏だ。《新世界レコード 160㌘重量盤》JP Victor SMK7549 コーガン&コンドラシン モスクワ・フィル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲 オイストラフと比肩して並び称されるロシアの名手コーガン。58歳の若さで亡くなったこともあり、不幸にもけっして録音に恵まれていたといえないコーガンは、メジャーに数多くの録音を残したオイストラフに比べるとあまりにも対照的。そのコーガンが英コロムビア社に残してくれたベートーヴェンと並び称される貴重な録音。1968年、コーガン3度目のブラームス録音で、非常に高い完成度で知られる名演・名盤。  序奏から厳かな始まり方をするのだが、それ以後は、短調ではあるが悲愴な感じはなく、どちらかというと楽天的な性格のオーケストラ。オーボエなどアッケラカンとして、あまり思い入れなどはない。大変力強く、豪快で迫力満点でグイグイ進んでゆく。ソロが始まると、空気が一変。まさに「一閃」とでも言うべきか。研ぎ澄まされた鋭利な刃物が閃くようにソロが入ってくると鳥肌が立つ。  演奏の技術・精度が高く、大編成のオーケストラと堂々と渡り合う力量を誇示しつつ、オーケストラの面々を睥睨するようなコーガンのヴァイオリンは、ピンと筋の通った演奏。高音の持続音が特に美しい。細身で、冴え冴えとして、輝かしい音色。どこまでも伸びてゆく高音から、キラキラと燦めきがこぼれ落ちてくる感じで、ため息が出るほどの美音。  冷ややかな感じがするほど清冽で透明な音色と強烈な集中力、完璧なイントネーションとボーイング・テクニック。コーガンは流石!と思わせるブラームスでコンドラシンとの息もぴったりです。現代のヴァイオリニストにも通じる完璧なまでのテクニックと、コーガンでしか表現することのできない豊かなヴィブラートを堪能できます。  現代のヴァイオリニストにも通じる完璧なまでのコーガンのテクニックは、19世紀後半以後ロシア=アウアー楽派が成し遂げた極めつけの境地と言えるでしょう。■第一級のオーディオファイル盤。1968年8月モスクワ録音。優秀録音、名演。通販レコード詳細・コンディション、価格販売レコードのカバー、レーベル写真Leonid Kogan, Moscow Philharmonic Symphony Orchestra , Conductor Kirill Kondrashin ‎– Johannes Brahms - Concerto For Violin And Orchestra In D Major, Op. 77プロダクトレコード番号SMK7549作曲家ヨハネス・ブラームス演奏者レオニード・コーガンオーケストラモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団指揮者キリル・コンドラシン録音種別STEREOSTEREO 1枚組 (160g) 重量盤, Stamper C01635-6 直輸入メタル使用盤。コンディションジャケット状態M-レコード状態EX++製盤国JP(日本)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-24445 販売価格 ¥4,400(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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モーツァルト生誕200周年に企画制作された記念碑的LP◉パリのモーツァルト ウーブラドゥ ブリュン ラスキーヌ

モーツァルト生誕200周年に企画制作された記念碑的LP◉パリのモーツァルト ウーブラドゥ ブリュン ラスキーヌ

モーツァルティアンにとっては至福な、モノラル録音によるレコード史上に残る名盤。通販レコードのご案内《Angelセミサークル金文字盤》JP 東芝 PA1009 ラスキーヌ、ブリュン&ウープラドゥ パリのモーツァルト(No.1)"Mozart a Paris"グリーンドアの『パリのモーツァルト』に魅力は凝縮されていたことを、モーツァルティアンは忘れることができるものではなく、1956年にフランス・パテ社より発売された『パリのモーツァルト』はモーツァルト生誕200年を記念した企画で、初版の豪華BOXセットはすぐに廃盤となったため、現在では世界中のコレクターが探し求める幻のレコードとなっています。  モーツァルトが3度に渡るパリ滞在時に作曲した作品をフランスの奏者のみで収録したユニークな企画で、当時のフランスの超一流演奏家を起用し録音したオリジナルLPは演奏及び録音の素晴らしさに加えその充実した解説書と装丁の豪華さもあいまって世界的に高い評価と大きな話題を呼んだ。  本盤は、その第1巻「フルートとハープのための協奏曲」。モーツァルトのパリ時代を象徴する楽曲ですね。 モノラル録音によるレコード史上に残る名盤として知られています。モノラルながら録音は今もって美しく、レコード史上に残る名盤の中でもバレンツィンのピアノ奏鳴曲と並び、この伝説的名演のフランソワ=ジュリアン・ブリュンとリリー・ラスキーヌによる「フルートとハープのための協奏曲」を収録する第1巻は最右翼盤。日本プレス盤ながら驚くほど瑞々しい音で再生されます。・・・モーツァルティアンにとっては至福なことです。 指揮のフェルナン・ウーブラドゥは、パリ音楽院管弦楽団、パリ・オペラ座管弦楽団の首席バソン奏者を歴任した名バソン奏者。1939年にはフェルナン・ウーブラドゥ室内管弦楽団を旗揚げしました。また教育にも熱心に取り組み、ジャック・ランスロやピエール・ピエルロらを育てたことでも知られます。当然、このセットでも、ピエルロやランスロだけでなく、フルート奏者フランソワ=ジュリアン・ブランやハーピストのリリー・ラスキーヌなど錚々たるフランスの名手を揃え、パリの洒脱なアンサンブルを聴かせてくれます。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトWolfgang Amadeus Mozart ‎– Mozart A Paris, The Complete Parisian Mozart Compositions (1763 and 1778)レコード番号PA1009作曲家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト演奏者フランソワ=ジュリアン・ブリュン リリー・ラスキーヌオーケストラフェルナン・ウーブラドゥ室内楽団指揮者フェルナン・ウーブラドゥ録音種別MONOANGEL SEMI-CIRCLE WITH GOLD LETTERING, MONO (145g), Stamper 21/21。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国JP(日本)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-27411 販売価格 16,500円(税込) (さらに…)...
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本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさ◆サンソン・フランソワ ラヴェル・ピアノ協奏曲、左手のための協奏曲

本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさ◆サンソン・フランソワ ラヴェル・ピアノ協奏曲、左手のための協奏曲

通販レコードのご案内フランソワの起伏に満ちたフレーズ、音楽性、そして彼の強さ・繊細さを兼ね備えた振幅の広いタッチを味わってください。 《仏ダークブルー、銀文字盤》FR COLUMBIA CCA836 サンソン・フランソワ アンドレ・クリュイタンス パリ音楽院管 ラヴェル ピアノ協奏曲、左手のためのピアノ協奏曲 ラヴェルを得意としたフランソワならではのイマジネーション豊かな素晴らしい演奏。  天才ピアニスト、フランソワと名指揮者クリュイタンス。加えてオーケストラはパリ音楽院管弦楽団という、当時のフランスを代表していた最高のメンバーによるラヴェルのピアノ協奏曲集です。両者の個性とラヴェルの感性が渾然一体となった、不朽の名作・名演です。  まさに、この瞬間に曲が生まれているかのような新鮮さに溢れています。特にト長調の協奏曲は天性のリズム感が冴えわたり、彼の思いのまま自由自在に指が鍵盤を駆け巡る妙技に惚れ惚れします。左手のためのピアノ協奏曲も素晴らしい。半世紀経過しても今でも第一級のオーディオファイル盤です。1959年7月録音。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトレコード番号CCA836作曲家モーリス・ラヴェル演奏者 サンソン・フランソワ オーケストラパリ音楽院管弦楽団指揮者アンドレ・クリュイタンス録音種別STEREODARK BLUE WITH SILVER LETTERING, STEREO (140g), Stamper 21K/21F。販売レコードのカバー、レーベル写真コンディションジャケット状態EX-レコード状態EX+製盤国FR(フランス)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダー番号34-27407販売価格19,800円(税込) CDはアマゾンで  ピアノを弾く詩人とも評されたフランソワ。自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、強烈な個性で名曲を、我が曲のように弾きあげていく。演奏は天才フランソワだけに名演、卓越した技量を持ち合わせていたのは隠しようがないところですが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。フランソワの特徴は、ムラ気なことであった。気分が乗らないときの演奏は、呂律が回らないほどであり、気分の良し悪しによる演奏の出来栄えの差が大きかった。が、性格的にも非常に古い芸術家タイプの人間であったので、後年程のくずれた感じは無く一曲、一曲に集中力を感じさせます。  テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。「デカダンス」という言葉の似合う天才でした。そうした印象が先行しますが、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。  ショパン弾きと称されているピア二ストは数多く存在しているが、その中でも、サンソン・フランソワは最も個性的な解釈を披露したピアニストの一人ではないかと考えられるところだ。稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさは他に類を見ないもの。  酒・煙草・ジャズをこよなく愛し、不健康な生活の果てに46歳の若さで逝ってしまったフランソワですが、残された録音はまさにお宝の山。 (さらに…)...
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極めつけのモーツァルト* グリュミオー、パウムガルトナー指揮ウィーン響 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第1番、7番

極めつけのモーツァルト* グリュミオー、パウムガルトナー指揮ウィーン響 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第1番、7番

通販レコードのご案内ヴァイオリン好きだけでなく、すべてのモーツァルト・ファンにおすすめしたい ― 極めつけのモーツァルトFR PHILIPS L 00.313 L (演奏者)アルテュール・グリュミオー ベルンハルト・パウムガルトナー指揮 ウィーン交響楽団 (曲目)モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲1番/7番 30歳代のグリュミオーが、モーツァルトの若き時代の作品を覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。この時代のフィリップスの録音は大変優秀です。詳細掲載ページ1950年代のモノラル録音から1980年代のデジタル録音までヴァイオリン協奏曲から室内楽まで、ヴァイオリンが参加する作品で幅広くグリュミオーは名録音を残した。近年ひときわ至難なモーツァルトのヴァイオリン曲の演奏ですが、手練手管の限りを尽くしたオーギュスタン・デュメイの技巧的なヴァイオリンで聴く、その面白さは比類がない。彼は鮮やかなテクニックをわざと目立たせるように弾いており、破目を外したやりたい放題で、さながらパガニーニのように響く。もちろん技巧だけではない。気取ったリズムも最高だし、フレーズの節回しは表情たっぷり。ピリオド・スタイルに慣らされロマンティックすぎると聴こえる耳も少なく無いだろう。オーギュスタン・デュメイが使っている楽譜はヨアヒムの作でグリュミオーも同じだったが、まるで別の曲を聴くようだ。 戦後間もないパリ・デビューもモーツァルトの協奏曲。晩年まで愛した作曲家のひとりであるモーツァルトの若き時代の作品を、30歳代のグリュミオーが覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。ハスキルの引き立て役としてわが国では有名ですが、本盤聴くにつけ和蘭フィリップス背負っていたヴァイオリニストであることが判ります。モノラル録音ながら、彼の美音もしっかり捉えています。1955年5月録音、ウィーン。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトレコード番号L 00.313 L作曲家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト演奏者アルテュール・グリュミオーオーケストラウィーン交響楽団指揮者ベルンハルト・パウムガルトナー録音種別MONO 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態EXレコード状態EX++製盤国FR(フランス)盤RED WITH SILVER LETTERING, MONO 1枚組 (160g)。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダー番号34-24138販売価格3,850円(税込) (さらに…)...
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俗世の欲得抜きの枯れた境地☆エヴァーグリーン バックハウス、ベーム指揮ウィーン・フィル ブラームス・ピアノ協奏曲第2番

俗世の欲得抜きの枯れた境地☆エヴァーグリーン バックハウス、ベーム指揮ウィーン・フィル ブラームス・ピアノ協奏曲第2番

鍵盤の獅子王と異名をとる日本でとりわけ人気の高いピアニスト、バックハウスによるブラームス。80歳を超えた大家が、ベーム/ウィーン・フィルによる極上のバックを得て、堅固に構築された様式感をもって堂々たるピアノをきかせている。発売以来一度たりともカタログから消えたことのない、まさにエヴァーグリン的な名盤と称せましょう。 通販レコードのご案内《蘭プレス盤》NL DECCA JB94 バックハウス/ベーム/ウィーン・フィル ブラームス ピアノ協奏曲第2番 バックハウスのピアノですが、言い尽くされている通り特徴が無いのが特徴といえるでしょうか。要は、テクニックをひけらかすわけでもなく、その澄んだ音色ともあいまって、ひどくシンプルなのです。  でも、繰り返し聞いていると、何か、そのピアノが、まるで、融通無碍(ゆうずうむげ)の境地で、自由にブラームスの音符と戯れているように、静かな所は静かに激しいところは激しく聴こえて来るところが、彼の魅力と言えるでしょうか。  このバックハウスを土台からしっかり支えているのが、壮年期で充実しかけたベーム。そのテンポも速く、劇的な演出はどこにもないが、曲が進むに連れて熱気を帯びてくる。  それがベームの解釈であろうが、ウィーン・フィルの奏者達のブラームスへの献身こそが活気を呼び起こしているのかもしれませんね。  アコースティックな響きを伴ってベームが迫ってくる。そういう印象が強い再生音です。  音圧が高く、音に密度と力がある。高域の空間と伸びは適度。低域は空間が広く、密度のある音。チェロをはじめとする弦楽器も温かい音色で、高低の分離も良い。ことブラームスに関しては、一歩も二歩も止揚していると感じ入ります。お互いに晩年に差し掛かり 枯れた境地 が伝わって参ります。イギリス・プレス盤、ステレオ録音。1967年4月14〜18日にウィーン、ムジークフェラインザールでのセッション録音。エンジニアはクレジット無し。優秀録音、名盤。■ SXL.6322 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトレコード番号JB94作曲家ヨハネス・ブラームス演奏者ウィルヘルム・バックハウスオーケストラウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者カール・ベーム録音種別STEREOオランダ・デッカ・プレス, STEREO 1枚組(110g),Stamper 10G/3D。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国NL(オランダ)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-27177 販売価格 2,200円(税込)  レコードのステレオ録音は、英国 DECCA が先頭を走っていた。英 DECCA は、1941年頃に開発した高音質録音 ffrr の技術を用いて、1945年には高音質 SPレコードを、1949年には高音質 LPレコードを発表した。その高音質の素晴らしさはあっという間に、オーディオ・マニアや音楽愛好家を虜にしてしまった。ステレオ録音黎明期(れいめいき)1958年から、FFSS ( Full Frequency Stereo Sound )と呼ばれる先進技術を武器に、数多くの優秀なステレオ録音のレコードを発売し、アナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけ君臨しつづけた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマン SX-68 を導入するまで続けられた。 最近のワイドレンジだけれどもどこか薄い音とは違う… その真相はニール・ヤングによる今のアナログ・レコードへのダメ出しが分かりやすい。  現在は CD 音源、ハイレゾ音源、デジタル・ストリーミング音源と音質も方式も様々だが、アナログ・レコードもアメリカのアンティークショップから発売されるものを中心にブームになっている。 自身もストリーミング会社を起こしたニール・ヤングがアナログ・レコードに対して物申した。 現在のアナログ・レコードは CD マスター音源から作られており CD を超える音質となっていないそうだ。そして、これはデジタルよりもアナログが優位だとは言ってはいない。  SACD で日常的に聴いているとワイドレンジにゆとりがあることが感じられる。デジタル録音はアナログ・マイクで拾った音をデジタル化される。CD 用のマスター音源は、これにイコールではない。市販されている CD は規格が定められていて容量に制限が有る。 低い音、高い音(正確には周波数帯だが)を CD に入れられる範囲にカットされている音を聞いている。 一方、その昔のアナログ・レコードはアナログで録音され、その音源からレコードを製作していたので全ての拾える限りの音を捉えていました。ただプレス時の条件で個体差があるし、再生を重ねた時の摩耗、そして40年、50年もたった当時のレコード盤に使用されたマテリアルの経年劣化など、レコード盤の物理的な限界はあるとしてもね。  デジタルは経年劣化や摩耗による低音の破壊は起こらない。ハイレゾ音源とは、デジタル録音した時にカットしていない音質を保ったままデジタル化した音源だ。(アナログは60分の音楽は60分分の録音テープが必要ですが、デジタルでは一様ではない。だから一概には定められないが、現在の市販 CD にハイレゾ音源のそのままを入れると10分ぐらいの再生しかできないので商売に成り立たない。)マーティ・フリードマンもタモリ倶楽部で空耳アワード2015の回の時に音楽はベースラインが心地よいのに、「パソコンで音楽聞くと悲しくなります。ベースが聞こえないじゃないですか」って嘆いていましたね。 CDはAmazonで 協奏曲ディスク史上に輝く、人類の持つ至宝 プロデュースは、DECCA でブリテンやケルテスの録音を担当したレイ・ミンシャルで、エンジニアのマイク・マイルズとのコンビで収録に当たりました。1956年以来1980年代にいたるまで、デッカのウィーンにおけるステレオ・セッションのホームグラウンドとなったゾフィエンザールは、19世紀前半に浴場として建てられ、その後舞踏会場として使われていた建物で、ヨハン・シュトラウスも頻繁に舞台に立ちました。このホールは、細部の音まで明晰に収録・再現しようとするデッカのレコーディング・ポリシーに最適で、伝説的なショルティの《ニーベルングの指環》をはじめとする、デッカ・サウンドの代名詞となった名録音が次々と生み出されました。  このブラームスもその1枚で、バックハウスが、巨匠カール・ベーム(1894~1981)指揮するウィーン・フィルと、1967年に英 DECCA に録音したブラームスのピアノ協奏曲第2番は、渋みを持った美しいソロ・ピアノ(ベーゼンドルファー)を中心に、その背景に、シルキーでしかも厚みのある弦楽パート、香ばしい輝きを放つ金管、ウィンナ・オーボエやクラリネットなど個性的な響きを披露する木管などをくっきりと立体的に再現し、録音後、ほぼ半世紀を経た現在も、その鮮明なサウンドの魅力は色あせていません。  この曲をフィジカルに熟知しているウィーン・フィル、その構成感に徹底的に通じたベーム、そしてその両者を身に付けたバックハウスのあいだには一部の隙もなく、80歳を超えた大家が、ベーム/ウィーン・フィルによる極上のバックを得て、堅固に構築された様式感をもって堂々たるピアノをきかせている。出来上がった演奏は豊かな風格を持ち、細部に至るまですべての要素がよく手の内に入っている。押し出しよく、伝統的な要素にも配慮が行き届き、間然とするところがない。まさに当協奏曲の大作の『金看板(盤)』と称してもおかしくないような存在感で、発売以来一度たりともカタログから消えたことのない、まさにエヴァーグリン的な名盤と称せましょう。 (さらに…)...
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FFSSの真価を発揮*巨大なスケール・迫力・凄み カーゾン、セル指揮ロンドン響 ブラームス・ピアノ協奏曲第1番

FFSSの真価を発揮*巨大なスケール・迫力・凄み カーゾン、セル指揮ロンドン響 ブラームス・ピアノ協奏曲第1番

淡々とした美しさを奥深い透明感で貫いて描ききる素晴らしい名演。巨匠ジョージ・セルのドライヴするロンドン響の大迫力のオーケストラと、クリフォード・カーゾンの美しいピアノ、カルーショー&ウィルキンソンの優秀録音と、すべてが揃った名演・名盤。SXL6023のLONDONレーベル版、英国プレスです。 通販レコードのご案内《英プレス、ワイドバンド、英国ED2相当盤》GB LONDON CS6329 カーゾン・セル・ロンドン響 ブラームス・ピアノ協奏曲1番 カーゾンは弾力的なリズム感と固い構成感で全体を見失わせない実に上手い設計で聴かせてくれるピアニストです。ブラームスの、エッジの効いた冒頭から終わりまで息もつけぬ緊張感を味わえます。  磨きぬかれた輝かしい音色、ニュアンスに富んだ表現力、優れた音楽性、筋のよい安定したテクニックと、あらゆる面において現代のピアニストの水準を上回る。ジョージ・セルの伴奏も秀逸。  ここでは、英 DECCA 社は FFSS 録音の優秀さを知らしめようと指揮者には御大セルを起用、ズシリと腹に響く低音の凄みから繊細な高音域まで、DECCA ならではの生々しいサウンドに捉えられており、どこまでも高揚する崇高な音楽が見事なマッチングを見せているので、セルとしても滅多にないほどすごい演奏をかなりの情報量で伝えてくれているのです。巨大なスケールと金管の迫力、低弦の凄みには言葉もありません。1962年5月にロンドン、キングズウェイ・ホール、優秀録音、名演、名盤。 通販レコード詳細・コンディション、価格 Clifford Curzon / George Szell, Brahms, The London Symphony Orchestra ‎– Brahms: Piano Concerto No. 1 In D Minor Op. 15, LONDON ‎– CS 6329プロダクトレコード番号CS6329作曲家ヨハネス・ブラームス演奏者クリフォード・カーゾンオーケストラロンドン交響楽団指揮者ジョージ・セル録音種別STEREOWIDE BAND GROOVED ED2 ORIGINAL相当, STEREO 1枚組(150g),Release 1962,Stamper 3G/4G。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国GB(イギリス)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-27422 販売価格 6,600円(税込)  レコードのステレオ録音は、英国 DECCA が先頭を走っていた。英 DECCA は、1941年頃に開発した高音質録音 ffrr の技術を用いて、1945年には高音質 SPレコードを、1949年には高音質 LPレコードを発表した。その高音質の素晴らしさはあっという間に、オーディオ・マニアや音楽愛好家を虜にしてしまった。ステレオ録音黎明期(れいめいき)1958年から、FFSS ( Full Frequency Stereo Sound )と呼ばれる先進技術を武器に、数多くの優秀なステレオ録音のレコードを発売し、アナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけ君臨しつづけた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマン SX-68 を導入するまで続けられた。 最近のワイドレンジだけれどもどこか薄い音とは違う… その真相はニール・ヤングによる今のアナログ・レコードへのダメ出しが分かりやすい。  現在は CD 音源、ハイレゾ音源、デジタル・ストリーミング音源と音質も方式も様々だが、アナログ・レコードもアメリカのアンティークショップから発売されるものを中心にブームになっている。 自身もストリーミング会社を起こしたニール・ヤングがアナログ・レコードに対して物申した。 現在のアナログ・レコードは CD マスター音源から作られており CD を超える音質となっていないそうだ。そして、これはデジタルよりもアナログが優位だとは言ってはいない。  SACD で日常的に聴いているとワイドレンジにゆとりがあることが感じられる。デジタル録音はアナログ・マイクで拾った音をデジタル化される。CD 用のマスター音源は、これにイコールではない。市販されている CD は規格が定められていて容量に制限が有る。 低い音、高い音(正確には周波数帯だが)を CD に入れられる範囲にカットされている音を聞いている。 一方、その昔のアナログ・レコードはアナログで録音され、その音源からレコードを製作していたので全ての拾える限りの音を捉えていました。ただプレス時の条件で個体差があるし、再生を重ねた時の摩耗、そして40年、50年もたった当時のレコード盤に使用されたマテリアルの経年劣化など、レコード盤の物理的な限界はあるとしてもね。  デジタルは経年劣化や摩耗による低音の破壊は起こらない。ハイレゾ音源とは、デジタル録音した時にカットしていない音質を保ったままデジタル化した音源だ。(アナログは60分の音楽は60分分の録音テープが必要ですが、デジタルでは一様ではない。だから一概には定められないが、現在の市販 CD にハイレゾ音源のそのままを入れると10分ぐらいの再生しかできないので商売に成り立たない。)マーティ・フリードマンもタモリ倶楽部で空耳アワード2015の回の時に音楽はベースラインが心地よいのに、「パソコンで音楽聞くと悲しくなります。ベースが聞こえないじゃないですか」って嘆いていましたね。 ストリーミング  セルとクリーヴランド管弦楽団とも違って、セルがロンドン交響楽団に客演した演奏にはすごみが増す。ピアノ付き交響曲とも言われるブラームスのピアノ協奏曲。ピアノ協奏曲というよりは交響曲という佇まい、風格を持った曲だ。  シンフォニーの前奏を想起させる冒頭から指揮者の尋常でない気迫が伝わってきます。この曲は、第一楽章がほぼ総ての曲の革新であるので、ここをどのように解釈し演奏するかに曲全体の成功の正否が掛かっていると言ってよい。音抜けの良い惚れ惚れするようなホルンの豪快な斉奏で始まり、重低音を響かせながら一気呵成に突き進む。それくらいこの曲でのオーケストラの音の厚さ、複雑な絡み合い、メロディーの美しさなど他のピアノ協奏曲と比較すると別格だ。  この指揮者はソリストに寄り添いながらも音楽の進行を常に生き生きと司り、「競奏」などというようなエゴを排した高次の「協奏」に向かっていく。ソリストを誘うのでなく、大オーケストラが前方の空気を律し、ソリストが堂々を歩めるよう道を先導する。どの音符もないがしろにされず、どの瞬間も聴き手の心を熱くさせずに虚ろに鳴り響くことがありません。安定の手兵との共演でなく他の管弦楽団への客演ということで、そこが一層緊張感をはらんでいて、しかもその緊張が良い方向にあらわれている。  またピアノも音も複雑に入り組んでおり、ピアノとオーケストラが一体となった時の高揚感はとんでもないものがある。それだけにやや訥弁で、控え目ではないかとソリストの演奏を感じてしまいがちだが、完璧な管弦楽だからこそ、カーゾンは若いブラームスの心情の純粋さと脆さを非常によく伝えていけるのです。第2楽章に耳を傾けてください。カーゾンの独奏は、一つ一つ音を噛みしめながらも、ごく自然に音楽の「間」を作り、管弦楽の荘重な響きの平原を印象的に昇っていきます。弦楽器が低音で非常に美しく呟き、金管楽器の思いがけない強奏がこの楽章のレクイエム的な性格を際立たせるなかに、もっと個人的な心情のたゆたう様子がピアノによって表現される。  交響曲を書き上げたいという作曲家の想いが強かったばかりに、ブラームスのこの作品が、多少若書きのアンバランスがあるがゆえに、指揮者の工夫とソリストの反応次第で、聴き手の心に紛れのない痕跡を残していく音楽になるのだろう。くわえて、プロデューサーのジョン・カルショーと録音エンジニアのケネス・ウィルスキンソンがキングスウェイ・ホールで録音したものである。これだけの好条件が揃えば、悪かろう筈がなく、期待に違わぬ素晴らしいレコードです。 (さらに…)...
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終楽章のペダルを踏み込む衝撃音の生々しさは驚くばかり◉カーゾン、フィエルスタート指揮ロンドン響◯グリーグ・ピアノ協奏曲

終楽章のペダルを踏み込む衝撃音の生々しさは驚くばかり◉カーゾン、フィエルスタート指揮ロンドン響◯グリーグ・ピアノ協奏曲

通販レコードのご案内 ジョン・カルショーとケネス・ウィルキンスンの名コンビによる優秀な録音も特筆ものです。《ED4盤》GB DECCA SXL2173 カーゾン&フィエルシュタード グリーグ・P協奏曲 淡々とした美しさを奥深い透明感で貫いて描ききる素晴らしい名演。カーゾンは弾力的なリズム感と固い構成感で全体を見失わせない実に上手い設計で聴かせてくれる。エッジの効いた冒頭から終わりまで息もつけぬ緊張感を味わえます。  DECCA のオーディオファイル盤で高名な「真夏の夜の夢」の指揮者フィエルシュタードのバックは、北欧のピアノの詩人、グリーグの雰囲気がピッタリ合います。しかし、カーゾンは、小学生のとき音楽の教材だったペルシャの市場にてを作曲したケテルビーを叔父にもつ英国ピアノ界のサラブレッド。英 DECCA 社は目の付け所が違う。何故、わが国で正当に評価されていないか不思議です。 通販レコード詳細・コンディション、価格プロダクト品番34-16796レコード番号SXL2173作曲家エドヴァルド・グリーグセザール・フランクヘンリー・リトロフ演奏者クリフォード・カーゾンオーケストラロンドン交響楽団ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者エイヴィン・フィエルスタートサー・エイドリアン・ボールト録音種別STEREOコンディションジャケット状態EXレコード状態EX製盤国GB(イギリス)盤 ウォルサムストウのアッセンブリー・ホールでの録音。ホール内部は1、2階席と小さな舞台のある木の床張りで、最大約1,200名が収容できる広さだが、1階席の椅子を取り払うとダンスの出来る平土間が出現する。  デッカの録音スタッフはオーケストラをこの平土間に配置し、デッカ・ツリーと呼ばれる独特のマイクロフォン・セッティングを用いて数々の名演奏・名録音をこの会場で行ってきた。 販売レコードのカバー、レーベル写真 SXL ナローバンド ED4 スモール・ラベルと日頃は呼んでいます。ED1 から比べると中央の「FULL FREQUENCY ...」の幅が狭くなり重量も軽くなります。ナローバンドが初版になる LP も多くあり、製盤技術、材質は安定していて再生の難しい ED1 と比べて再発盤でも初版より優れているケースも有ります。SXL 6435 と 6447 、6449 以降はナローバンドが初版となります。総じて価格は手頃ですが、SXL6529(メータ指揮ロス・フィル 「惑星」)、SXL6721(チョン・キョン・ファ バッハ パルティータ)等は高額です。この2枚はジャケットの痛みが激しくても一度は手元に置きたいと思うものなのでしょう。NARROW BAND ED4, STEREO 1枚組(160g), Release 1959, Stamper6W/9W。 通販レコード詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。品番34-16796特別価格3,520 円(税込)通常価格4,400 円 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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オーディオの拘り甲斐を感じる*ミルシテイン スタインバーグ指揮ピッツバーグ響 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲

オーディオの拘り甲斐を感じる*ミルシテイン スタインバーグ指揮ピッツバーグ響 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内ヴァイオリンの貴公子と呼ばれたミルシテインの、この気品はオーディオにこだわって再生して楽しみたいものだ《英レインボーFull Dimensional Soundロゴ盤》GB CAPITOL P8313 ナタン・ミルシテイン スタインバーグ ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲 英初期盤を聴いてしまうと、その香気があるような美しい品性のある音質に魅了されてしまう。演奏家としては同門のハイフェッツと同じく傑出した超絶技巧の持ち主ではあったが、それを前面に押し出す演奏には消極的だった。むしろイザイを通じて身につけた、歌心と美音を尊重するベルギー楽派の優美な演奏スタイルが際立っている。そのためしばしばミルシテンはヴァイオリンの貴公子と称される。同門のハイフェッツやエルマン比してアクは少ない。しかしその音楽は決して退屈なものではなく、時にはフランス流エスプリ色の強い堅固に構築された音楽の中からほとばしる情熱を垣間見せる。 「彼は古今東西最も音が明瞭・透明なヴァイオリニストだ」とイツァーク・パールマン(Itzhak Perlman)は評していたようです。そのミルシテインは練習の虫で「もっと明瞭なフレージングができる指使いを発見したぞ」と友人に話し聴かせる事も多々あったようですが、演奏スタイルは「超絶技巧」を前面に出さず音色もフレージングも非常に明瞭で独特の気品があり、艶やかで匂い立つ様な色気に満ちた素晴らしいものです。録音は大きくCAPITOLモノラル期録音と、英COLUMBIAに分けられる。どちらも良いが、CAPITOLは入手しやすい、これもレアではないが、何時聴いても惚れ惚れするソロ。時代の波に決して風化する事のない揺るぎの無いヴァイオリンだ。  当時勢いを伸ばしていた新興レーベルの米キャピトルと組んだ数多くのレコーディングでも抜きんでた名盤、メジャーレーベル慌てふためいたと言われています。この演奏を聞くとまず、これがスタジオ録音であるが、あたかもライヴのように生々しく、びりびり伝わってくるものがあります。そんな目の前で弾かれているかのような実在感と緊張感があるのは、ミルシテンの感情が深いところから完全に音にのって現れてくるからでしょう。汗が散る様子すら容易に目に浮かぶ物凄い熱演です。このような英国初期LPレコードを入手すると、再生装置にこだわって名演奏を楽しみたいと思うようになる。録音:1955年1月19日ピッツバーグ、the Syria Mosque、セッション・モノーラル。英国盤セカンドです。 通販レコード詳細・コンディション、価格 Nathan MILSTEIN, William STEINBERG/ THE PITTSBURGH SYMPHONY ORCHESTRA – BEETHOVEN: VIOLIN CONCERTO – CAPITOL P8313プロダクトレコード番号P8313作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン演奏者ナタン・ミルシテインオーケストラピッツバーグ交響楽団指揮者ウィリアム・スタインバーグ録音種別MONOFull Dimensional Sound Black & rainbow label w/vertical line at right side of oval logo,SILVER LETTERING, MONO 1枚組 (140g)。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国GB(イギリス)盤《Full Dimensional Sound》は、1950年代から1960年代にかけて Capitol Records が使用した録音技術の商標であり、リリース・シリーズではありませんでした。《BLACK & RAINBOW》1958年から1959年まで、黒地の外周にレインボーの帯が付き、ロゴが左側、ロゴに沿って縦に「INCOMPARABLE HI-FIDELITY」の文字が入る。1959年以降は1962年まで、黒地と外周のレインボーの帯及びロゴは変わらないが、ロゴに沿って縦に入っていた文字がブルーのラインにかわり、1962年から、ロゴがトップになる。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-23427 販売価格 3,300円(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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極めつけのモーツァルト* グリュミオー、パウムガルトナー指揮ウィーン響 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第3番、4番

極めつけのモーツァルト* グリュミオー、パウムガルトナー指揮ウィーン響 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第3番、4番

通販レコードのご案内ヴァイオリン好きだけでなく、すべてのモーツァルト・ファンにおすすめしたい ― 極めつけのモーツァルトJP EPIC NLC112 (演奏者)アルテュール・グリュミオー ベルンハルト・パウムガルトナー指揮 ウィーン交響楽団 (曲目)モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番/第4番 30歳代のグリュミオーが、モーツァルトの若き時代の作品を覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。この時代のフィリップスの録音は大変優秀です。詳細掲載ページ1950年代のモノラル録音から1980年代のデジタル録音までヴァイオリン協奏曲から室内楽まで、ヴァイオリンが参加する作品で幅広くグリュミオーは名録音を残した。近年ひときわ至難なモーツァルトのヴァイオリン曲の演奏ですが、手練手管の限りを尽くしたオーギュスタン・デュメイの技巧的なヴァイオリンで聴く、その面白さは比類がない。彼は鮮やかなテクニックをわざと目立たせるように弾いており、破目を外したやりたい放題で、さながらパガニーニのように響く。もちろん技巧だけではない。気取ったリズムも最高だし、フレーズの節回しは表情たっぷり。ピリオド・スタイルに慣らされロマンティックすぎると聴こえる耳も少なく無いだろう。オーギュスタン・デュメイが使っている楽譜はヨアヒムの作でグリュミオーも同じだったが、まるで別の曲を聴くようだ。 グリュミオーにとってモーツァルトは晩年まで愛した作曲家のひとり。戦後間もないパリ・デビューも第3番の協奏曲でした。晩年まで愛した作曲家のひとりであるモーツァルトの若き時代の作品を、30歳代のグリュミオーが覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。ハスキルの引き立て役としてわが国では有名ですが、本盤聴くにつけ和蘭フィリップス背負っていたヴァイオリニストであることが判ります。モノラル録音ながら、彼の美音もしっかり捉えています。1953年11月録音、ウィーン。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトレコード番号NLC112作曲家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト演奏者アルテュール・グリュミオーオーケストラウィーン交響楽団指揮者ベルンハルト・パウムガルトナー録音種別MONO 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国JP(日本)盤Nitchiku Industrial Company.,Ltd製, フラット重量盤210g, 米国EPIC社同一スタンパー 1A/1C 使用盤。 1950年代後半~60年代前半までの国内初期盤はフラット盤も有り180g前後と重く、深溝。ジャケットも丁寧にコーティング。後年再発盤は、時代と共にプレス機の仕様変更、コスト的にも当時の手作り的な手間をかけることが出来ず、ジャケットも簡素な味気ないカラーコピー的作りになってしまいました。音質も、当時の録音はアナログテープでしたから、60年以上も経過した昨今、当時の音質のまま残ってなどいる訳が無く、デジタル補正を繰り返し全く別の音質になってしまいました。オリジナル盤とまでいかなくとも、まだテープの経年劣化が少なく最近の再発盤よりはオリジナル盤に近いと。 通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダー番号34-27136販売価格2,750円(税込) ティボーの再来 グリュミオーは1921年ベルギーのヴィレール・ペルワン生まれ。6歳でシャルルロワ音楽院に入り、11歳でヴァイオリニスト及びピアニストの国家試験に合格。33年ブリュッセル音楽院でデュボワに師事。36年にはエネスコに師事して、早くからその才能は認められた。戦争でデビューは戦後になったが、“ティボーの再来”といわれ、フランコ・ベルギー派の直系の巨匠として、その円熟期 ― 86年没 ― の死は惜しまれる。グリュミオーは室内楽演奏にも熱心で、モーツァルトの弦楽五重奏曲全集、クラリネット五重奏曲、オーボエ四重奏曲、ディヴェルティメント K.563 など聴き応えのある室内楽名曲から、当然ヴァイオリン協奏曲から例えば、ヴァイオリン・ソナタではモノラル~ステレオ初期の名女流ハスキルとの有名な2枚の録音、自らピアノを弾いて二重録音した K.481 のソナタ、そして80年代にウィーン出身の名手ワルター・クリーンとデジタル録音した選集まで包括的に録音した。 モーツァルトのヴァイオリン曲で名演を示すのは至難の業である。 モーツァルトの死後、彼はウィーンの名ピアニストだったことで後世に伝えられますが、その通りピアノの曲は生涯にわたって作曲している。でも、モーツァルトの知名度を高めたのは優れたヴァイオリニストでもあったことです。それなのにヴァイオリン協奏曲をウィーンに来てからは何故か作曲の気配がない。彼自身、もはやヴァイオリン協奏曲は完成したと思いがあったのか、そうした背景もあり、一人の作曲家の青年期の作品と片付けられないのがモーツァルトです。 (さらに…)...
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ストラディヴァリウスの個性を引き出している*ミルシテイン ヨッフム指揮ウィーン・フィル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

ストラディヴァリウスの個性を引き出している*ミルシテイン ヨッフム指揮ウィーン・フィル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内汗が散る様子すら容易に目に浮かぶ。ミルシテンの感情が深いところから完全に音にのって現れてくるのが伝わる。ヴァイオリンの貴公子と呼ばれたミルシテインの、この気品はオーディオにこだわって再生して楽しみたいものだ。《独ブルーライン盤》DE DGG 2530 592 ミルシテイン&ヨッフム/ウィーン・フィル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲 演奏家としては同門のハイフェッツと同じく傑出した超絶技巧の持ち主ではあったが、それを前面に押し出す演奏には消極的だった。むしろイザイを通じて身につけた、歌心と美音を尊重するベルギー楽派の優美な演奏スタイルが際立っている。そのためしばしばミルシテンはヴァイオリンの貴公子と称される。同門のハイフェッツやエルマン比してアクは少ない。しかしその音楽は決して退屈なものではなく、時にはフランス流エスプリ色の強い堅固に構築された音楽の中からほとばしる情熱を垣間見せる。 「彼は古今東西最も音が明瞭・透明なヴァイオリニストだ」とイツァーク・パールマン( Itzhak Perlman )は評していたようです。そのミルシテインは練習の虫で「もっと明瞭なフレージングができる指使いを発見したぞ」と友人に話し聴かせる事も多々あったようですが、演奏スタイルは「超絶技巧」を前面に出さず音色もフレージングも非常に明瞭で独特の気品があり、艶やかで匂い立つ様な色気に満ちた素晴らしいものです。  ミルシテインは、ブラームスのスタジオ録音を3種残した。最後になった本盤の録音ではミルシテインが70歳過ぎであるが、テクニックは衰えていない。どの演奏も過剰にテクニックをひけらかさず、過剰な感情移入も避けている。オーケストラのスケールの大きさ上手さではオイゲン・ヨッフム指揮ウィーン・フィルが一頭ぬきんでていて、ミルシテインはそれに一歩も引かない素晴らしい独奏を繰り広げている。  ブラームスのヴァイオリン協奏曲のカデンツァには大半がヨアヒムのもので、あとはクライスラーのものが演奏されることが多いが、ミルシテインは3度の録音いずれでもミルシテインの自作のものが用いられている。この演奏は文句無く最高で、他の追随を許さず超然としています。  この演奏を聞くとまず、これがスタジオ録音であるが、あたかもライヴのように生々しく、びりびり伝わってくるものがあります。そんな目の前で弾かれているかのような実在感と緊張感があるのは、ミルシテンの感情が深いところから完全に音にのって現れてくるからでしょう。汗が散る様子すら容易に目に浮かぶ物凄い熱演です。 1974年12月ウィーン、ムジークフェラインザールでのギュンター・ブリースト、ギュンター・ヘルマンスによる優秀録音、名盤 通販レコード詳細・コンディション、価格 Nathan MILSTEIN, Eugen JOCHUM/ Wiener Philharmoniker – BRAHMS: VIOLIN CONCERTO – Deutsche Grammophon 2530 592プロダクトレコード番号2530 592作曲家ヨハネス・ブラームス演奏者ナタン・ミルシテインオーケストラウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者オイゲン・ヨッフム録音種別STEREOドイツ初出 BLUE LINE, STEREO 1枚組(140g),Release 1975。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国DE(ドイツ)盤《ブルーラインラベル》外周が青の二重線で囲まれたものです。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-25966 販売価格 4,400円(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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