廉価レーベルの中古盤としては高額盤ですが◉ オークレール、ヴェス指揮オーストリア響 チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲

廉価レーベルの中古盤としては高額盤ですが◉ オークレール、ヴェス指揮オーストリア響 チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲

優美さと〝粋〟の極意 ― 耳をくすぐるような魅惑的な演奏 ジャック・ティボーの寵愛も受けたミシェル・オークレールは1951年のアメリカ・ツアー、1958年にはソ連のツアーなどで成功を収めたのを頂点に世界中から引っ張りだこになりましたが、早々に寿引退してしまいます。なんとも潔いことだろう。その頃の録音は随分と力のこもった ― 楚々としたしなやかさの中に、得も言われぬ風情と香気を感じさせる、フランスの精髄を体現すると評された師ティボーの芸風にも通じるところから ― 『女ティボー』と言われた通りの凄演だった。  入手しやすいのはフィリップス傘下のフォンタナ・レーベルに録音した一連のヴァイオリン協奏曲集で『モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番と第5番』はよく聴かれているが、ここでのアピールに『女ティボー』と言われた云々はそぐわない。彼女の音楽の変化を聴いていないような評価は、しいてはティボーの音楽の誤解を誘引しやすい事態を招いている。彼女の経歴を一見するだけで、それは覗える。 通販レコードのご案内《米ブルーラベル Masterseal 盤》US MASTERSEAL MSLP5002 ミシェル・オークレール クルト・ヴェス ウィーン交響楽団(オーストリア交響楽団) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 1945年ロン・ティボーコンクール、ぶっちぎりの優勝かつ大賞を、弱冠20歳そこそこで獲得したことから、ジャック・ティボーの後継者と呼ばれている天才少女ミシェル・オークレール。30歳前後で引退したと云うから、残された録音は少ないと推察。本盤もその残された貴重な記録の一枚。流れもスムーズでウィットに富んでおり、フランスの粋を味わえる演奏となっていた。フランスに憧れていたチャイコフスキーも納得するのでは・・・。しかしフランス風のセンスだけでなく、ティボー譲りの魂の叫びが直接聞こえてくる。ヴァイオリンは時に悲鳴を上げるほど激しく泣き叫ぶ。モノラル録音。 販売レコードのカバー、レーベル写真BLUE WITH SILVER LETTERING, MONO 1枚組(120g)。 『女ティボー』を引き合いに出せるのは、レミントン盤だ。 ミシェル・オークレール (Michèle Auclair, 1924-2005) は、パリ音楽院でジュール・ブシューリの薫陶を受けたフランスのヴァイオリニスト。1924年の生まれ、1943年のロン=ティボー国際音楽コンクールのヴァイオリン部門の覇者である。ジャック・ティボーの寵愛も受け、ティボーの推薦でロシア人ヴァイオリン教師のボリス・カメンスキーにロシア流のテクニックを教わります。また1949年にはアメリカに留学してドイツ出身の名教師だったテオドール&アリス・バシュカス夫妻のレッスンも受けていました。  フランス、ロシア、アメリカの流儀を身に着けていったオークレールはコンクール歴も業績として上手く活用できたヴァイオリニストでした。1943年にロン=ティボー音楽コンクールで第1位を獲得した時には、記念レコードとしてティボーの指揮でヨーゼフ・ハイドンのヴァイオリン協奏曲ハ長調を録音。その後1945年のジュネーヴ国際音楽コンクールで第1位を獲り、まずはフランスを代表する新進気鋭のヴァイオリニストとしての名声を確実なものにしています。このジュネーヴ国際音楽コンクールは審査員の裁定如何では第一位を平気で空席にしてしまうコンクールだけにオークレールの優勝はヨーロッパ楽壇に、その名を轟かせるに十分なものでした。  演奏家としての現役時代に J.S. バッハから同時代の作品まで幅広くこなしていたオークレールは、そこそこの数の録音を残していますが、左手の故障を理由に演奏活動を停止してしまいます。1960年代半ばに作曲家のアントワーヌ・デュアメルと結婚したのが理由ですが、その清さ。彼女の活躍はヨーロッパ楽壇にその名を轟かせるに十分なものではありましたが、美貌や話題性での出逢いではなく自己表現の音楽として彼女の内包するものを受け入れた作曲家のアントワーヌ・デュアメルとの結婚を得て、それまでのジャック・ティボーからその才能を愛でられ一部のファンから呼ばれた「女ティボー」の渾名は必要なくなったのだ。  演奏活動から身を引いた後は母校であるパリ音楽院の教授に収まり、世界各国に出かけて教育活動に専念していました。1977年には来日してマスター・クラスを開いています。亡くなったのは2005年と最近のことです。  この『チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲』は、世界を股にかけて人気ヴァイオリニストとしての名声を謳歌していた頃、アメリカのレミントン・レーベルに録音したもの。討ち死に覚悟でオーケストラに挑むような気迫が漲っています。思わず情緒的に走ってしまうのが女流奏者の予想できないところで気の許せないところですが、レコードで聴くことが出来ないので想像するしか無いですが普段のオークレールの演奏は演奏活動から手を引くほんの少し前の録音での、ロベルト・ヴァーグナー指揮するインスブルック交響楽団との演奏に聴くような堅牢な耳をくすぐるような魅惑的な、力の抜き加減を計算したものではなかったか。2009年公開のフランス映画『オーケストラ!』(原題: Le Concert)を思わせる光景が本盤で遭遇できる。  昔から名盤の誉れ高い盤で70年代には廉価盤で出ていたが、それでもLP初期盤などはプレミア価格必須の盤。 Masterseal は N.Y. に本拠を置くレーベルで、ジャケット裏の他カタログを見るとポピュラー・オーケストラ/ボーカルものからイージー・リスニング、クラッシックまでの10インチ盤を $1.49 で出している廉価盤レーベル。本盤のリリース・クレジットは1957年。  クルト・ヴェスの指揮するオーストリア交響楽団は、某オーケストラの偽名。レコード会社との専属契約の都合で本名を伏せている。クルト・ヴェスは日本人には馴染みが深い。ワインガルトナーに指揮を学び、1951年から1954年までNHK交響楽団の首席指揮者を務め、リヒャルト・シュトラウスの家庭交響曲などの日本初演を行った。ヴェスのレパートリーは独墺系楽曲であったが、その中でも一番聴衆に喜ばれたのがウィンナワルツの演奏であった。ウィーンの情緒を漂わせて序奏が演奏されるが、リハーサルとは豹変したのかオークレールはティボー譲りの奏法で切り込んでくる。まさに一閃、オーケストラが次第に変わっていく。常套的な序奏だが、それすらも退屈に聴こえてしまうほど、聞き終える時には才気が充満している。 通販レコード詳細・コンディション、価格レミントンがオリジナルとなる、オークレールの有名な録音。(これがメジャーデビュー盤か?)未だ20歳代のオークレールの漲る気迫と甘美な音色が見事に捉えられた優秀録音盤。2面にやや歪みが感じられるのが減点となるため、格安でご提供します。US Masterseal MSLP5002 – Michèle Auclair, Kurt Wess, Austrian Symphony Orchestra - TCHAIKOVSKY ‎– Violin Concerto, G-majorプロダクト品番34-27447レコード番号MSLP5002作曲家ピョートル・チャイコフスキー演奏者ミシェル・オークレールオーケストラウィーン交響楽団(オーストリア交響楽団)指揮者クルト・ヴェス録音種別MONO コンディションジャケット状態EX-レコード状態EX製盤国US(アメリカ合衆国)盤通販レコード品番34-27447販売価格¥5,500(税込) 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27447 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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ストラトが艶っぽい★カンポーリ ボールト指揮LPO メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ・スコットランド幻想曲

ストラトが艶っぽい★カンポーリ ボールト指揮LPO メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ・スコットランド幻想曲

イタリアの青い空、地中海の碧い色。陽気さ、明るい、そういう音色、そして一抹の陰り・・哀愁。懐かしさと郷愁も感じる、そんなヴァイオリンの音色に惚れた。 その凄さが、これみよがしになっていないのが心憎い。歌うようなヴァイオリンの音色という形容は、これこそ肉声の歌声を聴いているようなカンポーリの録音にこそ言える至福の一枚。  そしてまた、楽譜に書かれた音符から読み取った共感に忠実に、楽器が放つ音に色彩や音量の変化を綿密に施していくカンポーリの音楽性は、トルソーの少女像が甘美な官能的なものに変化していく様な艶めかしさも感じられて脱帽もの。 通販レコードのご案内《英ワイドバンド ED1相当 パンケーキ盤、ブルーバック》GB LONDON CS6047 カンポリ&ボールト メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:スコットランド幻想曲 類まれな技巧を駆使して豊かな情感が表現されるが、その情感にはあくまで上品で繊細な響きの持ち主、アルフレツド・カンポーリ。名前からして純粋なイタリア人と思えるが、活躍の場は女王陛下の国英国。バッハもモーツァルトもベートーヴェンもイタリアのやり方を見習い、その手法で自分の音楽を書きましたが、カンポーリは祖国イタリアを、異国の地、英国で DECCA の力を借り、国際スタンダードにした立役者と云ったところか。  カンポーリのヴァイオリンは官能的なまでに甘美でありながら、ぴんと張りつめるような緊張感を保って伸びやかに歌っている。イタリア人という彼の中のラテン的な明るさとストラディヴァリスの豊穣な音色が相まって、 ゆっくりとした時間の流れに身を委ねることが出来ます。  ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、シベリウス、ブルッフなどと有名コンチェルト七大としたい。この曲は曲への深い共感と、自然な息づかいで精神的な余裕が感じられる演奏である必要がある。そこが課題だが、平然と演奏できるようになるには、作曲の背景にある《とある人類が引き起こした悲しい歴史》の生々しい記憶が遠いものと成ってからのことかもしれないが。1958年5月ロンドン、キングズウェイ・ホール録音。優秀録音、名演、名盤、ブルーバック・ジャケ。 販売レコードのカバー、レーベル写真WIDE BAND ED1相当 PANCAKE, STEREO 1枚組(180g), Stamper 1E/1E。  ヴァイオリンを肉声に近いくらい上手く操る名手で、まさに歌っている感じの演奏に、勝手に名付けてベルカント奏法とでも呼びましょうか。ベルカントとは直訳するとイタリア語で美しい歌の意。音楽用語はイタリア語が多いですね。作曲法、演奏法、美意識など様式を決定している要素の殆どがイタリア起源。イタリアの青い空、地中海の碧い色が育んだ木材から生まれたストラディバリが、何故か艶っぽく聴こえます。 通販レコード詳細・コンディション、価格表情豊かに歌い上げるアルフレード・カンポーリのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は余人に真似のできない唯一無二の演奏表現。甘さと優雅さに浸れるカンポーリ節を堪能できる1枚です。英国デッカSXL2026の初期盤は10万円オーバーの超プレミアとなっており、LONDONレーベル・英デッカプレス初版の当盤も高額ではありますが、お買い得と言えます。プロダクト品番34-27449レコード番号CS6047作曲家フェリックス・メンデルスゾーン マックス・ブルッフ演奏者アルフレード・カンポリオーケストラロンドン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者エイドリアン・ボールト録音種別STEREO コンディションジャケット状態EXレコード状態M-製盤国GB(イギリス)盤通販レコード品番34-27449販売価格¥55,000(税込) 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27449 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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光が多いところは影も深くなる★過激でキュートでデリケート フランソワ&シルヴェストリ リスト:ピアノ協奏曲1番/2番

光が多いところは影も深くなる★過激でキュートでデリケート フランソワ&シルヴェストリ リスト:ピアノ協奏曲1番/2番

個性派ピアニストの筆頭たるフランソワと、爆演系で名高いシルヴェストリの共演による、リスト協奏曲の名演。通販レコードのご案内《マニアが探し求める仏コロンビアSAXF180の米エンジェル盤》US ANGEL S35901 フランソワ&シルヴェストリ リスト:ピアノ協奏曲1番/2番スーパースターの光と影。 モーツァルトはあまりにも自分に近いと考え、近づこうとしなかったし、ベートーヴェンやブラームスは敬遠していた。その代わり、ショパンを熱愛し、ドビュッシーやラヴェルを愛奏し、リスト、プロコフィエフ、シューマンのコンチェルトをワールドツアーで何度も演奏した。1960年6月13,14日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音。マニアが探し求める仏コロンビアSAXF180の米エンジェル盤です。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27443 販売レコードのカバー、レーベル写真SEMI-CIRCLE ANGEL, STEREO (145g)。 20世紀フランスを代表するピアニストのひとりサンソン・フランソワ[1924-1970]は、「デカダンス」という言葉の似合う天才でした。酒・煙草・ジャズをこよなく愛し、不健康な生活の果てに46歳の若さで逝ってしまったフランソワですが、残された録音はまさにお宝の山。彼の録音を集中して聞いてみると、嫌でも気づかされることがあります。 光が多いところは影も深くなる (ゲーテ)  ですから、50年代のフランソワに対して、60年代のフランソワには翳りがつきまといます。己の感情のおもむくままにショパンを演奏してたフランソワの姿は少しずつ影を潜めていきました。 サンソン・フランソワ Samson François(1924年5月18日、フランクフルト・アム・マイン〜1970年10月22日、パリ):第二次世界大戦後のフランスにおける代表的なピアニストの一人。主に、ショパンやドビュッシー、ラヴェルの演奏を得意とした。  ピアノを弾く詩人とも評されたフランソワ。自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、強烈な個性で名曲を、我が曲のように弾きあげていく。演奏は天才フランソワだけに名演、卓越した技量を持ち合わせていたのは隠しようがないところですが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。フランソワの特徴は、ムラ気なことであった。気分が乗らないときの演奏は、呂律が回らないほどであり、気分の良し悪しによる演奏の出来栄えの差が大きかった。が、性格的にも非常に古い芸術家タイプの人間であったので、後年程のくずれた感じは無く一曲、一曲に集中力を感じさせます。  テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。「デカダンス」という言葉の似合う天才でした。そうした印象が先行しますが、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。  ショパン弾きと称されているピア二ストは数多く存在しているが、その中でも、サンソン・フランソワは最も個性的な解釈を披露したピアニストの一人ではないかと考えられるところだ。稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさは他に類を見ないもの。  酒・煙草・ジャズをこよなく愛し、不健康な生活の果てに46歳の若さで逝ってしまったフランソワですが、残された録音はまさにお宝の山。通販レコード詳細・コンディション、価格プロダクトレコード番号S35901作曲家フランツ・リスト演奏者サンソン・フランソワオーケストラフィルハーモニア管弦楽団指揮者コンスタンティン・シルヴェストリ録音種別STEREOコンディションジャケット状態M-レコード状態EX++製盤国US(アメリカ合衆国)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-27443 販売価格 ¥11,000(税込) https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27443 (さらに…)...
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壮年期のミケラジェリを知る貴重な盤*ミケランジェリ、グラチス指揮フィルハーモニア管 ラヴェル&ラフマニノフ・ピアノ協奏曲

壮年期のミケラジェリを知る貴重な盤*ミケランジェリ、グラチス指揮フィルハーモニア管 ラヴェル&ラフマニノフ・ピアノ協奏曲

通販レコードのご案内片や『色彩感豊か』、片や『墨絵のようにモノクローム』と正反対の音色論議が交わされるミケランジェリ。あなたはどちら。GB ANGEL ANG35567 (演奏者)アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ) エットーレ・グラチス指揮 フィルハーモニア管弦楽団 (曲目)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲4番、ラヴェル:ピアノ協奏曲 Rachmaninov CONCERTO NO.4/Ravel CONCERTO in G MAJOR ミケランジェリの数少ない協奏曲録音。無類の切れ、比較を絶する美しさ、そして凄み。収録されている聴きなれたラフマニノフやラヴェルの名曲の数々が、まるで別の曲のように聴こえるから不思議。 タッチひとつでこれだけ多彩な音色が紡ぎ出されるのかと、驚かされる。透明感の高いロマンティシズムが全編を覆っていると言っても過言でない。ミケランジェリの録音の中でも屈指の1枚です。彼の異色な才能がここでは遺憾なく発揮され、精巧無比なテクニック、冴えのあるタッチにより完全主義といわれた演奏の全貌が収められています。 冷徹な完全主義者との印象が強かったのですが、テクニックを出し惜しみせずに、弾き切っている点や、感情表現における部分で、決して自分を押し殺しているのではなく、もっと暖かな人間らしい一面が分かりました。超変人と揶揄されることのあるミケランジェリだが、やはり天才と変人は 紙一重 だと再認識致しました。1957年11月、キングスウェイ・ホールでの録音。優秀録音、名演、名盤。詳細掲載ページ特にラヴェルは素晴らしく、極限まで純化された表現は絶品。天才ミケランジェリの高名なラフマニノフ4番とラヴェルの協奏曲。鬼才のピアニズムが冴えに冴える圧巻の協奏曲集。奇人として知られ、その名声に比して録音やコンサートが極端に少なかったピアノ奏者アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの貴重な正規録音盤。極めてクオリティの高い演奏を収録した1957年録音盤。60年以上前の録音とは信じられないクリアで生々しいピアノとオーケストラの響き。今もって新鮮な演奏と音質です。オリジナルのホワイト&ゴールド盤は入手困難かつ大変高価で、フランス盤とはいえ、録音秀逸オーディオファイル盤なのは言うまでもない。録音された時代と同じ空気を感じられるのが初期盤収集の楽しみを十二分に与えてくれる名盤です。ミケランジェリの数少ない協奏曲録音ですが、ラフマニノフといえば2番の親しみやすくロマンティックな旋律を思い出しますが、この4番は2番ほど馴染まれてはいない。この曲はラフマニノフ同様にロシアからアメリカへ亡命した作曲家、兼ピアニストのニコライ・メトネルに献呈された。ラフマニノフのピアノ協奏曲はアメリカ的、ハリウッド映画音楽の草分け的と言われていますが、有名曲はロシア時代に作曲されています。ロシア革命の混乱でアメリカに亡命した後はコンサートピアニストとしての活動を優先させていたラフマニノフ(この時期には同様の境遇にあったベンノ・モイセイヴィチやウラディミール・ホロヴィッツと親交を結んだ。フリッツ・クライスラーとの共演による演奏、録音もたびたび行った。)に、メトネルが「どうして作曲しないのか?」と問うと、ラフマニノフは「どうやって作曲するというんだ、メロティーがないのに…それに長い間ライ麦のささやきも白樺のざわめきも聞いていないんだ」と答えたといいます。ロシアの風土を感じないとラフマニノフには霊感がふってこないと言うことなのでしょうか。亡命前に着手しながら放置されていた作品をもう一度取り出してこの第4協奏曲を完成させます。初演はラフマニノフ自身のピアノとレオポルト・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団によって1927年3月18日に行われました。交響曲第2番、ピアノ協奏曲第3番を作曲してから18年が経っていた。ブーイングはなかったものの聴衆の反応は戸惑いがあるようでした。理由は、とにかくとりとめのないほどの長さにあることは明らかでした。ラフマニノフはメトネルに対する手紙のな中で「この作品は恐らく『指環』のように何晩かに分けて演奏しなければならないでしょう」とぼやいています。初演の直後に大胆なカットを行っているのですが、それでも満足しなかったラフマニノフは最晩年の1941年にも大幅な改定を行ってそれが現行版となっています。 ピアノ協奏曲2番、3番の聴いておくべきレコードはあまたあるが、ラフマニノフが気になった頃に、4番で聴くことができる選択肢はこの録音しかなかった。ミケランジェリの強固な「主観性」に貫かれた「楽譜に忠実な演奏」で、徹頭徹尾、ミケランジェリという異形の天才の耳に響いたラフマニノフの音楽です。が、全体像のつかみにくいこの難曲をミケランジェリの演奏で聴いて、明快にその構成を把握することができました。 両曲は程同時期に作曲され、アメリカで初演された20世紀のピアノ協奏曲。ラヴェルが、1931年に完成した《ピアノ協奏曲 ト短調》は両端楽章に、ジャスやブルースの要素をたっぷりと盛り込んで、アメリカでの演奏旅行に持って回る曲として実に似つかわしく、実に茶目っ気たっぷりのサービス精神満点の音楽になっています。その中間の第2楽章はとりわけ冒頭のピアノのソロが奏でるメロディはこの上もない安らぎに満ちて、叙情性のあふれた音楽を聴かせてくれます。全く雰囲気の異なった、この奇妙なドッキングが聞き手には実に新鮮。そこが「業師」ラヴェルの真骨頂です。 沢山出ているであろうラヴェルの協奏曲の中でもミケランジェリの録音は別格ともいえる。特に2楽章はその美しさ、そしてサラバンド風のリズムのテンポ感は他の名録音を凌駕している。この曲は、サンソン・フランソワの名盤と双璧。その完璧なまでの技術と気品ある音楽性。これを聞かずしてラヴェルは語れない。第2楽章を二人の演奏を聴き比べてみると、右と左の打鍵のタイミングを微妙にずらして弾いているところが共通しています。それでいて、フランソワの演奏は哀愁と情熱に溢れ、ミケランジェリの演奏は瞑想的だと感じます。精密機械のように精緻なラヴェルのスコアを、精緻な音に描き出されていくが如きミケランジェリの演奏。ミケランジェリはジャズ的なイディオムであっても、折り目正しく表現する。それは、ミケランジェリがいいとか、フランソワの方がいいとかいう話ではないでしょう。紫煙とアルコール薫る中にいたフランソワとの、音楽というものに対する本質的な指向性の違いであり、どちらの演奏も素晴らしく、甲乙つけがたい。 フランソワが、終始ピアノが主役で、自分のカラーを濃厚に反映させて感性の赴くままに弾いているのに対し、ミケランジェリはオーケストラを引き立てながら弾いている。グラチス指揮のオーケストラは、ミケランジェリとテンポ解釈が見事に一致しており、一体感が見事である。ミケランジェリと呼吸の合う指揮者は限られているのかもしれない。共演する演奏家に対する要求も厳しくて、カルロス・クライバーとベートーヴェンのコンチェルトの録音に臨んだときも、クライバーの楽譜にある書き込みが承認できないと言って二度と録音スタジオに戻ってくることはありませんでした。故に独奏曲中心にレコードが残されているのだろうか。ミケランジェリの数少ない協奏曲録音ですが、非常に二曲とも成功しています。全てが完璧。 通販レコード詳細・コンディション、価格 天才ミケランジェリの高名なラフマニノフ4番とラヴェルの協奏曲。英国ステレオ盤ASD255のモノラル・ANGEL盤で、ステレオ盤と同様に60年以上前の録音とは信じられないクリアで生々しいピアノとオーケストラの響き。今もって新鮮な演奏と音質です。プロダクトレコード番号ANG35567作曲家モーリス・ラヴェル セルゲイ・ラフマニノフ演奏者アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリオーケストラフィルハーモニア管弦楽団指揮者エットーレ・グラチス録音種別MONO 販売レコードのカバー、レーベル写真 SEMI-CIRCLE ANGEL, MONO (160g), Stamper 2N/2Nコンディションジャケット状態M-レコード状態EX++製盤国GB(イギリス)盤オーダー・リンクと販売価格詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダー番号34-27438 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27438 販売価格8,800円(税込) (さらに…)...
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♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

ピエール・フルニエが米 CBS に録音する見返りにジョージ・セルがベルリン・フィルを振ることで成立した唯一のセッション。その演奏スタイルとノーブルな容姿から〝貴公子〟と謳われたフランスのチェリスト、フルニエ2度目となるドヴォルザークの代表的な録音。フランスの名チェリストであったフルニエがセルの指揮するベルリン・フィルハーモニーをバックに、1960年代初頭に録音した名盤の誉れ高いドヴォルザークのチェロ協奏曲。この協奏曲に内在する郷愁や憧憬を雄大なスケールで、しかも詩情豊かに表現した名演です。 通販レコードのご案内《RESONANCE》DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ヴィンテージLPの人気盤となるとカザルス、ジャクリーヌ・デュ・プレ、ロストロポーヴィチを指折れるドヴォルザークのチェロ協奏曲。独奏のチェロとオーケストラとががっぷり四つに組んでぶつかり合う感じではなく、オーケストラとチェロとが室内楽みたいに掛け合いながら、のびのびと旋律を奏で、歌い上げていく雰囲気がフルニエ盤の魅力。フルニエのチェロのカンタービレな歌いぶりもいいし、ベルリン・フィルの管楽器群、殊にフルートやクラリネット、オーボエといった木管楽器の演奏が聴きどころ。歌わせるところではゆったりとメロディーを歌わせ、締めるべきところではぴしっと締めてアンサンブルを整えるマエストロ・セルの熟練の棒さばきの見事さ。これは、セルの下、フルニエとベルリン・フィルがドヴォルザークの歌をのびやかに歌い上げてゆく、そこに一番の趣と味わいがある演奏です。1962年6月ベルリン録音。録音は、ベルリン郊外のダーレム地区にあるイエス・キリスト教会で行なわれました。1950年代初頭から1972年までベルリン・フィルの録音がほぼ独占的に行なわれていたこの教会は、深みのある豊かな響きが特徴ですが、アナログ時代のドイツグラモフォンの名エンジニア、ギュンター・ヘルマンスは、その中でチェロ独奏を美しく明晰に際立たせつつ、その背後に大きく広がるオーケストラのソノリティを余すところなく録音に収めています。 販売レコードのカバー、レーベル写真BLUE LINE, STEREO 1枚組(110g), Release 1975。 通販レコード詳細・コンディション、価格土臭さ満載のこの協奏曲から、これほどまでに温かくノーブルで、しかも繊細な響きを引き出しているのは、まさにフルニエならではの至芸といえるでしょう。この協奏曲は、フルニエにとって愛奏曲の一つであり、そのフルニエのドイツグラモフォン時代の録音の中でも殊更評価が高く、ステレオLP時代を通じて、ロストロポーヴィチ/カラヤン盤(ドイツグラモフォン)と並び最高の名演とされていた1961年録音の歴史的名盤です(フランスADFディスク大賞、ドイツ・レコード批評家賞受賞)。これは1975年に再販プレスされたもの。プロダクト品番34-27348レコード番号2535 106作曲家アントニン・ドヴォルザーク演奏者ピエール・フルニエオーケストラベルリン・フィハーモニー管弦楽団指揮者ジョージ・セル録音種別STEREO コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国DE(ドイツ)盤通販レコード品番34-27348販売価格¥4,400(税込) 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27348 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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鍵盤上の〝若き女神〟ヴァルキューレ★モニク・ド・ラ・ブリュショルリ モーツァルト・ピアノ協奏曲20番、23番

鍵盤上の〝若き女神〟ヴァルキューレ★モニク・ド・ラ・ブリュショルリ モーツァルト・ピアノ協奏曲20番、23番

伝説のピアニスト・ブリュショルリの隠れた名演。通販レコードのご案内《独フラット 210㌘重量盤》DE PANTHEON XP2390 モニク・ド・ラ・ブリュショルリ ハインリヒ・ホルライザー指揮 ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団 モーツァルト:ピアノ協奏曲20番/23番ハスキルに迫るデリカシーを見せる、奥ゆかしい表情。 〝若き女神〟と称されたモニク・ド・ラ・ブリュショルリのモーツァルト20番といえば、「ウィーンの笛時計」賞を受賞した名演中の名演としてアナログ時代に愛好されたパウムガルトナーとの1961年録音が有名だが、これはそれよりも10年前の初回録音でホルライザーとのモノラル録音。1951年頃と思われる。ブルショルリ36歳の時である。これが彼女の源流となる演奏だ。明るく鳴らす1961年とは大きく異なる。初回録音の方が大人びた老成した印象である。普通なら逆の変遷をするものだが、彼女の若い時期はこんな表情をしていた。  ホルライザーはパウムガルトナーより、やや暗調で重厚なオーケストラを振るものの、その骨太の音は歯切れもよく、土台を固める。彼女のソロは、2回目より膨らみのある、やわらかい音で、奥ゆかしい表情である。2度目の方が明るく軽快だ。ピアノはこちらの方が太い音がしている。鳴らし切らず寸止めのような弾き方。ハスキルに迫るデリカシーを見せる。この今にもとろけそうな程の夢見心地なピアノは、この初期だけのものだった。しかし、残念ながらこちらの旧録音は全く知られていない。  モーツァルトの光と影、優しさと激しさを見事に表現したブリュショルリのかけがえのない名演。あなたはどう感想を持つのでしょうか。ブリュショルリに興味がある人はもちろん、広くピアノを愛する人に聞いてほしいレコードです。1951年頃ウィーンでのモノラル録音、録音詳細不明。米国では1956年VOX:PL 16020で初リリース、ドイツではPantheon:XP 2390で初リリース、ステレオ存在せず。パウムガルトナー指揮とは別の初回モノラル録音なので混同されないよう注意されたい。販売レコードのカバー、レーベル写真BLUE WITH GOLD LETTERING, MONO FLAT (210g), Release 1955。 往年のフランスの名手、モニク・ドゥ・ラ・ブリュショルリは、残された商業録音が少なかったこと。その圧倒的なピアニズムで1960年代にヨーロッパ楽壇で一世を風靡した存在でしたが、1966年12月18日、ルーマニアでの楽旅の移動中に交通事故に遭い、51歳で引退したことから幻の名ピアニストとして生前から伝説的存在だった。  幼くして目覚しい楽才を発揮し、1930年代後半から精力的に活躍、大変な人気を誇った存在でしたが、レコード録音を移動先で思いのままに出来た演奏家は ― カルーソー、ワンダ・ランドフスカ、ロッテ・レーマン ― 限られていた。ナチス・ドイツのパリ占領中の1943年5月14日に、アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団と共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番が、最初のSP録音となったのですが発売を差し止められます。この頃、パリに軟禁状態にあったフランスの名手たちはベートーヴェンやモーツァルトなど独墺系の作品に素晴らしい演奏を示すことで、自国民を励ますとともに暗にナチスへのレジスタンスの意思を示しました。  ベートーヴェンやモーツァルトは独墺だけのものでなく、世界共有の芸術遺産との考え方からです。しかも両者ともフランス革命から思想的に大きな影響を受けた作曲家でもありました。ジャック・ティボーはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番やヴァイオリン・ソナタを録音、マルグリット・ロンはベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番《皇帝》を録音、発売しました。ティボーとロンがナチス占領下の1943年にロン=ティボー・コンクールを創設したのも、フランスの芸術文化の素晴らしさを示すことで、若手アーティストや自国民を励ますためでした。ブルショルリとクリュイタンスも、思いは同じだったと思われます。 彼女はヴァルキューレとなり、グランド・ピアノは軍馬となり、いまオクターヴ征討の戦いに進発する (ヨアヒム・カイザー著、吉田仙太郎訳『現代の名ピアニスト』白水社刊)  彼女の商業録音はLP初期の米VOXやオイロディスクのものが有名で、その名声に比して録音量は決して多いと言えず、ヨアヒム・カイザーの賛辞も今一つ実感されない嫌いがありました。 モニク・ドゥ・ラ・ブリュショルリ Monique de la Bruchollerie (1915〜1972):パリで生まれたブリュショルリは代々が音楽家として一家をなして来ました。彼女の先祖にはアドリアン・ボイエルデューやアンドレ・メサジェがいる。7歳でパリ音楽院に入学し、両親の親友イシドール・フィリップに師事。コルトーやザウアーに師事した後、1937年第3回ショパン国際コンクール(7位入選。優勝はロシアのヤコフ・ザーク。)やエリーザベト王妃コンクールに入賞。第二次世界大戦中はシュルル・ミュンシュが指揮するパリ音楽院管弦楽団との共演を繰り返し、情熱あふれる演奏で「ピアノの女王」として遇されました。  戦後は世界を舞台に演奏旅行を行ない、1966年に来日して岩城宏之が指揮するNHK交響楽団と共演したサン=サーンスは、オールド・ファンの間で語り草になっています。しかし同年12月に、ルーマニアで自動車事故に遭い左手の機能を失い、演奏活動から引退を余儀なくされる。晩年はピアノ教師としての人生を歩み教育活動に献身しました。ブルショルリは現在活躍している大家シプリアン・カツァリスの先生にあたります。現代ピアノ界に彼女の音楽的遺伝子はしっかりと受け継がれています。通販レコード詳細・コンディション、価格プロダクトレコード番号XP2390作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト演奏者モニク・ド・ラ・ブリュショルリオーケストラウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団指揮者ハインリヒ・ホルライザー録音種別MONOコンディションジャケット状態EXレコード状態EX製盤国DE(ドイツ)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-27429 販売価格 ¥4,400(税込) https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27429 (さらに…)...
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♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

ピエール・フルニエが米 CBS に録音する見返りにジョージ・セルがベルリン・フィルを振ることで成立した唯一のセッション。その演奏スタイルとノーブルな容姿から〝貴公子〟と謳われたフランスのチェリスト、フルニエ2度目となるドヴォルザークの代表的な録音。フランスの名チェリストであったフルニエがセルの指揮するベルリン・フィルハーモニーをバックに、1960年代初頭に録音した名盤の誉れ高いドヴォルザークのチェロ協奏曲。この協奏曲に内在する郷愁や憧憬を雄大なスケールで、しかも詩情豊かに表現した名演です。 通販レコードのご案内《RESONANCE》DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ヴィンテージLPの人気盤となるとカザルス、ジャクリーヌ・デュ・プレ、ロストロポーヴィチを指折れるドヴォルザークのチェロ協奏曲。独奏のチェロとオーケストラとががっぷり四つに組んでぶつかり合う感じではなく、オーケストラとチェロとが室内楽みたいに掛け合いながら、のびのびと旋律を奏で、歌い上げていく雰囲気がフルニエ盤の魅力。フルニエのチェロのカンタービレな歌いぶりもいいし、ベルリン・フィルの管楽器群、殊にフルートやクラリネット、オーボエといった木管楽器の演奏が聴きどころ。歌わせるところではゆったりとメロディーを歌わせ、締めるべきところではぴしっと締めてアンサンブルを整えるマエストロ・セルの熟練の棒さばきの見事さ。これは、セルの下、フルニエとベルリン・フィルがドヴォルザークの歌をのびやかに歌い上げてゆく、そこに一番の趣と味わいがある演奏です。1962年6月ベルリン録音。録音は、ベルリン郊外のダーレム地区にあるイエス・キリスト教会で行なわれました。1950年代初頭から1972年までベルリン・フィルの録音がほぼ独占的に行なわれていたこの教会は、深みのある豊かな響きが特徴ですが、アナログ時代のドイツグラモフォンの名エンジニア、ギュンター・ヘルマンスは、その中でチェロ独奏を美しく明晰に際立たせつつ、その背後に大きく広がるオーケストラのソノリティを余すところなく録音に収めています。 販売レコードのカバー、レーベル写真BLUE LINE, STEREO 1枚組(110g), Release 1975。 通販レコード詳細・コンディション、価格土臭さ満載のこの協奏曲から、これほどまでに温かくノーブルで、しかも繊細な響きを引き出しているのは、まさにフルニエならではの至芸といえるでしょう。この協奏曲は、フルニエにとって愛奏曲の一つであり、そのフルニエのドイツグラモフォン時代の録音の中でも殊更評価が高く、ステレオLP時代を通じて、ロストロポーヴィチ/カラヤン盤(ドイツグラモフォン)と並び最高の名演とされていた1961年録音の歴史的名盤です(フランスADFディスク大賞、ドイツ・レコード批評家賞受賞)。これは1975年に再販プレスされたもの。プロダクト品番34-27348レコード番号2535 106作曲家アントニン・ドヴォルザーク演奏者ピエール・フルニエオーケストラベルリン・フィハーモニー管弦楽団指揮者ジョージ・セル録音種別STEREO コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国DE(ドイツ)盤通販レコード品番34-27348販売価格¥4,400(税込) 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27348 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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首尾一貫した緊張感◉オイストラフ、ロストロポーヴィチ、セル&クリーヴランド管◯ブラームス・ヴァイオリン協奏曲&二重協奏曲

首尾一貫した緊張感◉オイストラフ、ロストロポーヴィチ、セル&クリーヴランド管◯ブラームス・ヴァイオリン協奏曲&二重協奏曲

通販レコードのご案内 一ヶ所として弛緩した所の無い知・情・意の三拍子が揃った大名演。《英初期カラー・スタンプ・ドッグ盤オリジナル》GB EMI ASD2525-2526 オイストラフ、ロストロポーヴィッチ&セル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲&二重協奏曲 無味乾燥したセルの純音楽的な名演です。そしてこの緊張感、音楽の推進力は素晴らしく、オーケストラ全体の録音もガッチリとしています。今後も二度と同じような演奏は出てこない永遠の普遍価値有盤。  わたしが好きなブラームスのリリシズムは後退していますが、彼の音楽が構造物として強固に構成されていることを証言してみせたジョージ・セル、ダヴィッド・オイストラフの両者にとって最晩年の代表盤にも数えられる演奏。ロストロポーヴィチの渾身のチェロ演奏は、我々聴き手の肺腑を打つのに十分な圧巻の迫力を誇っていると言えるところであり、ブラームスの最晩年の傑作に込められた枯淡の境地とも言うべき奥行きのある情感を徹底して抉り出すのに成功したと言っても過言ではあるまい。ブラームスのダブル協奏曲の様々な演奏に冠絶する至高の超名演と高く評価したい。ブラームスにシックスパックがあるような姿です。  オイストラフのヴァイオリン演奏も、ロストロポーヴィチのチェロ演奏にいささかも引けを取っていない凄みのあるものと言えるところであり、この両者による重厚にして力感溢れる演奏は、切れば血が噴き出てくるような圧倒的な生命力に満ち溢れていると言える。 この両雄による圧倒的な演奏を立派に下支えしているのが、セル&クリーヴランド管弦楽団による至高の名演奏。セル&クリーヴランド管弦楽団による全盛期の演奏は、鉄壁なアンサンブルを誇っている。 (さらに…)...
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♪鋭利で完璧なテクニック♭クールな感覚 コーガン、コンドラシン指揮モスクワ・フィル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

♪鋭利で完璧なテクニック♭クールな感覚 コーガン、コンドラシン指揮モスクワ・フィル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

 ブラームスの音楽は秋か、冬かと「きらクラ」等で話題にされているが、秋の寂しさ、色づく街並み…そういったブラームスとは少し違うが、これも、ブラームスだと断言できる演奏があった。  旧ソ連出身のソリスト、指揮者、そして楽団によるブラームスの演奏には、当時のソ連の政治情勢など絡まり、時として異常な情景さえ浮かびでてくる。何か得たいの知れない叫びのような、そして、それは決して大騒ぎでないように抑えているような。このような演奏も、また「ブラームス」の音楽が内面に秘めている幸福感というものである。 姿勢の良さ、端正な仕上げ、演奏の潔癖さとして聴き手に伝わってくる、男性的な演奏だ。通販レコードのご案内《新世界レコード 160㌘重量盤》JP Victor SMK7549 コーガン&コンドラシン モスクワ・フィル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲第一級のオーディオファイル盤。オイストラフと比肩して並び称されるロシアの名手コーガン。58歳の若さで亡くなったこともあり、不幸にもけっして録音に恵まれていたといえないコーガンは、メジャーに数多くの録音を残したオイストラフに比べるとあまりにも対照的。そのコーガンが英コロムビア社に残してくれたベートーヴェンと並び称される貴重な録音。1968年、コーガン3度目のブラームス録音で、非常に高い完成度で知られる名演・名盤。 序奏から厳かな始まり方をするのだが、それ以後は、短調ではあるが悲愴な感じはなく、どちらかというと楽天的な性格のオーケストラ。オーボエなどアッケラカンとして、あまり思い入れなどはない。大変力強く、豪快で迫力満点でグイグイ進んでゆく。ソロが始まると、空気が一変。まさに「一閃」とでも言うべきか。研ぎ澄まされた鋭利な刃物が閃くようにソロが入ってくると鳥肌が立つ。  演奏の技術・精度が高く、大編成のオーケストラと堂々と渡り合う力量を誇示しつつ、オーケストラの面々を睥睨するようなコーガンのヴァイオリンは、ピンと筋の通った演奏。高音の持続音が特に美しい。細身で、冴え冴えとして、輝かしい音色。どこまでも伸びてゆく高音から、キラキラと燦めきがこぼれ落ちてくる感じで、ため息が出るほどの美音。  冷ややかな感じがするほど清冽で透明な音色と強烈な集中力、完璧なイントネーションとボーイング・テクニック。コーガンは流石!と思わせるブラームスでコンドラシンとの息もぴったりです。現代のヴァイオリニストにも通じる完璧なまでのテクニックと、コーガンでしか表現することのできない豊かなヴィブラートを堪能できます。  現代のヴァイオリニストにも通じる完璧なまでのコーガンのテクニックは、19世紀後半以後ロシア=アウアー楽派が成し遂げた極めつけの境地と言えるでしょう。通販レコード詳細・コンディション、価格Leonid Kogan, Moscow Philharmonic Symphony Orchestra , Conductor Kirill Kondrashin ‎– Johannes Brahms - Concerto For Violin And Orchestra In D Major, Op. 771968年8月モスクワ録音。優秀録音、名演。プロダクトレコード番号SMK7549作曲家ヨハネス・ブラームス演奏者レオニード・コーガンオーケストラモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団指揮者キリル・コンドラシン録音種別STEREOSTEREO 1枚組 (160g) 重量盤, Stamper C01635-6 直輸入メタル使用盤。販売レコードのカバー、レーベル写真コンディションジャケット状態M-レコード状態EX++製盤国JP(日本)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダー番号34-24445販売価格¥4,400(税込)「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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少女の健気さが初々しく等身大で迫る*チョン・キョンファ、プレヴィン指揮ロンドン響 チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲

少女の健気さが初々しく等身大で迫る*チョン・キョンファ、プレヴィン指揮ロンドン響 チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内音楽的にもオーディオソースとしても究極の1枚。《英ナローバンド ED4 オリジナル盤》GB DECCA SXL6493 チョンキョンファ&プレヴィン シベリウス&チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲(ED4初出) 現代世界最高のヴァイオリニストのひとりチョン・キョンファが1970年に録音した、記念すべきデビュー・アルバム。高度のテクニックと迸る情熱を見事に昇華させた比類のない音楽を作り上げてます。極めてヴォルテージの高い演奏で、プレヴィンの重厚にして華麗なサポートも聴き応えあります。  デビュー・アルバムには常にどうこういう言葉がない。不思議とアイドルのレコードでも同様で、それはみんながアーティストを独り立ちさせようと頑張っているからかもしれない。東洋人のロンドン・デビューは、非常にセンセーショナルなものだった。アジア出身の国際的なクラシック演奏家というと珍しくないが、当時としては画期的だった。11年後に同曲を再録音しますが、それと比べると正に体当たりの激しい演奏という感じでした。  怖いもの知らずの溌剌とした指さばき、弓さばき。ぐいぐいと盛り上げていく語り口の巧さは他の録音を寄せ付けないほどの説得力ではないでしょうか。フレージングで気負いすぎている部分も感じられますが、伸びやかな美しい音色と豊かな音量で懐の深い演奏を聴かせています。デビュー・アルバムには誰でも最も本質がでていると思います。彼女の良い面だけが出て、音楽も気持ちよく弾んでいます。1970年6月ロンドン、キングズウェイホールでのクリストファー・レイバーン、ケネス・ウィルキンソンによる優秀録音、名演。 通販レコード詳細・コンディション、価格プロダクトレコード番号SXL6493作曲家ピョートル・チャイコフスキー演奏者チョン・キョンファオーケストラロンドン交響楽団指揮者アンドレ・プレヴィン録音種別STEREONARROW BAND ED4 ORIGINAL, STEREO (130g), Release 1970, Stamper 7W/6W。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態EX++製盤国GB(イギリス)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-24980 販売価格 8,800円(税込) (さらに…)...
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