爽快な演奏で胸がすく英EMIの3名盤 故国の作曲家ではないけれど、だからこそか新鮮な解釈で全集レコーディングに発展した。

爽快な演奏で胸がすく英EMIの3名盤 故国の作曲家ではないけれど、だからこそか新鮮な解釈で全集レコーディングに発展した。

アレクシス・ワイセンベルクによるショパンの若き日の傑作。通販レコードのご案内FR VSM 2C069-10.445 ワイセンベルク ショパン:ピアノ協奏曲1番華麗でしかも憂愁な気品に充ちた作品を、ブルガリア出身のピアニスト、ワイセンベルクが、ロマンティックな情感を込めながらも颯爽として若々しく、力強さに溢れた輝きを放つ名盤です。ポーランドの名指揮者スクロヴァチェフスキとパリ音楽院管弦楽団の柔らかい響きもワイセンベルクの明るい音色と見事にマッチしています。明快で美しく、力強いタッチで独特の爽快感を生みだしていたワイセンベルクが、おおよそ十年の演奏活動休止後の1967年フランスに活動拠点を構え収録したショパンの《ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11》。ワイセンベルクが38歳、現在長老のスクロヴァチェフスキがまだ44歳のときのもので、ワイセンベルクはこの頃から暫くカラヤンとピアノ協奏曲の有名曲の数々をベルリン・フィルとEMIに録音する全盛期を迎えつつある頃。ここでは一音たりとも無駄にせず音化していく「レントゲン写真のような演奏」とよく評されるスクロヴァチェスキとは雰囲気は異なっている。オーケストラはパリ音楽院管弦楽団だが、クリュイタンス亡き後、ショパンやベルリオーズ、ワーグナーが若い頃に、ベートーヴェンの交響曲全曲初演のために設立されたパリ・コンセルヴァトワールの管弦楽団を解散して1967年に改組された。日本語表記ではそっくりだが、この際に団員の2/3が去っており、楽団のカラーもアンサンブル重視の近代的なものに一変したばかり。ワイセンベルクのハードボイルド的なルックスがマッチして聴こえる、一音一音はっきり粒立ちした音色で説得感溢れる「男前」のショパンの《ピアノ協奏曲》に仕上がっている。オーケストラはそれを、厚みのあるサウンドでしっかりサポートしており、ショパンのオーケストレーションの貧しさは感じさせない。 Recorded: Ⅻ.1967, Salle Wagram, Parisオーダーはリンク先の詳細掲載ページで 「伝説の名演」通販レコードのご案内GB EMI SLS851 バルビローリ/ニュー・フィルハーモニア管/ベルリン・フィル マーラー 交響曲6番/9番マーラー交響曲9番はベルリン・フィルにとって曰く付きの曲と言っていい。1963年にバルビローリが客演指揮した際、ベルリン・フィルの楽団員がその音楽の素晴らしさに感動し、楽団員全員の希望により実現したのがこの録音。ドイツ・グラモフォン専属であったベルリン・フィルが当時EMIに録音する事は極めて異例なことで、またイギリス人の指揮者がベルリン・フィルと録音するのは、1937年のサー・ビーチャム以来の事であったそうです。バルビローリ自身もこれがベルリン・フィルとの唯一の録音となりました。そして、この録音を凌駕する演奏はまず有り得ないという事で、その後どの指揮者もこの曲を意識的に避けるようになったという「伝説の名演」だという事です。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで ホールトーンにアナログの雰囲気が良く出ている通販レコードのご案内GB EMI SLS5044 ベルグルンド/ボーンマス響 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番/第10番左手に指揮棒を持つことでも有名なパーヴォ・アラン・エンゲルベルク・ベルグルンドは、ヘルシンキ生まれのフィンランドの指揮者。交響曲の楽譜校訂までおこなうほどの研究の徹底ぶりと細密なアプローチでもってシベリウス演奏のスペシャリストとして特に有名でしたが、実際のレパートリーは幅広く、ショスタコーヴィチやヴォーン=ウィリアムズといった作品も積極的にとりあげ、見識ある演奏を聴かせていました。ベルグルンドは1972年から1979年まではボーンマス交響楽団の首席指揮者に在任し、最初のシベリウス交響曲全集や本盤ショスタコーヴィチの交響曲録音。ボーンマス響の活力ある演奏ぶりは爽快で小気味良い。オーケストラには少々演奏に粗さはありますが、スケールの大きさは魅力です。良いオーケストラですね。録音も優秀。ホールトーンにアナログの雰囲気が良く出ていると思います。1975年7月サザンプトン、ギルドホールでの録音。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで (さらに…)...
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