通販レコードのご案内♭「時の過ぎ行くままに」「夏の日の恋」「 バラ色の人生」「枯葉」比類なきマントヴァーニの世界

通販レコードのご案内♭「時の過ぎ行くままに」「夏の日の恋」「 バラ色の人生」「枯葉」比類なきマントヴァーニの世界

〝ムード音楽〟の巨匠が紡ぐ、魅惑のストリングス『魅惑の宵』『シャルメーヌ』『ムーラン・ルージュの歌』…。1950年代から60年代にかけ数多くのヒット曲を世に送り出し、〝ムード音楽〟というイージーリスニングを草分けるムーヴメントを起こし、新たなジャンルを確立、常にその第一線で活躍し続けた巨匠・マントヴァーニ。 彼が紡ぎ出してきた数々の音色は今もなおその輝きを失わず、以後登場する同種のムード音楽オーケストラに多大な影響を与えました。まさに彼なくしてムード音楽は語れないほどの偉大な存在です。 ここにご紹介する英デッカのオリジナル盤で、まるで滝が流れ落ちるかのように美しいストリングスの響きが奏でられる、マントヴァーニの代名詞〝カスケーディング・ストリングス〟も存分にお楽しみいただけます。 黄金の60、70年代ポップス、往年の銀幕の名曲、ミュージカルの傑作、英デッカのバックアップを受けたフルオーケストラのゴージャズな作品やストリングスが魅力的なクラシックや世界の民謡などの名曲も心が洗われる思いで聴き入ってしまいました。アヌンツィオ・パオロ・マントヴァーニは1905年、イタリア・ベニスに生まれ、1980年に逝去。はや40年の歳月が過ぎましたが、帝王カラヤンも彼のレコードから学んだものがあるんじゃないかと思うくらいの「カスケーディング・ストリングス」と呼ばれる、滝が流れ落ちるようなその美しいヴァイオリンの響きは、マントヴァーニの代名詞でもあり、今なお人々を魅了している。彼の父親はミラノ・スカラ座のヴァイオリン奏者で、アルトゥーロ・トスカニーニのもとで演奏していた。幼い頃英国に移住。マントヴァーニ自身はヴァイオリニストからライト・ミュージックに転向し、楽団指揮者、作・編曲者として記録的な成功を収めます。時はレコード産業に追い風が吹いていた時代で、英デッカの専属となったことで、ステレオ・レコーディングの恩恵を彼ら楽団は受けた。こうして英国人の音楽家として、ビートルズに次ぐレコード・セールスを記録するとともに、米国でのコンサートツアーは常に満員であった。彼の楽団の指揮者としては、1963年に一度だけ来日している。通販レコードのご案内GB DECCA SKL4640 マントヴァーニ楽団 時の過ぎ行くまま映画「カサブランカ」の主題曲だった「時の過ぎ行くままに(As Time Goes By)」をはじめ20世紀前半のミュージカル・ナンバーから1960年代のヒット「モア」(映画「世界残酷物語」主題曲)まで、さまざまなレパートリーをマントヴァーニ・サウンドならではのアレンジで聴かせる一枚。原題〝The Incomparable Mantovani And His Orchestra〟は「比類なきマントヴァーニ楽団」というような意味か。1960年代のマントヴァーニの勢いが感じられるタイトルですね。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 通販レコードのご案内GB DECCA SKL4044 マントヴァーニ楽団 コンチネンタル・アンコールムード・ミュージックというジャンルを確立し、絶大な人気を誇ったマントヴァーニ・アンド・ヒズ・オーケストラ。ヨーロッパ各国の人気楽曲を集め、ムード満点のアレンジでまとめたアルバム。「これぞマントヴァーニ」と誰もが納得する傑作アルバムです。カラー写真綴込み見開きジャケット ヨーロッパの名所の美しい写真が綴込みになったジャケットを眺めながらお聴きください。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで オリジナル通販レコードのご案内GB DECCA SKL4118 マントヴァーニ楽団 コンサート・スペクタクラースーザの「星条旗よ永遠なれ」から始まる、誰もが知っているメロディーを巧みにアレンジしたマントヴァーニ・サウンドが満喫できる一枚。パーシー・フェイス楽団の演奏で有名な「夏の日の恋」や「ポルカ雷鳴と電光」などブラスの響きが堪りません。オリジナル盤です。1960年発売。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 通販レコードのご案内GB DECCA SKL4118 マントヴァーニ楽団 コンサート・スペクタクラースーザの「星条旗よ永遠なれ」から始まる、誰もが知っているメロディーを巧みにアレンジしたマントヴァーニ・サウンドが満喫できる一枚。パーシー・フェイス楽団の演奏で有名な「夏の日の恋」や「ポルカ雷鳴と電光」などブラスの響きが堪りません。1969年発売。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで (さらに…)...
Read More
陽の下でオーケストラ・コンサートに接しているような◉ボールト指揮ロンドン・フィル◯ワーグナー・管弦楽曲集 Vol.4

陽の下でオーケストラ・コンサートに接しているような◉ボールト指揮ロンドン・フィル◯ワーグナー・管弦楽曲集 Vol.4

通販レコードのご案内 高解像度で視覚に訴えるような大人のお伽話。《カラー切手ドッグ盤》AU EMI OASD3071 エイドリアン・ボールト ワーグナー・管弦楽曲集 Vol.4 1975年、ボールト85歳の時の録音とは思えぬ鮮烈な演奏。本盤の第4集では、ワーグナーの醍醐味。テレビドラマでも耳にする「さまよえるオランダ人序曲」、「神々のワルハラへの入場」、「タンホイザーの大行進曲」、「ファウスト序曲」、「リエンツィ序曲」といったスケールのでっかい音楽で選曲。見通しの効いたワーグナーです。演奏もですが、録音も高解像度でワーグナーのおとぎ話の要素を音で見せてくれているような視覚的に訴えるところがあります。ワーグナーの情念、エロティカルなところは後退しきっていますが、その点食い足りなさ、カタストロフィー、欲情のはけ口は達成できないですが明るく陽の光の下でのワーグナー・コンサートに接しているようなレコードです。 品番34-15876レコード番号OASD3071作曲家リヒャルト・ワーグナーオーケストラロンドン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者エイドリアン・ボールト録音種別STEREO (さらに…)...
Read More
名曲、名演、名録音を満喫◉アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団 レスピーギ・ローマの噴水/ローマの松

名曲、名演、名録音を満喫◉アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団 レスピーギ・ローマの噴水/ローマの松

通販レコードのご案内レスピーギの華麗なオーケストレーションを忠実に再現した、アンセルメの模範的演奏。GB DECCA SPA227 (指揮)エルネスト・アンセルメ (管弦楽)スイス・ロマンド管弦楽団 (曲目)レスピーギ・ローマの松/ローマの噴水 「アッピア街道の松」に古代ローマの楽器をイメージして指定されているバンダのブッチーナ(Buccina)はサクソルン族を使用しています。詳細掲載ページレスピーギの代表作、ローマの松とローマの噴水は、カラフルでダイナミックなオーケストレーションで有名だが、本盤は、アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団の名コンビの演奏で、デッカの鮮明な録音も手伝い、レスピーギのオーケストレーションがくっきりと浮かんでくる。演奏のほうも説得力がある。 オーケストラは音程が不正確だったり、縦の線がずれていたりといった乱れもありますが、アンセルメならではのテンポ設定のうまさが光る明晰さ、明るいカラフルな響きのなかにも陰影をくっきりとつけていて、フレンチスタイルの鄙びたバソンの響きも古典的な雰囲気にうまく合っていました。 なお「アッピア街道の松」に古代ローマの楽器をイメージして指定されているバンダのブッチーナ(Buccina)はサクソルン族を使用しています。水牛の角のような形状の金管楽器でバルブやピストンもなく自然倍音を奏でるしか無い、この楽器は1930年代にドイツのアレキサンダー社によって復元されナチスドイツの親衛隊が吹いている写真も存在しますが、レスピーギがこの楽器の音を実際に聞いたのかという事実はわかりません。現実のスコアには自然倍音以外の音も記譜がされており、レスピーギ自身は、ソプラノとテナーについてはフリューゲルホルン、バスについてはユーフォニウム若しくはバリトンを想定していたようです。1963年1月スイス、ジュネーブのヴィクトリア・ホールでの録音。火事により失われてしまったヴィクトリアホールの響きを見事に捕らえた録音も良く、オルガンの重低音にうまく乗ったオーケストラの響きが空間に豊麗に拡散していく様子がはっきりとわかります。 伝説のホールで幾多の名録音が生み出された ― ジュネーヴのヴィクトリア・ホールは優れた音響を誇るうえに、レコーディング・スタジオとしても最適でした。指揮台の頭上に吊るしたデッカツリーといわれる3本のマイクロフォンのみで収録されたにもかかわらず、圧倒的な色彩感と空間性が再現されています。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトレコード番号SPA227作曲家オットリーノ・レスピーギオーケストラスイス・ロマンド管弦楽団指揮者エルネスト・アンセルメ録音種別STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国GB(イギリス)盤BLUE WITH SILVER LETTERING, STEREO 1枚組 (120g), Stamper 1W/2Wレーベル・ガイド《SPAシリーズ》英DECCA社の廉価版シリーズは、1960年前後に第1の廉価盤シリーズ「Ace of Clubs/Ace of Diamond」を発売します。その後、1970年代に入ると第2の廉価盤シリーズ「Eclipse」を発売します。そして、第3の廉価盤シリーズとして「The World of Great Classics」として「SPAシリーズ」を発売します。本盤は、その第3の「SPAシリーズ」なのですが、クラシック入門編といった趣で演奏者の全然違う録音を組み合わせた編集も多く、コレクション的には価値が低いものの、音質的にもSXLシリーズより僅かスッキリした感はありますが、DECCA社らしい高音質(Hi-Fi)となっています。同じソースでも、SXLオリジナルの1/5~1/10程度の費用で入手できるので、コストパフォーマンスの高い盤としてオススメできます。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダー番号34-23673販売価格3,300円(税込) (さらに…)...
Read More
響きは理知的で悠揚迫らざる★指環組曲風の《第3集》 クレンペラー指揮フィルハーモニア管 ワーグナー・管弦楽曲集 第3集

響きは理知的で悠揚迫らざる★指環組曲風の《第3集》 クレンペラー指揮フィルハーモニア管 ワーグナー・管弦楽曲集 第3集

通販レコードのご案内迫力満点で極限的なスケールが終始維持されている上に、透明で深い静謐感を持った弱音も意味深く、ここで繰り広げられている音楽世界に陶然とすることしか出来ないワーグナーの序曲、前奏曲集の極めて素晴らしいレコードだ。《英マジックノーツ・セミサークル盤》GB EMI SAX2464 オットー・クレンペラー ワーグナー・管弦楽曲集 第3集 全ての音に漲るエネルギーが尋常ではない。迫力満点で極限的なスケールが終始維持されている上に、透明で深い静謐感を持った弱音も意味深く、ここで繰り広げられている音楽世界に陶然とすることしかできない。迫力満点で極限的なスケールが終始維持されている上に、透明で深い静謐感を持った弱音も意味深く、聴き終えた時には放心状態。  四部作《ニーベルングの指環から》の4曲、楽劇「ラインの黄金」より「神々のワルハラへの入城」、楽劇「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」、楽劇「ジークフリート」より「森のささやき」、楽劇「神々の黄昏」より「ジークフリートのラインへの旅」の Side 1 は、交響楽章の趣きのある、およそ30分の手頃なプログラムだ。Side 2 には、歌劇「タンホイザー」より第3幕への前奏曲と舞台神聖祝典劇「パルジファル」より第1幕への前奏曲を並べることで、ワーグナーの中期と晩年を聴き比べると共に、中世ドイツの神聖な雰囲気を押し出すことが出来る。  クレンペラーはオペラ劇場の指揮者であったから、こうしたアイデアは手練れていただろう。ワーグナーの序曲、前奏曲集の極めて素晴らしいレコードだ。各面の取り合わせは EMI のレコードセールス面での要望もあっただろうが、第1集から第3集まで、曲の並びにまでクレンペラーの意思が貫かれている。CDでは、LP3枚分を2枚に、曲順を変えている。他の盤で発表された、《ジークフリート牧歌》と《ジークフリートの葬送行進曲》を、この4曲の流れに挟んでいるのは勢いを削いでしまって残念だ。 通販レコード詳細・コンディション、価格  収録曲:(1面)『ラインの黄金』~神々のヴァルハラへの入城/『ワルキューレ』~ワルキューレの騎行/『ジークフリート』~森のささやき/『神々の黄昏』~ジークフリートのラインの旅、(2面)『タンホイザー』第3幕への前奏曲/『パルジファル』第1幕への前奏曲 1961年、ロンドン、キングズウェイ・ホール優秀録音、名盤。プロダクトレコード番号SAX2464作曲家リヒャルト・ワーグナーオーケストラフィルハーモニア管弦楽団指揮者オットー・クレンペラー録音種別STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 MAGIC NOTES SEMI-CIRCLE, STEREO 1枚組 ( 150g ), Release 1963, Stamper 6/10。コンディションジャケット状態EXレコード状態EX製盤国GB(イギリス)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-21862 販売価格 5,500円(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
Read More
DGGに無い魅力が本盤に有る*カラヤン指揮ベルリン・フィル ドヴォルザーク・新世界より、スメタナ・モルダウ

DGGに無い魅力が本盤に有る*カラヤン指揮ベルリン・フィル ドヴォルザーク・新世界より、スメタナ・モルダウ

決して手抜きをしないのがカラヤンと完璧主義者のレッグ・コンビが生み出した陶酔。理想的なレコード・サウンド! スタイリッシュなドヴォルザークの《新世界より》です。  この名曲はドヴォルザークの交響曲第9番ですが、レコード盤のラベル面、レコード・カバー裏のライナーを見ればわかりますが、交響曲第5番と表記されています。カラヤンは DGG でも同曲をレコード発売しますが、それでは「第5(9)番」と初版では印刷されている。  ドヴォルザークの原典版がチェコ国内では整備され始めていましたが、国際版で作品番号の変更が行われるようになった時期だったから、まだローカル色がどうこうという状態じゃなかった。カラヤンがつくる洗練されたスタイルこそがドヴォルザークの一般音楽ファンに浸透させるのには大きな働きとなったと信じている。 カラヤンは同曲を何度も録音しており、EMIだけで2回録音していますが、これは1957-58年の旧録音で、カラヤン壮年期のベルリン・フィル就任3年目のセッション。カラヤンの英国コロムビア/EMI録音は基本的にフィルハーモニア管弦楽団ですが、これは珍しいベルリン・フィルとの録音。  この時期、DGG 専属だったベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と EMI への録音が始まる。レッグが EMI から去るのも間近と思われていたこの頃で、カラヤンの DGG 移籍のための手切れ金替わりとされる。懐疑的な思いを EMI はステレオ録音に持っていて、一方ではステレオ録音をしたいというカラヤンの強い希望を持っていて。その条件として EMI の提案がベルリン・フィルを指揮しての《新世界より》だったのだろう。  英コロムビア時代のカラヤンの指揮は殆どがフィルハーモニア管弦楽団ですが、本盤はコロムビア時代には大変珍しいベルリン・フィルハーモニーとの組み合わせ。《新世界より》には、フィルハーモニアでレコードを発売するよりも「ベルリン・フィルが EMI に初登場!」の効果は大きかっただろう。だったらステレオ盤で発売しても成果はあると算用したと思う。同じ日にヒンデミットの《画家マチス》も録音している。後に《モルダウ》を組み合わせる変更になったのかと想像する。 通販レコードのご案内昭和37年発売の日本コロムビア盤。JP COLUMBIA RS-3008 カラヤン ベルリン・フィル ドヴォルザーク:交響曲9(5)番「新世界より」、スメタナ:交響詩「モルダウ」英 EMI の偉大なレコード・プロデューサー ウォルター・レッグは戦後ナチ党員であったとして演奏を禁じられていたカラヤンの為に、レッグ自ら1945年に創立したフィルハーモニア管弦楽団を提供し、レコード録音で大きな成功を収めた。1954年にドイツ音楽界に君臨していたフルトヴェングラーの急逝にともない、翌55年にカラヤンは、ついにヨーロッパ楽壇の頂点ともいえるベルリン・フィルの首席指揮者の地位に登りつめた。ここでレッグとカラヤンの関係は終止符を打つが、この約10年間に残したレッグ&カラヤン&フィルハーモニアのレコードの数々は、正に基準となるようなレコードであったと断言出来ると思います。演奏はオーケストラに合奏の完璧な正確さを要求し、音を徹底的に磨き上げることによって聴衆に陶酔感をもたらせ、さらにはダイナミズムと洗練さを同時に追求するスタイルで、完全主義者だったレッグとうまが合ったのは当然といえば当然で、出来栄えも隙が無い。決して手抜きをしないのがカラヤンの信条であったという。DGG盤にない魅力が本盤には有ります。英コロムビア時代のカラヤンの指揮は殆どがフィルハーモニア管弦楽団ですが、本盤はコロムビア時代には大変珍しいベルリン・フィルハーモニーとの組み合わせ。記憶では本盤含めて2枚しかないと思います。1959年初発盤。■録音年月日:1957年11月28・29日、58年1月6・7日(新世界から)、5月18~20日(新世界から、モルダウ) ■録音場所:グリュンネヴァルト教会、ベルリン ■録音:ステレオ ■スタッフ:P:ウォルター・レッグ、E:ホルスト・リントナー 通販レコード詳細・コンディション、価格 録音秀逸オーディオファイル盤なのは言うまでもない。録音された時代と同じ空気を感じられるのが初期盤収集の楽しみを十二分に与えてくれる名盤です。プロダクトレコード番号RS-3008作曲家アントニーン・ドヴォルザークオーケストラベルリン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン録音種別STEREO1962.2発売日本コロムビア製ターコイズレーベル国内初出, STEREO 1枚組 155g 重量盤, 英国COLUMBIA同一スタンパー YRX 使用盤。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国JP(日本)盤LP黎明期の息吹が聴こえてきそうな程よく還暦迎えたような訂装、骨董盤としては奇跡的。60年前製造盤とは思えません。レーベル・ガイド 日本コロムビア社社史によると同社クラシック・レコードの歴史は、英コロムビア(EMI)、米コロムビア(CBS)から原盤の供給、それを国内盤として発売して生業立ててきました。 当時の日本国内情勢では米英からの供給代理店変更は当たり前、例として1960年に東芝音楽工業株式会社が設立され、1962年には英コロムビアとの契約を終了。さらに1968年には、CBSソニーレコード株式会社が設立。同年6月末日をもって、米コロムビアとの原盤供給使用契約が終結。これによって日本コロムビアは、EMIとCBSという二大メジャーレーベルの国内発売権喪失干されてしまいます。二大レーベルを失ったことにより、日本コロムビア社洋楽部門は、必然的に自主制作の道をたどって行くことなります。基本的に日本コロムビア社の製作は版権手放す1968年以前になります。 個人的にはマスターテープが移籍後のCBS/SONY制作盤より新鮮な時制作されている所為か、同じワルター、セル、バーンスタイン等々指揮者からブダペスト四重奏団などの室内楽問わず中域厚く好んで聞きますが、今となっては日本コロムビア盤は半世紀以上前の製造でニアミント盤探すのには苦労しています。オーダー・リンクと販売価格詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-27118 販売価格 2,750円(税込) (さらに…)...
Read More
ナチ侵略へのプロパカンダ★長岡鉄男外盤A級セレクション アバド プロコフィエフ:カンタータ アレクサンドル・ネフスキー

ナチ侵略へのプロパカンダ★長岡鉄男外盤A級セレクション アバド プロコフィエフ:カンタータ アレクサンドル・ネフスキー

壮絶な録音で、まさに大画面を見る感じ。通販レコードのご案内《長岡鉄男・外盤A級セレクション盤》DE DGG 2531 202 クラウディオ・アバド プロコフィエフ:カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」若きアバド&ロンドン交響楽団による名演、アナログ最終期の優秀録音です。 中世ロシアの英雄、アレクサンドル・ネフスキーを描いた1938年公開の映画音楽としてプロコフィエフが作曲。翌1939年に演奏会用の楽曲として再構成し、カンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』として初演されました。ロシア音楽を好むアバドは、とりわけムソルグスキーとプロコフィエフが得意。こちらの「アレクサンドル・ネフスキー」とアルゲリッチやミンツとの協奏曲、そして「ロメオとジュリエット」は新旧ともに最高の演奏に思います。シカゴ響との「キージェ中尉」も凄まじいオーケストラ演奏と録音で、大太鼓が腹に響くものでした。 アバドとロンドン響の名盤は、録音も目覚しくよい。このカンタータは、表題音楽ですので、非常にわかりやすく、迫力も満点。強弱のダイナミックレンジが広くて、どんな大きな音でも、細部がよく聴こえる。長岡鉄男氏が「外盤A級セレクション」(第1巻)で評されていたとおり、壮絶な録音で、まさに大画面を見る感じ。オブラスツォワの歌う哀歌、彼女の歌も素晴らしいけれど、オーケストラの美しさも特筆したい。氏の言われたとうりの音が眼前に展開するこの1枚です。1979年6月ロンドン、ワトフォード・タウン・ホール録音。アナログ最終期の優秀録音です。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27439 販売レコードのカバー、レーベル写真BLUE LINE, STEREO (110g), Release 1980。 シェークスピアの「夏の夜の夢に」メンデルスゾーンがつけた音楽や、ドーデの「アルルの女」にビゼーがつけた音楽は劇付随音楽とされるものですが、現代に於いては多くの作曲家が映画のサウンドトラック音楽を仕事の一つにしていますが、映像作品の創成期に、映画に音楽をつけることに熱を入れていたプロコフィエフが、「戦艦ポチョムキン」で有名なエイゼンシュタインの依頼で、1938年に、この「アレクサンドル・ネフスキー」の映画に付随音楽を作曲することとなった。 プロコフィエフは、この音楽から7編を抜き出し、カンタータ形式の声楽作品にしたてあげたのが、この曲。このカンタータは、表題音楽ですので、非常にわかりやすく、迫力も満点。プロコフィエフの音楽は、ドラマテックであるとともに、国を蹂躙されて苦しむロシアの民を深刻に描いたり、戦士を悼んだ独唱が入ったり、最後は賛歌ありと、なかなかヴァラエティー豊かで楽しめる。 故郷に帰ったならば伝えよ、ロシアは甦った。恐れず、訪れよと。ただし、剣を手にとる者は剣によって滅びる。ロシアは永遠にこの信念を変えることはない... 反骨者が作る国威発揚映画、骨太の歴史劇。 広大な国土と豊富な資源に恵まれているロシアは、東方からは蒙古、西方からは北欧諸民族の征服の野望の的となっていた。13世紀、蒙古との戦いで疲幣しきっていたロシアにスウェーデン軍が侵攻を開始した。ゲルマン騎兵団が侵攻し、残虐な戦いぶりで緒戦を勝利におさめていた。そこで憂国の民衆は、スウェーデンを屈しさせたノヴゴドロゴ公アレクサンドル・ネフスキーを将に迎え、ゲルマンとの決戦に臨んだ。エイゼンシュテイン初のトーキーで、クライマックスの計算し尽くされたチュード湖上のシークエンスは全体の三分の一にもあたり、壮麗無比の迫力。プロコイエフの音楽と有機的に結びついた一大映像シンフォニーとなっている。 湖の氷が割れゲルマン軍が湖水に呑まれていく場面も壮絶。美しい少女オリガを巡っての騎士ガブリーロとワーシカの争いなどのアクセントもあるにはあるが、 十三世紀のロシアに実在した名将アレクサンドル・ネフスキーが、西方から侵入したゲルマン軍をうちやぶって祖国の危機を救ったという故事を、製作当時西側からソビエトに重圧を加えていたナチをゲルマンになぞらえて描いたともいわれる歴史映画。 ほとんど主役は甲冑に身を固めた何千ものエキストラである。巻末に掲られる警句“剣を持って攻める者あらば……云々”でわかる通り、間近に迫ったナチ侵略への抵抗プロパカンダ映画。 戦艦ポチョムキン ウクライナ南部の港町オデッサが舞台となったこの映画は,ラトビア・リガ生まれのエイゼンシュテイン監督が,モンタージュ技法という言葉を世界に普及させたものとして映画ファンには有名になっています。実はエイゼンシュテイン監督は,1910年代にモスクワの参謀本部アカデミー東洋部で日本語を学び,それがモンタージュ技法に影響を与えたと言うから不思議ではありませんか。  例えば,「水と目の描写は“泣く(泪)”を意味する」といったことこそが「モンタージュ」だと彼の著作で述べられています。また,歌舞伎から「演技の切断」及び「演技の分解」のヒントを得たそうです。  オデッサに行くと「ポチョムキンの階段」と呼ばれるこの映画に使われた階段があります。どこにでもありそうな階段なのですが,不思議なことに階段の下から見上げると,階段と階段の踊り場(数カ所あります)が全く見えず,あたかも長い階段が連なっているかのように見え,また,上から見下ろすと階段部分が見えず踊り場だけが下まで連なっているかのように見えます。残念ながら,現在では踊り場部分が広告になっており,上から下まで広告という味気ない風景になってしまいました。  映画の中で,この階段を転げ落ちる乳母車のシーンがあるのですが,これに似たシーンは,映画「アンタッチャブル」を初め多くの映画の中に見られ,「戦艦ポチョムキン」が映画界にもたらした影響の大きさを測り知ることができます。通販レコード詳細・コンディション、価格プロダクトレコード番号2531 202作曲家セルゲイ・プロコフィエフ演奏者エレーナ・オブラスツォワオーケストラロンドン交響楽団 ロンドン交響楽団合唱団指揮者クラウディオ・アバド録音種別STEREOコンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国DE(ドイツ)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-27439 販売価格 ¥2,750(税込) https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27439 (さらに…)...
Read More
音楽を物語る◉ミュンシュ指揮パリ管◉ラヴェル・ボレロ、スペイン狂詩曲、ダフニスとクロエ、亡き王女の為のパヴァーヌ

音楽を物語る◉ミュンシュ指揮パリ管◉ラヴェル・ボレロ、スペイン狂詩曲、ダフニスとクロエ、亡き王女の為のパヴァーヌ

Charles Munch, Orchestre De Paris – Ravel – Bolero, Rapsodie Espagnole, Pavane Pour Une Infante Défunte, Daphnis Et Chloé, Suite N° 2 – La Voix De Son Maître 2C 069-1023 超一流芸術家の貴重な遺産、熱狂的な名演、迫力満点の名録音をランキングする時の屈指の決定盤。ゆったりとしたテンポでラヴェルの美しい旋律が引き立てられた名演。この年代のパリ管は本当に美しい! 仏製見開きジャケット。 通販レコードのご案内FR VSM 2C069-10239 ミュンシュ ラヴェル:管弦楽曲集 ミュンシュは音楽が持っているのストーリー性を、物語の様な視点で語りかけてくる。それが度を越すケースが多いのだけど、熱を持って表現する。ベルリオーズの幻想交響曲とブラームスの第1交響曲でのミュンシュがドライヴするパリ・コンセバトワールの燃焼ぶりは永遠に色褪せることがない。ミュンシュのキャリアはヴァイオリニストからスタートしていますが、若かりし頃、ゲバントハウスのコンマスに就任、その時の指揮者がフルトヴェングラーだった。毎日その巨匠の目の前に座って多くのことを習得したことから、しらずと例の拍子をぼかす内容重視の指揮法はフルトヴェングラーの指揮姿から身につけたものと推察出来ます。 ミュンシュは当時ドイツ領だったストラスブルク出身であることから、れっきとしたドイツ人であるがゆえにブラームスなどのドイツモノまで得意としていたのは当然、彼の演奏で聞いても見たかったがバッハも熱愛していた。そのアイデンティティあってこそのベルリオーズなどのフランスモノでの情熱的な指揮ぶり、爆発的な熱気あふれる音楽表現で感動的。 有名な幻想交響曲と並ぶミュンシュ最晩年の録音の1つ。パリ管とのラヴェル名曲選。特にボレロは名演の誉れ高く、遅いテンポではじめ徐々にテンポを速めて興奮に持って行きますが、ソロのうまさも抜群です。音質は極めて鮮明、且つ華麗な音色。鮮度感も抜群で少しも古さを感じません。ボレロダフニスとクロエ組曲No.2亡き王女のためのパヴァーヌスペイン狂詩曲初発は1969年発売。ステレオ録音。 プロダクト 品番34-26429商品名FR VSM 2C069-10239 ミュンシュ ラヴェル:管弦楽曲集レコード番号C069-10239作 曲家モーリス・ラヴェルオーケストラパリ管弦楽団指揮者シャルル・ミュンシュ録音種別STEREO コンディション ジャケット状態M-レコード状態M-製盤国FR(フランス)盤カルテ(協奏曲)NEW NIPPER, STEREO (120g), Stamper 21F/21J, 仏製見開きジャケット。 オーダー・リンクと販売価格詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダーは品番 / 34-26429販売価格3,850円(税込) (さらに…)...
Read More
モダン楽器のよさを満喫◉ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管 バッハ・ブランデンブルク協奏曲 第3、5番

モダン楽器のよさを満喫◉ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管 バッハ・ブランデンブルク協奏曲 第3、5番

ドイツの伝統を踏まえたバロック音楽の演奏としては無視できない内容だ。GB DECCA SWL8001 ミュンヒンガー バッハ・ブランデンブルク協奏曲3,5番ブランデンブルク協奏曲第5番は第1楽章のフルートに柔らかく暖かい弦がらみながらのゆったりとした流れに、この曲の良さを実感します。  第2楽章での、フルートの寂寥感に暖かいヴァイオリンのコントラスト、支えるチェンバロのトリオが味わい深く、そして、第3楽章の非常に明快なフーガが展開されていく様子は聴いていて実に心地よいです。  ミュンヒンガーの《ブランデンブルク協奏曲》は、しっかりとした音の輪郭、そして弦楽器のつやのある音色。それに手ごたえのある音のアンサンブルが、何よりも心地よく響いてくる。このミュンヒンガーの演奏はバロック音楽が大人気になるきっかっけを作ったとして有名、非常にリズムがしっかりしており、骨太でな音楽です。たっぷりの安定感で、ひたすらしっかりとしています。まるで、ずっしりとした大木がぐいっとパワフルに生えているような、ゆるぎのない素晴らしい演奏となっています。また、弦楽パートを中心とした楽器の音色は、かなり明るめで、加えて、この演奏にはそれほどの深刻さがありません。つまり、音楽を聴いて何かを深く考えてしまうということとは無縁の演奏のタイプです。 言い換えればミュンヒンガーの《ブランデンブルク協奏曲》は非常にかっちりとしたスキの無い、安定感に満ちた演奏。そして、それほど心に響くようなものではなく、それでいて各楽器は極めて美しく鳴り響いていて素晴らしい。  素晴らしく美しく響いている。これが物足りないようなときもありますが、それでもいつの間にかバッハの世界に浸りこむことには抵抗の出来ない魅力の力でしょう。 (1) record date:1958年10月 (2) record session:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール (3) p&e:ジェームズ・ウォーカー (4) addition:優秀録音、名盤 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクト 品番34-22206商品名GB DECCA SWL8001 ミュンヒンガー バッハ・ブランデンブルク協奏曲3,5番レコード番号SWL8001作曲家ヨハン・セバスティアン・バッハオーケストラシュトゥットガルト室内管弦楽団指揮者カール・ミュンヒンガー録音種別STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 "ORIGINAL RECORDING BY THE DECCA"WIDE BAND WITH GROOVED ED1, STEREO (80g)10inch盤, Release 1959, Stamper 2M/2M。 コンディション ジャケット状態EXレコード状態EX++製盤国GB(イギリス)盤 現代的な感覚に裏打ちされた整然たる演奏で、その骨格のしっかりした造形の美しさと緻密なアンサンブルは抜群のものである。1958年10月の音響の良いヴィクトリア・ホールでの録音。独奏者にクロツィンガー(ヴァイオリン)、コッホ、アゾネ(ヴィオラ)、ヴァルヒャ(チェロ)、グラス、フルードリッヒ・メス(フルート)、レヒナー(ハープシコード)。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダー番号34-22206通常価格3,850円(税込) (さらに…)...
Read More
これぞウィーン・フィル!◆クレメンス・クラウス リヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲル」「ドン・ファン」

これぞウィーン・フィル!◆クレメンス・クラウス リヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲル」「ドン・ファン」

通販レコードのご案内クラウスの音楽の様式的な古さを顕わにしていることでもあるのですが、そのとろっとした響きの美しさこそ「これぞウィーン・フィル!」と思わせるものがある。《英ffrrオレンジ金文字フラット盤》GB DECCA LXT2549 クレメンス・クラウス R.シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲル」「ドン・ファン」 楽劇『アラベラ』の初演を行うなど、リヒャルト・シュトラウスとの親交が深かったクレメンス・クラウス。ニュー・イヤー・コンサートの創設者でもあるクラウスならではの、ウィーン・フィルと一体となったリズム感あふれる名演奏です。 これぞウィーン・フィルの美質 ウィーンの生んだ名指揮者、クレメンス・クラウス(1893〜1954)は、大戦後、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やバイロイト音楽祭、ザルツブルク音楽祭のほか、バイエルン放送交響楽団、バンベルク交響楽団などに出演する多忙な生活を送っており、指揮活動のピークを迎えていました。  余談ながら、1930年からはヴィルヘルム・フルトヴェングラーの後任としてウィーン・フィルの常任指揮者となったクラウスは、ベルリン国立歌劇場の音楽総監督、そして1937年から終戦までバイエルン国立歌劇場の音楽総監督を務めて、1941年から1944年までザルツブルク音楽祭の音楽総監督を務めるなど、映画「サウンド・オブ・ミュージック」が描くような、ブルーノ・ワルターやヘルベルト・フォン・カラヤンら多くの音楽家が翻弄している渦中にあって、これでもかというくらい独墺圏のポストを広く席巻してます。その反面、ウィーン、ベルリン、ミュンヘンというドイツ語圏の三大歌劇場の音楽監督を歴任した人にしては残されたクラウス自身の録音がとても少ない。そこにはベートーヴェンやブラームスはあまり得意ではなかったようだったことにも理由がありそうだが、モーツァルトやリヒャルト・シュトラウスでの独特の華やかでしなやかな音楽は現在聞いても、きわめて魅力的である。クラウスの棒によるシュトラウスは、ヨハンの方もリヒャルトの方も困ってしまうほど面白い。  クラウスは若い頃からリヒャルト・シュトラウスに信頼されており、『アラベラ』『平和の日』『ダナエの愛』『カプリッチョ』の初演を任されていたほか、『カプリッチョ』では台本も書くという親密な関係でもありました。彼の師匠に当たるリヒャルト・シュトラウスを指揮したクラウスの演奏は、どれもこれもウィーン・フィルの美質を惜しげもなく振りまいていて、ヴァイオリンのソロが大きな役割を果たす『ツァラトゥストラはかく語りき』や『英雄の生涯』ではコンサート・マスターのヴィリー・ボスコフスキーがソロをつとめています。戦後、ウィーン・フィルのセッション録音に取り組んでいたデッカ・レーベルで1950年から行ったのが、前年9月に亡くなったリヒャルト・シュトラウスの作品のレコーディングでした。 『ツァラトゥストラはかく語りき』に『英雄の生涯』、『ドン・ファン』『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』『家庭交響曲』『ナクソス島のアリアドネ組曲(町人貴族)』『ドン・キホーテ』『イタリアより』 という有名作品に加え、オペラ『サロメ』全曲という傑作の数々が、モノラルながら優れた音質で遺されています。そしてクラウスの音楽の様式的な古さを顕わにしていることでもあるのですが、そのとろっとした響きの美しさこそは「これぞウィーン・フィル!」と思わせるものがあります。 ウィーン・フィルと一体となったリズム感あふれる名演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏は、蓄音機時代から数多くレコードが聴かれ続けています。ブルーノ・ワルターとの田園交響曲やモーツァルト、マーラーは現代でも避けては通れない音楽遺産です。  そうしたレコード発売を目的としたものではない大戦前のウィーン国立歌劇場のライブ録音が、たくさん残されていますがクレメンス・クラウスが資料的なものとして録音を認めたことから1933年から始まったもので、クラウスがウィーンを去った後も続き、1944年まで続けられたものです。  テープレコーダーが実験段階だった頃で、SP盤への録音のため、せいぜい数分程度ずつの断片的なものでしたが、この時代にこれだけまとまった数の録音は非常に貴重。これだけでも貴族的な容姿さながら。この時代に登場する指揮者といえば、このクラウスをはじめ、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ワルター、ハンス・クナッパーツブッシュ、カール・ベーム、ヴィクトル・デ=サーバタ、リヒャルト・シュトラウス、ロベルト・ヘーガー、ルドルフ・モラルト、レオポルト・ルートヴィヒ、フランツ・レハール、NHK交響楽団でお馴染みのヴィルヘルム・ロイプナー、フェリックス・ワインガルトナーなど、錚々たる面々。  クラウスはウィーン少年合唱団を経て、ウィーン音楽院で学び、さまざまな歌劇場で指揮者として活躍、1929年、フランツ・シャルクの後を継いでウィーン国立歌劇場の音楽総監督に就任したのは、36歳の時。1歳下のベームが1回目のウィーン国立歌劇場の音楽総監督に就いたのは49歳の時、ヘルベルト・フォン・カラヤンが就任した時には48歳ですから、クラウスが生粋のウィーンっ子とは言え、いかに才能が高く評価されていたかの現れでしょう。しかも、クラウスが辞任した1933年をもって、ウィーン・フィルが常任指揮者制度を廃止しています。 「ナチスの指揮者」というレッテルのために戦後はしばらく演奏活動が禁止されていましたから、戦後の録音はほぼ1950年からスタートしています。それだけに、新しく再開されるウィーンの国立歌劇場の音楽監督に自分が指名されることを、クラウスは疑いもしていなかったのでしょう。ところが、結果は、このような優美さと高貴さをたたえた指揮者ではなく、木訥な田舎もののベームがその地位を手に入れるのです。  結局は、ベートーベンが指揮できないような指揮者がウィーンのシェフでは困ると言うことでしょうし、さらに言えば、何処まで行っても「ナチスの指揮者」という影が、新しく船出をするウィーンの国立歌劇場には相応しくないと判断されたのでしょう。そして、1954年の5月に演奏先のメキシコで急死した。 1950年6月16日ウィーン、ムジークフェラインザールでのセッション、モノラル録音。 通販レコード詳細・コンディション、価格プロダクトレコード番号LXT2549作曲家リヒャルト・シュトラウスオーケストラウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者クレメンス・クラウス録音種別MONO 販売レコードのカバー、レーベル写真 ORANGE WITH GOLD LETTERING, MONO FLAT (200g), Stamper 2A/1A。コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国GB(イギリス)盤《Decca ffrr Gold inner-groove》 英国 DECCA ffrr 録音LP、LXT ナンバーのオリジナル。1958年頃までのプレスで、オレンジ地に金文字の『内溝』タイプ。耳マークがあります。音場型のステレオ盤に比べてモノラルは音像型。総じてモノラル盤の音質はステレオ盤より中低音域が厚く、コシがあるので同じ演奏のステレオ盤より明らかに好ましいものも少なくない良い音です。また、こうしたモノラル盤は単にモノーラルになっているだけではなく、ステレオ盤とは別にセッション録音したのがあります。モノーラル盤はステレオ盤より力感があり、そこはブルーノートのモノラル盤と共通していますが奥行きでオーケストラの存在感を出している点で、わたしはオレンジラベル盤が好きです。通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 オーダーは 品番 / 34-25194 販売価格 4,400円(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
Read More
器楽合奏の楽しみ*協奏曲仕立てでフルートを際立たせた ミュンヒンガー シュトゥットガルト室内管 バッハ・管弦楽組曲

器楽合奏の楽しみ*協奏曲仕立てでフルートを際立たせた ミュンヒンガー シュトゥットガルト室内管 バッハ・管弦楽組曲

通販レコードのご案内ミュンヒンガーのバッハも現代においては『色あせて』聞こえる《仏オレンジ・レーベル金文字 10inch盤》FR DECCA LX3043 ミュンヒンガー バッハ・管弦楽組曲 バロック時代の「組曲」とは、ヨーロッパ各地に起源を持つ舞曲を組み合わせた器楽合奏曲の1ジャンル。その中でも現在最も親しまれているのが大バッハの管弦楽組曲。ミュンヒンガーの指揮で、独奏フルートが華やかに活躍する第2番。ゆったり目のテンポで、身をゆだねていると落ち着いた気持ちにさせる演奏です。  ミュンヒンガーは第1ヴァイオリンとフルートを重ねて書いてある部分を、協奏曲仕立てでフルートを際立たせたり合奏で盛り上げたりと工夫しているようで、器楽合奏の楽しみ、躍動美、そんな雰囲気をミュンヒンガーの演奏からは感じます。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクトBach, Karl Münchinger, Stuttgart Chamber Orchestra ‎– Suite No.2 In B Minorレコード番号LX3043作曲家ヨハン・ゼバスティアン・バッハオーケストラシュトゥットガルト室内管弦楽団指揮者カール・ミュンヒンガー録音種別MONOORANGE WITH GOLD LETTERING, MONO 1枚組, Stamper 1B/1A。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディションジャケット状態EX-レコード状態VG製盤国FR(フランス)盤通販レコード詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-6645 特別価格 1,320円(税込) 通常価格 1,650円 (さらに…)...
Read More