ブルックナー・ファン必聴のケンペ チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 交響曲8番 2種

ブルックナー・ファン必聴のケンペ チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 交響曲8番 2種

ブルックナー・ファン、ケンペ・ファン、必聴の名盤。通販レコードのご案内CH exlibris EL16 607 ルドルフ・ケンペ チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 ブルックナー:交響曲8番ケンペらしい、ドイツらしい引き締まって美しい弦の響きと、意外に豪快な金管の組み合わせが絶妙な名演。スイスの高級レコード頒布会社Ex Librisから1973年に発売され、録音の優秀さでも話題となりました。権利関係が複雑なためか2000年代までCD化されず、幻の名演としてマニアの間で再発が待望された名盤のオリジナル盤です。1971年11月12・13日チューリッヒ、トーンハレ録音。日本ではLP2枚組としてケンペが亡くなる直前の1975年に発売され、その解説を担当した評論家宇野功芳が「極めてユニークで内省的な演奏」と紹介しました。評判のクナッパーツブッシュや朝比奈、後年話題になったヴァントと聴き比べても、ケンペ盤は同じようなアプローチのようでいて、宗教性とか、虚心坦懐に音楽と向き合うとか、そういう言葉では括れない態度を感じます。ケンペは言うさがすべきではない。めぐり合うべきである。さがすということは、意識的な小細工を意味する。めぐり合うのは、作曲者とその音楽に対する献身の結果である。〝内省的〟とは、神に畏怖しながらも、萎縮することなく対峙しているケンペの裸の心を評言している。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 通販レコードのご案内CH TUDOR 1974/3/4 ルドルフ・ケンペ ブルックナー・交響曲第8番この盤はケンペが亡くなくなる直前にTUDORレーベルから発売された、Ⓟ1974盤。オリジナルのEx Libris盤は、Ⓟ1973。この録音は70年代前半に登場した4チャンネル再生システム用に録られたこともあり残響豊か。チューリヒ・トーンハレのホールトーンを感じさせており、ブラスが響きわたるときの充実感は特に素晴らしい。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで (さらに…)...
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プレミアム盤撰 ― 決定盤〝ウラニアのエロイカ〟、デ・ヴィートの高額盤、セルが生涯愛していたシューマンの交響曲

プレミアム盤撰 ― 決定盤〝ウラニアのエロイカ〟、デ・ヴィートの高額盤、セルが生涯愛していたシューマンの交響曲

決定盤〝ウラニアのエロイカ〟通販レコードのご案内US URANIA URLP7095 フルトヴェングラー ベートヴェン:交響曲3番「英雄」ピリオド楽器演奏や、ベートーヴェン時代の音楽習慣が研究されて、それを反映した現代の演奏に慣れきると、極めて遅いテンポで、じっくりと始まって徐々に巨大に高揚していく。しかし、音楽が停滞したりもたれると感じることは全く有りません。 フルトヴェングラーの演奏は急激なアッチェレランドなど部分的なデフォルメに驚かされるが、決して全体の統一感を損なわないし不思議と構造的な破綻を感じない。そんな相反することを同時に成し遂げられる演奏家はフルトヴェングラーしか居ないし、人間感情の吐露が神々しさと凌ぎ合っているところに魅力を覚えるのでしょう。 伝え方がフルトヴェングラーは演奏会場の聴衆であり、ラジオ放送の向こうにある聴き手や、レコードを通して聴かせることを念頭に置いたカラヤンとの違いでしょう。1953年に米ウラニア社から発売され、フルトヴェングラー自身の訴えによって一時発売が中止され幻と化した、高名な〝ウラニアのエロイカ〟 ― いまだ決定盤と言われる名演奏、1944年とはとても信じられない生々しい音質、すべてが圧倒的なオリジナル盤です。細かな擦れ跡はありますが、ジリパチノイズ程度で、周期的なスクラッチノイズはありません。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 鮮度では群を抜いている ― 一枚のレコードの範疇を超えた高額盤。通販レコードのご案内GB EMI ALP1856 ジョコンダ・デ・ヴィート/クーベリック バッハ ヴァイオリン協奏曲/モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番名手が楽器を選ぶのか。楽器が弾き手を選ぶことも有るようだ。 中古のアナログ・レコードの中でヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタのレコードには目ン玉の飛び出る超高額盤が多い。 残された録音は少ないジョコンダ・デ・ヴィート。本盤もその残された貴重な記録の一枚。 このレコードを聴かなければ、それは解らない。屈指のストラディヴァリウスの明るく艶やかな高音、まろやかな逞しさを持つ低音で音楽の旋律美が味わえる。そこを味わいたいから競うようにコレクションされるのだ。一枚のレコードの範疇を超えた超高額ではあるけど、ストラディヴァリウスの銘器を名手が弾いた様々な音色を手元に持てるのです。 過去に様々な形で復刻されてきましたが、全く新鮮な感動を与えてくれるでしょう。GB EMI ALP1856 ジョコンダ・デ・ヴィート/クーベリック バッハ ヴァイオリン協奏曲/モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番" title=">GB EMI ALP1856 ジョコンダ・デ・ヴィート/クーベリック バッハ ヴァイオリン協奏曲/モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番" itemprop="image">HMVのステレオ初期のオリジナル盤は、クラシック音楽のすべてのLPレコードの中でも最も入手の難しいLPの一つといわれているものです。本盤の状態なら軽く$5000以上する世界一発掘が困難な高額盤EMI ASD429のモノ盤。恐らく当盤は鮮度では群を抜いていると思われます。デ・ヴィートの燃えるように情熱的で鮮やかなヴァイオリン・ソロに圧倒される思いで、ティボー譲りの魂の叫びが直接聞こえてくる。楽器の輝きだけに限らず音楽の流れもスムーズでウィットに富んでおり、イタリア特有の燦々と降りそそぐ陽の光に照らされながらのびやかに朗々と演奏しているような趣があり、その豊潤で実り豊かな表現を存分に堪能することができました。 ウォルター・レッグ肝煎りでバッハは1959年6月24、25日ロンドン、アビーロード・スタジオ モーツァルトは1959年1月21、22日、11月6日ロンドン、キングズウェイ・ホールセッションで収録したデ・ヴィートの数少ないEMIオリジナル盤です。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで セルが生涯にわたって愛していたシューマンの交響曲通販レコードのご案内GB COLUMBIA SAX2506 セル シューマン:交響曲3番「ライン」/マンフレッド序曲セルの最大の業績はオハイオ州の地方都市クリーブランドのオーケストラを、大都会のニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス各オーケストラに比肩する、いや場合によっては凌駕する全米屈指の名門オーケストラに育て上げたことではないでしょう。その演奏スタイルは独裁者と揶揄されたセルの芸風を反映して、驚くべき透明さや精緻とバランスを持って演奏することであったという。 セルはまたオーケストラのある特定のセクションが目立つことを嫌い、アンサンブル全体がスムーズかつ同質に統合されることを徹底したとも云う。こうしたセルの演奏からまず伝わってくるのは、あたりを払うような威厳であり、作品の本質を奥底まで見つめようとする鋭い視線が窺える。 ハンガリー生まれの指揮者ジョージ・セルは、生涯にわたってシューマンの交響曲を愛していました。1930年、彼がセントルイス交響楽団を指揮してアメリカ・デビューを果たしたときの演目はシューマンの「ライン交響曲」でしたし、以後も彼は折に触れてシューマンの交響曲を取り上げてきました。絶頂期のクリーヴランド管弦楽団のみごとなアンサンブルと音色の美しさは特筆すべきもので、オーケストラ全体がまるでひとつの楽器のように聴こえます。この代表作シューマンの「ライン」はステレオ初期の決定盤として何度も再発売されてきた名盤中の名盤。セルは気品あふれる表現で聞かせてくれます。ジョージ・セルはオーストリア=ハンガリー帝国時代のブタペストで生まれました。3歳からウィーン音楽院でピアノ、指揮、作曲を学び、11歳でモーツァルトのピアノ協奏曲を弾いてピアニストとしてデビュー。ヨーロッパ各地へ演奏旅行を行い、自作曲も披露、「モーツァルトの再来」とも評されます。作曲家・指揮者だったリヒャルト・シュトラウスに認められ、ベルリン国立歌劇場のアシスタント指揮者となったのは、18歳のとき。オーストラリアへの演奏旅行の帰途に第二次世界大戦が勃発、トスカニーニの援助でNBC響の客演指揮者として迎えられる形でアメリカにとどまり、帰国をあきらめざるを得なかった。 戦後早々にクリーヴランド管弦楽団の音楽監督に就任。経営陣から一切のマネジメントの権限を手に入れたセルは大改革を行います。楽団員の半分以上を解雇し、罵声を浴びせながらも徹底した訓練を行い、10年足らずで世界第一級のオーケストラに育て上げました。 そんな怖いセルがウィーン・フィルの客演に招かれたときのエピソードは有名です。ウィーン・フィルの団員たちが、彼の指揮に対して勇気を出して文句をつけたときのこと、セルはきっぱりとこう言ったそうです。わたしは諸君に招かれてきた。だから諸君は私を追い出すこともできる。つまり二つの道がある。諸君の馴染んだやり方でやるか、わたしのやりたいようにやるか。わたしは最初のやり方に賛成しない。だから第二の道しかないわけだ!感情移入を行わない禁欲的で厳密な解釈と終身雇用が日常だった日本では特に「冷徹な」指揮者とする評価が、米COLUMBIAの日本での発売元が、CBSソニーになったことも相まって、マイナスのイメージもあったが、楽譜に書かれている指示に正直であれば、作曲家のイメージした音楽が顕現するのです。 ギルドシステムの強かったアメリカの楽団スタイルを、固定メンバーとし、オーディションを勝ち抜いた精鋭たちによって構成したことでカラヤンのベルリン・フィルでもできなかった、精密な完璧さという意味では比類のない演奏を実現した。 経営難にあったクリーヴランド管に、リヒャルト・シュトラウス時代の大編成は望むことはできなかったろうが、小編成であるが故緩やかな楽章での色彩豊かなアンサンブル、疾走感あふれる演奏で響きが引き締まり、強靭さが増すことをリヒャルト・シュトラウスから学んだことでもあったのではないか。 いわゆる「セルの楽器」の面目躍如とも言うべき精緻なアンサンブルを駆使して極めて引き締まった演奏を展開しているが、呼吸の浅い浅薄さには陥っていないものの、いささか血の通っていないメカニックな響きや、凝縮化の度合いが過ぎることに起因するスケールの小ささなど、様々な欠点として感じられることもおこるが、ことシューマンとドヴォルザークの交響曲に関しては、これらの楽曲への深い愛着にも起因すると思われるが、クリーヴランド管弦楽団の各団員にもある種の自由を与えるなど、より柔軟性のある演奏を行わせていて、いささかもメカニックな血も涙もない演奏には陥っておらず、各フレーズの端々から滲み出してくる滋味豊かな情感には抗し難い魅力に満ち溢れている。また、格調の高さにおいても比類のないものがあり、いい意味での知情バランスのとれた素晴らしい名演に仕上がっている。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで (さらに…)...
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音楽が影響をもたらすものはない/愛されていると意識すること〜愛の讃歌 エディット・ピアフのすべて

音楽が影響をもたらすものはない/愛されていると意識すること〜愛の讃歌 エディット・ピアフのすべて

「二人分の人生を生きたわ」と自らを回想したほど。波乱に満ちた人生を送ったピアフの全て。グラミー賞名誉賞を受賞した「ばら色の人生(La Vie En Rose)」からラスト・ソングまでをヒット曲で追体験する。通販レコードのご案内《仏パテ・マルコーニ盤》FR COLUMBIA 2C152-12 430/2 エディット・ピアフ 愛の讃歌「愛の讃歌」「ばら色の人生」など、数々の名曲を残したフランスの国民的シャンソン歌手、エディット・ピアフ。彼女の死後1973年に発売された、3枚組ベストアルバムです。1946年の「ばら色の人生」から、1963年最後の曲「ベルリンの男」まで、ピアフの一生を年代別にヒット曲で追った構成となっています。仏パテ・マルコーニ制作盤。盤の状態も良く、第2面7曲目以外ほぼノーノイズです。 Side-1La Vie En RoseLes Trois ClochesC'Est MerveilleuxUn Refrain Courait Dans La RueJ'm'en Fous Pas MalUn Homme Comme Les AutresLe Prisonnier De La TourSide-2Bal Dans Ma RueHymne à L'AmourIl Fait Bon T'AimerLa Fête ContinueLe Noel De La RuePadam... Padam...Bravo Pour Le Clown !Side-3Johnny Tu N'es Pas un AngeL'Effet Qu'tu M'faisLa Goualante Du Pauvre JeanSous Le Ciel De ParisPour Moi Tout'SeuleC'est A HambourgL'AccordéonisteSide-4Les Amants D'un JourL'Homme à La MotoComme MoiSalle D'attenteLa FouleJe Sais CommentMon Manège à MoiSide-5MilordNon Je Ne Regrette RienMon DieuLes Amants MerveilleuxLes Mots D'amourToujours AimerC'est Peut-être çaSide-6ExodusMarie TrottoirLes Amants - Edith Piaf; Charles DumontLe Diable De La BastilleA Quoi ça Sert L'amourLe Chant D'amourL'homme De Berlin オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 音楽はその日一日をいい気分にしてくれたり、ちょっとした気分転換ができます。しかし音楽には、テンションを上げてもエクササイズを促したり、痛みを紛らわせることはあっても、怪我を癒す力はありません。「戦争をやめさせるための音楽」というテーマで、3月18日にTokyoFMで放送された番組で村上春樹さんは、音楽に戦争をやめさせるだけの力があるのか?正直言って、残念ながら音楽にはそういう力はないと思います。でも聴く人に「戦争をやめさせなくちゃならない」という気持ちを起こさせる力はあります。と前置きして、広い意味での反戦歌を含む数曲をセレクションしていました。1990年代には、「モーツァルトを聴きながら勉強すると、テストでいい点数が取れる」という研究結果が広く知られていましたが、最近ではオフィスワーカーの生産性向上に最適な音楽など存在しない、ということです。  ライヴはパフォーマンスを楽しみに行くのではないでしょうか。20世紀最大のシャンソン歌手と言われたエディット・ピアフは1915年軽業師の父と路上の歌手を母に、パリの下町で生まれる。幼児から父に連れられて、場末の町から町を歌って歩いた。ピアフ10歳のとき、父親が病気になった。ピアフは街頭で「ラ・マルセイエーズ」を歌った。それで、お金を稼ぐことができた。18歳のとき、ルイ・ルプレに見いだされて、モーム・ピアフの名でデビュー。たちまち大スターとなった。生涯に280ものレコーディング曲を残し、とりわけ「バラ色の人生」(La Vie En Rose)と「愛の讃歌」(Hymne à L'Amour)は世界的なヒットとなった。ただし、華やかな男性遍歴、殺人容疑や交通事故、麻薬と酒に溺れた日々。「二人分の人生を生きたわ」と自らを回想したほど。波乱に満ちた人生を送った。  ピアフの恋愛と歌はほとんどいつも一緒。だから、ピアフが歌った歌をたどれば、誰と恋愛関係にあったのかが分かる。ピアフによって才能を見出された男たちは、ピアフが次の恋に落ちても、彼女から去ることはなく、友人関係を続け、ピアフのためのシャンソンを提供し続けた。だから、その人数は減ることはなく、増える一方だった。  恋に溺れ、破天荒な生活を送り、身体を壊し、傷つけば傷つくほどに、彼女が不幸を味わえば味わうほどに、ピアフの歌は凄みと切実さをまし、ファンはピアフへの愛情を募らせ熱狂し、その熱狂を受けてピアフは満たされた。ピアフは、とにかく愛し愛されている実感がほしかった。歌手には、聴衆、ファンの存在は不可欠だ。歌が命であるピアフにとって、聴衆はその命を育んでくれる存在だった。愛の実感がなければ、生きている実感が得られない。だから、ピアフは聴衆を大切にした。一つ一つの舞台に全力を投じるだけではない。彼らが喜ぶような人生を全力で生きた。  ピアフが亡くなったのは、1963年。47歳の若さだった。ペール・ラシェーズ基地にお墓がある。彼女のそのライフスタイルゆえに、カトリック教会のパリ大司教は葬儀におけるミサの執行を許さなかったが、その葬式には4万人以上のパリ市民が殺到し、パリ市内は大渋滞になったそうです。死はその翌日に公表されたが、同日に友人のジャン・コクトーが死去した。ピアフの死に衝撃を隠せず「何ということだ」と言いながら寝室へ入りそのまま心臓発作で息を引き取ったという。シャルル・アズナブールは第二次世界大戦後、パリの交通が完全にストップしたのはピアフの葬儀の時だけだったと述懐している。  ピアフの人生は品行方正ではないから、道徳の教科書にのることはないだろう。今日、ピアフはフランスで最も偉大な歌手の一人として記憶され、尊敬されている。フランスではいまだに彼女のレコードが売れ続けている。ピアフの歌も人生も、熱くて思いから、人生をただ軽やかに行きたいと願う人にとっては、少しうっとうしいかも知れない。彼女の生涯は悲劇的な私生活と一連の名声、そしてステージ上で轟くような力を備えた声と華奢で小さな姿がコントラストとして現れたものであった。  聴かれるための音楽じゃないもの。サティの家具の音楽であり、ラヴェルのボレロがそうでした。ピアフがナイト・クラブのマネジャーだったルプレに見出された頃、アメリカで創業した「ミューザック(Muzak)」という企業がBGMを普及させるために盛んにアピールしていたのが、「BGMを流すことで工場の生産力が上がる」という売り文句でした。つまり、BGMは「工場の作業中に流すために誕生した」ものです。当時のイギリスにおいても音楽と工場労働の関係性は注目されており、「工場で音楽を流すことで生産性が6~11%上昇した」との研究が報告されています。この結果を受け、BBC(英国放送協会)が「Music While You Work(労働者のための音楽)」というプログラムを放送開始。この番組は全英90%もの工場で利用され、実際に「集中力が高まり、事故が減少した」との効果が認められました。  日本において最初に労働環境でのBGMを本格的に導入したのは、1958年のこと。「ナショナル(現・パナソニック)」の工場で、BGMサービスが開始されました。そして3年後の調査の結果、97%の従業員がサービスの継続を希望し、「仕事が楽しくなった」「時間が過ぎるのが早くなった」「病欠や欠席が減った」「怪我が少なくなった」などなど好評で、ストレスで診療所に訪れる職員が3割減少したそうです。「ポーラ化粧品静岡工場」「東芝深川工場」「ソニー厚木工場」などで、BGMを導入されていきます。ここで言われているBGMを、現在有線放送で聞こえてくるBGMと混同しないでください。映画音楽や、バンド演奏ではなく、流行性の音楽や好き嫌いが起こる音楽ではありません。著作権も問題されない、専門の作曲家による24時間、365日途切れるところのない音楽です。サティの家具の音楽や、ラヴェルのボレロが延々と繰り返されるのをイメージしてもいいでしょう。それはレンタルで提供され、季節ごと、天候ごとに多様にシリーズが有りました。  「騒音」は空調換気系統の室内騒音であったり、室外機やポンプ等の屋外に設置された機械からの騒音であったりします。テレマン作曲の「食卓の音楽」は、様々な楽器編成の音楽で変化が在り、すべてを聴くには4時間かかりますが、音楽の愉悦に浸りながら食器の物音や、咀嚼する音を気にしないで食事を楽しめたでしょう。喫茶店や、レストランでレコードが利用されるのは蓄音機が普及する、昭和5年からです。「女ボーイ」と呼ばれた女給さんが、店頭に据えつけられた手回し蓄音機でジャズなどを鳴らして、お客を呼び入れていました。  休憩時間にコーラを飲みたくなる気分になる、仕掛けをしたアメリカ映画もありました。最近「モスキート音(1.7KHz程度の音)を流すことによって若者のたまり場になることを防ぐ」というような話題がありますが、これは20歳程度の人までが聞き取ることができる高周波音を発することによって不快感を与え、長居させないようにする手段の一つになっているのです。そう、喫茶店やレストラン、スーパーでのBGMの目的はそれぞれです。聞き耳をたてさせるクラシック音楽は適しません。BGMの音量が小さすぎると、BGMが掻き消されて演出効果は見込めず、かといって音量を上げるだけでは、店内がうるさくなるだけの不快な環境をつくりだしてしまうことが懸念されます。男性の方が女性より大きい音量を快適と感じることは、過去の研究で示されており、さらに、年齢層が上がるにつれて、快適な音量は明らかに上昇することも示しており、客層属性に合わせた音量調節も新たな演出手法になる。スーパーは商品搬送音や、他の客の会話や物音が増します。購買意欲を促す効果も大事です。気になる音楽ジャンルにならないもので、リズムのある音楽が重要です。カフェでは、回転率を上げるランチタイムにはボサノヴァはいいでしょうが、客単価を上げる時間には食欲を増進させる工夫が必要でしょう。メロディーが穏やかな、ヒーリング曲では、睡眠を誘導します。気持ちを内面にも向けてしまいますから、ヨガには向きますが、ポップス歌謡が和やかな雰囲気で、会話をうまく引き出すでしょう。聞こえるか聞こえないかという音量は暗騒音に等しく思えます。ドライブには穏やかな曲、会話が聞き取りづらいぐらいが心地よく、リズムが一様な音楽は危険だとされています。  事務所だから、音楽は必要ないと言われたこともあります。銀行や病院、魚市場ではどうでしょうか。退屈さを紛らわせ、作業者の注意力を維持するので、工場での音楽は、生産性向上に役立つかもしれません。しかし、じっくり考えたり、認知力を駆使したり、複雑な問題を解決したりすることが必要な仕事の場合、音楽の生産性向上効果はまったく違ったものになります。数字を使ったり、何かの順番を覚えたりする勉強をしているときに音楽を聴くと、頭に入りにくいというものです。よく知っていて好きな曲なら、作業を楽しくしてくれ、生産性向上につながるのではないかと。その実験の結果、最も良かったのは、何も聴かない人たちだったのです。音楽が記憶力や情操にいいというのなら、授業中にイヤホンつけていてもいいでしょうにね。 音楽には人を幸せにする効果があり、元気や勇気を与えてくれるからです。生産性のためには何も聴かないほうがよいとわかっても、聴きたい人はいるでしょう。生産性を最大化しつつ好きな音楽を聴きたいなら、2~3時間ごとに15分間の音楽休憩を取れば生産性を上げることは、他の研究でも示されています。私たちは、知っている音楽を聴くと長期記憶を司る脳の海馬が刺激されます。そして、かつてその曲を聴いたときに体験したことなど、関係のある記憶が引き出されるのです。もし、何か暗記しなければいけないことがあるのになかなか覚えられない場合は、最初に覚えようとしたときに聴いていた音楽があれば、それを聴き続けるとうまくいくかもしれません。 運動をするときに音楽を聴くとプラスに働くことがわかっています。それは、音楽が疲労から気をそらしてくれるからで、最も効果的なテンポは1分間に120~140ビートだとか。これは、一般的なアップビートのダンスミュージックの速さです。音楽が免疫力アップに役に立つということは、音楽を聴いて気分が良くなると、生理学的な変化が起こり、それがストレスの軽減や免疫力アップにつながるからです。生産性を上げるために疲れを感じさせなくしたいときには、エクササイズの場合と同じで、テンポの速い音楽は脳の動きを助けるようです。お気に入りのポップミュージックを聴いてみてください。音楽の種類を変えることで、疲れを感じにくくなります。どのような種類の音楽を聴いてもドーパミンは分泌されるので、ムードを高揚させる効果はあります。 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オペラ入門の第一歩に ヴィントガッセン、ニルソン、ショルティ指揮ウィーン・フィル ワーグナー・神々の黄昏・ハイライト

オペラ入門の第一歩に ヴィントガッセン、ニルソン、ショルティ指揮ウィーン・フィル ワーグナー・神々の黄昏・ハイライト

録音、臨場感、演奏全てが、満足できる域に達している。 アルベリッヒの子ハーゲンは父の遺志のために、指輪を奪うことを考えている。彼には異父兄弟のグンターとグートルーネがいる。ジークフリートに過去の女性を忘れさせる薬を飲ませてグートルーネに求婚させ、その条件にブリュンヒルデを騙してグンターと結婚させる。夫の裏切りを怒ったブリュンヒルデはハーゲンにジークフリートの弱点を教える。狩りで記憶を戻したジークフリートはハーゲンに殺されてしまう。ブリュンヒルデは夫を焼く火の中に飛び込むと、ワルハラ城も炎上してしまうという何とも云えない壮絶なストーリーだが、神話の世界のことだと片付けられないような現実感。現代の世界情勢は『指環』の呪いにかかっていたのか。 ― とまれ、このヒロイン・ブリンヒルデを演じられる(歌える)歌手は超限定されてくる。ソプラノに恵まれていた時代とはいえ、英デッカの人選は正しかったと思う。  クナッパーツブッシュによる、1951年バイロイトでの「指環」全曲ライヴ録音のリリースを断念したカルショーは、スタジオ録音を計画。まず、「ワルキューレ」からその録音は始まったが(1957年10月)、クナッパーツブッシュはカルショー・チームに非協力的で、結局カルショーは、断念。その時の、クナッパーツブッシュによる第1幕の録音だけはリリースされた。  どこからか働きかけがあったのかどうか、ショルティに白羽の矢を立て本セットの三幕テスト録音した結果、出来上がりは上々。最終的にショルティを指揮者に据え、レコード録音の偉業と讃えられた英デッカ社の「指環」全曲録音は完成。当然社運をかけたプロジェクト。ワルキューレ三幕テスト録音同様、録音、臨場感、演奏全てが、満足できる域に達していることは言うまでもない。 通販レコードのご案内 《英 溝あり、ワイドバンド ED2 盤》GB DECCA SXL6220 ゲオルク・ショルティ ワーグナー・神々の黄昏 Ht  三夜の《神々の黄昏》でブリンヒルデを歌うのはスカンジナビア軍団と既に予行演習を済ませたフラグスタッドではなく同じく北欧出身ニルソン。こちらもフラグスタッドに負けず劣らずのヴァイキング譲りの大きな体格から発せられる奥行きを伴った深遠な声は、ピッタリ。ステレオ録音。1965年10月~11月ウィーン、ゾフィエン・ザール録音■プロデュース:ジョン・カルショー、エンジニア:エリック・スミス&ジェイムズ・ブラウン。名演、名盤、優秀録音。 GB DECCA SXL6220 – SOLTI Wiener Philharmoniker - WAGNER - Götterdämmerung HIGHLIGHTSレコード番号SXL6220作曲家リヒャルト・ワーグナー演奏者ビルギット・ニルソン ヴォルフガング・ヴィントガッセン ゴットロープ・フリック ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウオーケストラウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者ゲオルク・ショルティ録音種別STEREO販売レコードのカバー、レーベル写真通販レコード詳細・コンディション、価格 "MADE IN ENGLAND BY THE DECCA"WIDE BAND WITH GROOVED ED2, STEREO 1枚組(160g), Stamper 2W/2W, Release 1965。ジャケット状態EXレコード状態EX製盤国GB(イギリス)盤 詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-16938 特別価格 4,400円(税込) 通常価格 5,500円(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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優美なスタイル☆得がたい感動 カサドシュ、セル指揮コロンビア響 モーツァルト・ピアノ協奏曲22、23番

優美なスタイル☆得がたい感動 カサドシュ、セル指揮コロンビア響 モーツァルト・ピアノ協奏曲22、23番

音のきれいなピアニストでモーツァルトをきくと カサドシュといえば、極めつきの美徳として知られていた、あの円くて、しっとりとした輝きがあって、粘っこさというものがなくて、しかもかさかさの無機的な感じを少しも与えない、軽くて、決して、軽っぽくないいわゆる真珠の玉をつらねたようなレガートの美しさというものが、あるにはあっても、少し重くなり、音の表面にも、真珠の比喩を続ければ、少し「病気になったような」淡い曇りがうっすらとかかったような気味があって、おやっと思ったものだった。  カサドシュといえば、私など ― いや私に限るまい、彼の少なくとも壮年期のあのピアノをきいたことのある人たちだったら、ラヴェルやドビュッシーといったフランス近代音楽のピアノの名作はいうまでもないが、恐らく、それにもまして、彼のモーツァルトを高く評価していた。  ロベール・カサドシュは仏ピアノ界の重鎮的存在。1899年パリに生れたカサドシュ( Robert Casadesus, 1899年4月7日 - 1972年9月19日 )は1922年からラヴェルと共同でピアノロールの録音を行い、欧州各地でラヴェルと共演した経歴を持つ。大戦中アメリカへ亡命した事もあって、米 Columbia に多くの録音を残した、これも米録音。モーツァルトのピアノ協奏曲第15番変ロ長調、同じく第17番ト長調、それに第26番ニ長調「戴冠式」と最後の協奏曲第27番変ロ長調の4曲をジョージ・セルの指揮で、クリーヴランド管弦楽団とコロンビア交響楽団に発売されたレコードの名義上録音している。が、どちらも実態はクリーヴランド管弦楽団だ。  冒頭に引用したのは、音楽評論家・吉田秀和氏の著作『レコードのモーツァルト』(中公文庫)から「音のきれいなピアニストでモーツァルトをきくと」と題した章から、カサドシュのことが語られている部分の妙出。吉田氏も奨めているが、もしまだカサドシュのモーツァルトを聞いていないとしたら《戴冠式》から聞いてみるのも悪くないだろう。カサドシュのレパートリーは決して広くなく、むしろ適した曲目はきわめて限られたものでした。彼はラヴェルと大変親しく、彼の曲目を重要なレパートリーとしたが、そのレパートリーにはドイツ音楽も多く、ベートーヴェンやモーツァルトも得意とした。それは、あまりにも整いすぎた音楽に感じられるほど楽曲の演奏の仕方や、聞く時の手本に向いていると、その客観性をいわれ演奏の古典となったものでしたが、特質はフランス的なもの。「ドビュッシーの音楽はショパンから派生し、ラヴェルの音楽はリストから派生する」とは、カサドシュのインタヴューに応えた言葉が由来です。一聴は大人しいが、その美しさは絵画的。清楚で淡々と演奏していて、常にスタイリッシュです。いわゆる、ソリストとしては絶対に必要な「俺が俺が」と言って前面に出ていく強さがほとんど感じられない。  カサドシュの演奏様式は古典的な抑制が効いていて、物足りないような印象を持つこともあるが、そこに込められた豊かなニュアンスには強い説得力があり、美しい音色がとても魅力的です。全体に快速なテンポで軽いタッチで弾き流しており、最近の演奏家が陥りがちな印象派風なべとべとした演奏とは一線を画します。典雅な香りや、知的なのにどこか遊び、ペーソスをもっていても嫌味にならない。古典的たたずまいが典雅と両立しているものは非常に稀なことです。  素直に作品の良さを引き出して、作品を客観視しながら、彫りの深さや滲み出て来る様な人間味を身近に感じる。カサドシュの ― 些細な事に拘らない ― 美学が見え隠れする名演です。吉田氏が表現した「軽くて、決して、軽っぽくないいわゆる真珠の玉をつらねたようなレガートの美しさ」そのものであった。指の回るピアニストは多くなったものの、カザドシュのように知的で香りたつような洗練された感性をもつピアニストはまったく少なくなってしまった。 通販レコードのご案内《仏ターコイズ盤》FR CBS S72230 カサドシュ モーツァルト・ピアノ協奏曲 フランスの名ピアニスト、カサドシュによる定評あるモーツァルト・ピアノ協奏曲です。  カサドシュはモーツァルトも大の得意としており、モノラル時代から多くのレコーディングを行ってきました。このセットは盟友ジョージ・セルとのステレオ期に録音された後期の有名なピアノ協奏曲です。カサドシュの演奏はきわめて洗練されたもので、優美なスタイルで得がたい感動を与えてくれます。ステレオ録音。1959年11月13日(第22番)、11月14日&15日(第23番)クリーヴランド、セヴェランス・ホールでの録音。■名演、名盤、優秀録音。 通販レコード詳細・コンディション、価格 Mozart, Robert Casadesus, Columbia Symphony Orchestra, George Szell ‎– Concertos Pour Piano Et Orchestre N°22 K.482 & N°23 K.488プロダクトレコード番号S72230作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト演奏者ロベール・カサドシュオーケストラコロンビア交響楽団指揮者ジョージ・セル録音種別STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 TURQUOISE WITH BLACK LETTERING, STEREO 1枚組(130g)。コンディションジャケット状態M-レコード状態M-製盤国FR(フランス)盤 通販レコード詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-12332 特別価格 2,420円(税込) 通常価格 3,080円(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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軽やかでありながら華麗、しかも燃えるような情熱を内に秘めた唯一無二のパフォーマンス*リパッティ・プレイズ・ショパン

軽やかでありながら華麗、しかも燃えるような情熱を内に秘めた唯一無二のパフォーマンス*リパッティ・プレイズ・ショパン

夭折の天才が残した、歴史的にも貴重な記録。通販レコードのご案内《1960年10月発売日本コロムビア社製》JP COLUMBIA OL3103 ディヌ・リパッティ ディヌ・リパッティ第5集 ショパンの晩年の名作4曲を集めたこのレコードは、1940年代の録音ではあるが、80数年を経た今もなおLPではこれらを凌ぐ演奏が出てこない。《ソナタ第3番》の磨き抜かれた演奏ぶりはこの上なく美しいが、正直に言って多少淡白すぎる点がないではない。しかしB面の3曲は、聴けば聴くほど驚嘆しないではいられない文句なしの名演奏ばかりだ。《バルカロール》といい《ノクターン》といい、レコードの数は実に多いのであるが、これだけ詩的な、気品の高い弾きぶりで、しかも現代のわたしらに心から共感できるみずみずしいショパンも珍しい。野暮ったいところが少しもなく、また師匠コルトーのように崩さないできっちり弾いているが、それぞれの雅歌ある情感は残さず表わし尽くされている。1950年に33歳で惜しくも夭折したリパッティがいかに完璧なテクニックを持ち洗練されたスタイルを駆使したか、またいかに優れた音楽性と円熟した表現力とを身に着けていたかを物語る名盤として、録音こそ古いけれど貴重な一枚である。リパッティのショパンは、このように実にすっきりとしている、しかも充実した華やかさを内に宿しているのが特徴であった。1960年10月発売日本コロムビア社製英国EMIからの輸入メタル使用盤、モノラル録音。1947年3月1,4日(ソナタ)、2月20日(ノクターン第8番)、1948年4月17,21日(バルカロール)にロンドン、アビーロードスタジオでのセッション録音。1950年7月3-12日(マズルカ第32番)にジュネーヴでのスタジオ録音。 リパッティの遺した名盤のひとつ。数あるショパンの『ワルツ集』の中でもひときわ光芒を放っている逸品。  フランスで身に付けた華麗さや洗練さと、ラテン的な情熱が絶妙なバランスを保っている。  これがモノ録音しか聴くすべが無い現代でも高い支持を得ている要因では無いかと結論づけては早計でしょうか。 リパッティは録音が良くない、ピアノの音色がわからないなどと言う人もありますが…  令和2年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」。後の明智光秀が主人公で、十兵衛と名乗っていた頃。斎藤道三との対面シーンから撮影はクランクインしたそうだ。2人が対面する直前の斎藤道三の登場は、常在寺の住職・日運が道三の正室である小見の方の病気平癒のため、献上した珊瑚の玉を数珠を作るためにかたちの揃った玉を小姓に仕分けさせているところからはじまる。そこで、リパッティのレコードの音が脳裏に浮かんできた。粒のそろった真珠玉が転がるような玲瓏にして高貴なピアノ。リパッティは録音が良くない、ピアノの音色がわからないなどと言う人もありますが、この日本初出盤はそんなことはなく、リパッティがどのような音色を持ったピアニストであったのか、はっきりとわかります。重厚な低音、鮮やかな中音、玉を転がすような高音と、音域ごとに優れたバランスがあります。ベーゼンドルファーか、スタインウェイか、録音に使用されたピアノははっきりしませんが、弦がハンマーで叩かれていることをイメージさせないベヒシュタインの響きは立体的な音の遠近も奏でられる特色がありますが、SPレコード録音は、テープ録音と比較はできませんが、年代を考えればむしろ優秀録音と言えます。 リパッティが、20世紀のピアノ演奏史に燦然と輝いているのは、単に残された数少ない録音の素晴らさからだけではと思います。リパッティは録音に対しては何時も真剣で一枚のレコードが完成するまでは何度もテイクを重ね、それがより完成度を高めて、結果として強い説得力を生んだと云われている。  33歳で夭折した天才、リパッティが遺した歴史的録音で、自身の行く末を知っていたのか、時に疾走し、時にたゆたう緩急絶妙のテンポ変化はありますが、音楽の重心が低い。それも単に「低い」というレベルを超えていて、その揺るぎなさ、安定感は他のピアニストからは聴くことができない。手の大きさなど物理的な作用もあるのだろうが、それよりも内面によるものが大きい。地球ゴマの円盤が高速で回転運動を行っている間は、回転軸の向きが常に一定不変に保たれる。音楽がどんなに勢いをもって動いても、その奥底ではシンと静まりかえったものがある。その結果として生まれる瑞々しい歌と躍動感が作品と一体となった ― 作曲者と聴く者が直接向き合うかのように感じられる稀代の名演。  彼のピアニズムを一言で言い表すとすれば、繊細、清潔、透明、端整といった表現が相応しいと思います。例えばブザンソンのライヴを聴いて居て感じることですが、既に迫り来る死を避けがたい運命と悟ってたと思われながら、そのような苦悩を微塵も演奏からは感じさせずに、常に聴衆の方を向いていたのではと思いたくなります。  33歳で逝ってしまったことが、何故か、英国のジャクリーヌ・デュ・プレやイシュトヴァーン・ケルテス ― それぞれに病死ではありませんが、突然の最期として ― に重なりあう。リパッティの33歳の早すぎた死は、何枚も名盤量産するという輝かしい未来を奪い、歳月を重ねて到達する円熟の境地を与えなかったですが、このルーマニアの才能を惜しむ声は高まりこそすれ、一向に衰えずリパッティ初期盤収集に苦労します。 ディヌ・リパッティ(1917年〜1950年)は、ルーマニアのピアニスト、作曲家。 ブカレスト生まれ。アルフレッド・コルトーに魅入られて教えを受けるが、33歳でジュネーヴ郊外でこの世を去った。  彼のピアノの特徴は、透明な音色でピアノを最大限に歌わせていることである。純粋に徹した、孤高なまでに洗練されたピアニズムは古今でも随一とされる。 死因は白血病といわれることが多いが、実際はホジキンリンパ腫である。演奏会の直前まで40度の高熱を出して病床に伏していたリパッティであったが、医師の制止を振り切り、強力な解熱剤の注射により、ようやく立ち上がることができるような状態で、よろめくようにステージに姿を現し、やっとのことでピアノのところまで辿りつくことができたという。しかし、この録音を聴く限り、そんな身体の状況などは微塵みじんも感じさせず、集中力の高いピアノ演奏には驚かされるばかりである。  このレコードで聴ける、ショパンはレコード芸術の歴史上でも貴重な遺産である。 通販レコード詳細・コンディション、価格 濃青銀文字, MONO (140g), 1960年10月発売日本コロムビア社製 XAX-10022 輸入メタル使用盤。詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27451 プロダクトDinu Lipatti Plays Chopin 品番34-27391レコード番号OL3103作曲家フレデリック・ショパン演奏者ディヌ・リパッティ録音種別MONOコンディションジャケット状態EXレコード状態EX+製盤国JP(日本)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-27391 販売価格 2,750円(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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オーディオファイル イギリス・デッカのステレオ録音最初期の優秀録音・名盤3撰 ショルティ、ライナー、ヤナーチェクSQ

オーディオファイル イギリス・デッカのステレオ録音最初期の優秀録音・名盤3撰 ショルティ、ライナー、ヤナーチェクSQ

デッカのステレオ録音最初期の優秀録音・名盤です。通販レコードのご案内GB DECCA SXL2007 ショルティ レスピーギ:風変わりな店、デュカス:魔法使いの弟子ショルティの指揮する曲は概して大胆さや迫力で押し切る傾向が有りますが、何故かイスラエル・フィルを振るとそこに丁寧さとかつ美しいが加わるから不思議です。例えれば、怒濤のような旋律の中で、ぱっと花が咲くように美しいメロディーが流れる。この点にかけては、ショルティは見逃さず見事に再現している。言い換えればダイナミックレンジが広いとでもいえましょうか、ジョン・カルーショーの意図したものが再現されていると言ってもよいかも知れません。英国デッカ社では、この時期、ショルティと関係良好だったウィーン・フィルと後世に語り継がれるオペラを、ウィーンのソフィエンザール(カルーショーがお気に入りだったリング収録場所)で次々と録音している。その一方でその録音セッション合い間に英国のオーディオファイルに向けて、ロンドン響やイスラエル・フィルと有名管弦楽曲の録音も目論んでいた。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 希少なED1オリジナルです。通販レコードのご案内GB DECCA SXL6093 ヤナーチェク四重奏団 ハイドン:弦楽四重奏曲集「冗談」「セレナード」「五度」弦楽大国のチェコにおいてスメタナ四重奏団と並び立つ、名門ヤナーチェク弦楽四重奏団の高名なデッカ録音盤。チェロの胴鳴りの美しい響きに乗ってゆったりとヴァイオリンがメロディーを乗せていきます。演奏は一級品ですが、なによりその響きが素晴らしい。タイトでダイレクトな響き。主旋律ではないパートの音色の多彩さまでしっかりと伝わるので響きが実に豊かに聴こえます。結果は演奏の印象にも現れ、曲の構成はより緊密となり、骨格ががっしりとした演奏により迫力も素晴らしいものに引き立てています。演奏はどちらかといえばオーソドックスなものですが、音楽は豊か。4人が織り上げる響きの美しさがLP独特のダイレクトな響きによって際立ちます。ビニールの円盤に溝を刻んだだけのLPから、このように迫力あふれる響きが聴かれる。心に刺さる響きが聴かれる。物理特性などではデジタル録音は、LP時代とは段違いのものが実現されていますが、演奏者とエンジニアがコミュニケーションを取ってより良くしようと試行錯誤を尽くしたことで、音楽の完成度はLP時代の方が高かったのではないかと思わざるを得ません。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで レア盤通販レコードのご案内GB LONDON XSDD123 ライナー/ウィーン・フィル ブラームス ハンガリー舞曲/ドヴォルザーク スラブ舞曲ライナーは、RCAにシカゴ交響楽団との多くの名録音を残しましたが、それ以外のオーケストラとの録音をデッカにも残しました。ウィーン・フィルとの集中度の高いこの名演奏は、カルショウのプロデュースにより見事な音響でブラームスは1956年9月、ドヴォルザークは1960年6月いずれも録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール。本盤盤質最高で高額なSXL2000番台オリジナルよりオーディオファイル盤みたい。SDDでもラージ溝有はレアです。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで (さらに…)...
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通販レコードのご案内♭「時の過ぎ行くままに」「夏の日の恋」「 バラ色の人生」「枯葉」比類なきマントヴァーニの世界

通販レコードのご案内♭「時の過ぎ行くままに」「夏の日の恋」「 バラ色の人生」「枯葉」比類なきマントヴァーニの世界

〝ムード音楽〟の巨匠が紡ぐ、魅惑のストリングス『魅惑の宵』『シャルメーヌ』『ムーラン・ルージュの歌』…。1950年代から60年代にかけ数多くのヒット曲を世に送り出し、〝ムード音楽〟というイージーリスニングを草分けるムーヴメントを起こし、新たなジャンルを確立、常にその第一線で活躍し続けた巨匠・マントヴァーニ。 彼が紡ぎ出してきた数々の音色は今もなおその輝きを失わず、以後登場する同種のムード音楽オーケストラに多大な影響を与えました。まさに彼なくしてムード音楽は語れないほどの偉大な存在です。 ここにご紹介する英デッカのオリジナル盤で、まるで滝が流れ落ちるかのように美しいストリングスの響きが奏でられる、マントヴァーニの代名詞〝カスケーディング・ストリングス〟も存分にお楽しみいただけます。 黄金の60、70年代ポップス、往年の銀幕の名曲、ミュージカルの傑作、英デッカのバックアップを受けたフルオーケストラのゴージャズな作品やストリングスが魅力的なクラシックや世界の民謡などの名曲も心が洗われる思いで聴き入ってしまいました。アヌンツィオ・パオロ・マントヴァーニは1905年、イタリア・ベニスに生まれ、1980年に逝去。はや40年の歳月が過ぎましたが、帝王カラヤンも彼のレコードから学んだものがあるんじゃないかと思うくらいの「カスケーディング・ストリングス」と呼ばれる、滝が流れ落ちるようなその美しいヴァイオリンの響きは、マントヴァーニの代名詞でもあり、今なお人々を魅了している。彼の父親はミラノ・スカラ座のヴァイオリン奏者で、アルトゥーロ・トスカニーニのもとで演奏していた。幼い頃英国に移住。マントヴァーニ自身はヴァイオリニストからライト・ミュージックに転向し、楽団指揮者、作・編曲者として記録的な成功を収めます。時はレコード産業に追い風が吹いていた時代で、英デッカの専属となったことで、ステレオ・レコーディングの恩恵を彼ら楽団は受けた。こうして英国人の音楽家として、ビートルズに次ぐレコード・セールスを記録するとともに、米国でのコンサートツアーは常に満員であった。彼の楽団の指揮者としては、1963年に一度だけ来日している。通販レコードのご案内GB DECCA SKL4640 マントヴァーニ楽団 時の過ぎ行くまま映画「カサブランカ」の主題曲だった「時の過ぎ行くままに(As Time Goes By)」をはじめ20世紀前半のミュージカル・ナンバーから1960年代のヒット「モア」(映画「世界残酷物語」主題曲)まで、さまざまなレパートリーをマントヴァーニ・サウンドならではのアレンジで聴かせる一枚。原題〝The Incomparable Mantovani And His Orchestra〟は「比類なきマントヴァーニ楽団」というような意味か。1960年代のマントヴァーニの勢いが感じられるタイトルですね。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 通販レコードのご案内GB DECCA SKL4044 マントヴァーニ楽団 コンチネンタル・アンコールムード・ミュージックというジャンルを確立し、絶大な人気を誇ったマントヴァーニ・アンド・ヒズ・オーケストラ。ヨーロッパ各国の人気楽曲を集め、ムード満点のアレンジでまとめたアルバム。「これぞマントヴァーニ」と誰もが納得する傑作アルバムです。カラー写真綴込み見開きジャケット ヨーロッパの名所の美しい写真が綴込みになったジャケットを眺めながらお聴きください。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで オリジナル通販レコードのご案内GB DECCA SKL4118 マントヴァーニ楽団 コンサート・スペクタクラースーザの「星条旗よ永遠なれ」から始まる、誰もが知っているメロディーを巧みにアレンジしたマントヴァーニ・サウンドが満喫できる一枚。パーシー・フェイス楽団の演奏で有名な「夏の日の恋」や「ポルカ雷鳴と電光」などブラスの響きが堪りません。オリジナル盤です。1960年発売。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 通販レコードのご案内GB DECCA SKL4118 マントヴァーニ楽団 コンサート・スペクタクラースーザの「星条旗よ永遠なれ」から始まる、誰もが知っているメロディーを巧みにアレンジしたマントヴァーニ・サウンドが満喫できる一枚。パーシー・フェイス楽団の演奏で有名な「夏の日の恋」や「ポルカ雷鳴と電光」などブラスの響きが堪りません。1969年発売。オーダーはリンク先の詳細掲載ページで (さらに…)...
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第一級の完成度★ハイフェッツ、サージェント指揮ロンドン新響 ブルッフ、ヴュータン・ヴァイオリン協奏曲

第一級の完成度★ハイフェッツ、サージェント指揮ロンドン新響 ブルッフ、ヴュータン・ヴァイオリン協奏曲

完璧・精巧無比・人間の限界を極めた、ヴァイオリン演奏に特化した機械人形。 しかし、魅力は音質だけではない。英国のオーケストラの緻密で繊細な伴奏と、ハイフェッツの名人芸とのコラボレーションで完成度の高さは第一級。ハイフェッツの録音の中でも、クセの無い滑らかなヴァイオリンの音色が良い。如何にも「完璧・精巧無比・人間の限界」と云った言葉が似合う演奏です。16歳の初録音から71歳の『ラスト・コンサート』まで技巧に変化が無いだけではなく、解釈と内容も変わっていない。もちろん年齢の加算による覇気の質の違い、共演者や録音会場の影響は認められるが高不調の波も僅かで、いかなるときも破綻をきたすことのなかったハイフェッツの演奏の特異性については、情熱と厳格さが混淆していることを説明する最も良い例が、本盤。平たく云えば、その僅差を楽しむレコード。初心者向けの名曲2曲ですが、ハイフェッツの録音を数々聴き重ねてきたら、第一級の完成度を良く楽しめる。  20世紀初頭頃までのクラシック音楽の演奏には曖昧さが許され、またかえってそれをよしとする風潮があったと言える。クライスラーやエルマンの録音からは、技術的問題も含め、譜面に指示のない表現をよく行うことに気付く。これに対してハイフェッツは、冷静かつ正確に一切の妥協を排除した解釈を行なった。鋭い運弓と力強いヴィブラートによって創り出されるその音色は非常に特徴的である。演奏家それぞれの個性などという次元ではなく、ハイフェッツがヴァイオリンを奏でることで別質の新しい楽器がそこにあるかのごとく錯覚を起こしそうになる。その余りに強烈な個性が本盤に宿っている。 通販レコードのご案内《米リヴィング・ステレオ盤》US RCA LSC-2603 ハイフェッツ&サージェント ヴュータン・ヴァイオリン協奏曲5番/ブルッフ・スコットランド幻想曲 盤質良好。深溝ラベルが初出。米国で LIVINGSTEREO シリーズとして発売された人気盤。ステレオ録音。1962、1961年ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール録音。■ハイフェッツ晩年のDECCAによるステレオ録音で、いまだ決定盤の呼び声高い名録音、名演です。盤面のコンディションはやや厳しいですが、2版ながらも音質は圧倒的。 通販レコード詳細・コンディション、価格 US RCA/Classic Records LSC-2603 – Jascha Heifetz, New Symphony Orchestra Of London, Sir Malcolm Sargent - Bruch, Vieuxtemps ‎– Scottish Fantasy / Concerto No. 5プロダクトレコード番号LSC-2603作曲家アンリ・ヴュータン マックス・ブルッフ演奏者ヤッシャ・ハイフェッツオーケストラロンドン新交響楽団指揮者マルコム・サージェント録音種別STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 RED WITH BLACK LETTERING, STEREO 1枚組(130g), Release and Stamper 1962, 12S/9S。コンディションジャケット状態EXレコード状態EX-製盤国US(アメリカ合衆国)盤通販レコード詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。  オーダーは 品番 / 34-23410 販売価格 3,300円(税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 (さらに…)...
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名曲名盤縁起 63歳で世に出た作曲家のピュリッツァー賞受賞曲 アイヴズ〜交響曲第3番《キャンプの集い》より第1楽章

名曲名盤縁起 63歳で世に出た作曲家のピュリッツァー賞受賞曲 アイヴズ〜交響曲第3番《キャンプの集い》より第1楽章

〝日曜作曲家〟アイヴズ没 ― 1954年5月19日 チャールズ・アイヴズというアメリカの、隠れた偉大な作曲家がいる。彼は大きな保険会社の副社長を務めながら、その余暇に実験的な音楽をひっそりと書いた“日曜作曲家”だった。自分の作品が演奏されることを好まず、保険会社を勇退してからは世捨て人のような生活を送ったため、その作品は長く世に出ることがなかった。彼が作曲家として世に出るきっかけになったのは、1947年にピュリッツァー賞を受けたことだった。   受賞の理由となったのは、1904年に書かれたまま楽譜が納屋で眠っていた3番目の交響曲の初演(1946年)だった。この交響曲は3楽章から成り、その第1楽章は「昔馴染みが集まる」と名付けられ、賛美歌風の美しい調べによって、遠くに過ぎ去った友人たちとの日々が回想される。辛辣な批評で知られたハロルド・チャールズ・ショーンバーグは、「アイヴズの音楽は、それ自体がアメリカ音楽史である」と記している。今日は名声を嫌ったアイヴズの命日。 (さらに…)...
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